癒しの T-Garden 赤い海の旅人

紫色の誘惑 48

紫色の誘惑11





勢いよく引っ張り起こされて
立った瞬間に 
ユノさんに抱きしめられた


瞬時に硬直する・・・


ユノさんは何とも思っていないのか
俺の背中をポンポンと叩く


『気をつけろよ?』


「・・・はい すみません」


『もう あまり心配させるな』


「・・・」


どういうつもりで言っているの?


どういうつもりで抱きしめたの?


返す言葉が見つからない





ユノさんに手を引かれて
岩まで歩き腰を下ろす


2人とも 全身ずぶ濡れだ


『どうする?コレ』


「どうしましょう?」


『このまま昼寝でもして乾かすか?』


両手を頭の後ろで組んで
大きな岩壁に凭れかかり 目を閉じるユノさん


あ キス したいかも・・・


赤く形のいい唇に目を奪われて
ゴクっと生唾を飲み込む


その唇に触れたい


唇を重ねたい


いきなり湧いた衝動的な感情に動かされ
そーっと顔を近づけてしまいそうになったとき
ユノさんが口にした言葉が蘇る


”友達だろ?”


そうだ


ユノさんにとって俺は ”友達”
それ以上でも それ以下でもない
はっきりと "友達” だと言われたのだ





鼻歌でも歌いだしそうな
柔らかい微笑みを浮かべながら
穏やかな表情を浮かべているユノさん


この人は本当に寝てしまうのではないかと思った
起こさなきゃ
風邪をひいてしまう


じーっと見ていた俺の気配でも感じとったのか
突然ユノさんが目を開けた


パッと見開いた目には
驚きと戸惑いの色が浮かんでいた


それは ほんの一瞬だった





でも 何事もなかったかのように
『俺の顔 何かついてる?」
なんて言う・・・


いつまでも もじもじしているわけにもいかないし
これからも "友達” でいたいから
恥ずかしがってる場合じゃないことは
自分でもわかっていた


隠さずに逆に言葉にできたら
少しは楽なのに


「いえ ユノさんの唇って
赤くて女の子みたいに綺麗なんだなって・・・」


『それで 見惚れてたの?』


「はい つい見惚れちゃって」


『キスでもしたくなった?』


「えっ? な なにを言ってるんですか」


『いいよ 俺は・・・
チャンミンとなら キスくらいしても』


「何ですか?! キスくらいって」


『だって したそうだから』


「誰がそんなこと
何も言ってねーですよ」


『ハハハハ そんな本気で怒るなって
冗談だよ 冗談 マイケルジョーダン
なんちゃって〜 アハハハハ』


何なんだ?


この人は?


超絶カッコいいと思ったのに
こんな つまらないギャグまでかまして
誤魔化されるとでも?


次々に現れるユノさんの知らない一面を 
垣間見るにつけ
もっともっとこの人を知りたいと思う


諦めなくてはいけないと
言い聞かせていたのに
ますます知りたくなるなんて
一体俺は どうすればいいんだろう?





応援ありがとうございます♪



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