癒しの T-Garden 赤い海の旅人

紫色の誘惑 47

紫色の誘惑11





『すげーっ つめてー』


「わっ ほんと 冷たいっ!」


パシャパシャと水が跳ねる音
ユノさんは 楽しそうにはしゃいでいて
時折り 俺を見ては微笑む


太陽の光が海面に反射して キラキラと輝き
ユノさんも輝いている


『ほらっ チャンミン 
もっと こっちこっちー』


手招きされて ユノさんのところまで走る


やっべ
俺 すげー楽しい
なんでこんな子どもじみたことが楽しいんだろ


夢中になって走った





だんだん 冷たさにも慣れてきて
人の気配の殆どない浜辺に
俺とユノさんの声だけが響く


2人だけの世界に
現実を忘れてしまいそうになる





『チャンミン あの岩の手前まで行ってみようぜ』


決して広いとは言えない砂浜
ユノさんが指を差した方には大きな岩


ああ 子どもの頃 こんなところで
カニを捕まえたっけ?


遠い記憶を呼び起こさせるような
懐かしい光景だった


「よーし!」


俺は自分に気合いを入れて
返事もせずに先に走り出した


ユノさんの 横を通り過ぎて・・・


『ちょっ ちょっと チャンミン
おいっ はえーよ 待てってばー』


ユノさんが追いかけてくる


さっきまでの小さな音ではなくて
バシャバシャ!
ジャバーン!


大きな音を立てて
大人の男2人が走っている


振り向くと ユノさん 真剣
その顔がまたカッコいいなんて
1人 ほくそ笑み そのまま走る俺


もうズボンの裾もびしょ濡れだ


『待てよー』


「あははは 先に行きますよ~」


そのまま走り
もうすぐ岩に着くというところで


「あ~~~っ!」


バッシャーン!


何かに足を取られて
踊るような格好で 
あれよあれよと言う間に
俺は また 盛大に転んだ





『チャンミン 大丈夫か?』


気づけば 
横向きに倒れ その時の勢いで
背中まで水に浸かってしまっていた


追いついたユノさんが
すぐさま抱き起こしてくれたけど
濡れた俺を支える形で
ユノさんまで尻もちをついた


『あ~あ びしょびしょだよ?』


「すいません またやっちゃった
ダサいな 恥ずかしい」


『もうっ チャンミン お前 面白いな?』


ユノさんの股の間に座るかたちで
砂浜に腰を下ろしている俺
後ろからユノさんが俺の身体を支え
顔を覗き込んで笑う


近いっ!


近いっ!


近いっ!


一気に赤面する


咄嗟に顔を背けて ごまかそうと
足に絡んだものを持ちあげる


気づかれなきゃいいけど


「コレに 足をとられたみたいです」


持ちあげれば 長いワカメ


『アーハハハ』


ユノさんの大きな笑い声が響く


『すげーぬるぬるじゃん』


「ですね」


『足 ひねったりしなかった?』


そう言って俺の足首を触る


「大丈夫です」


『細い足だな』


「ユノさんだって・・・」


『俺? 俺はチャンミンよりがっしりしてるよ
ほら こんなに毛も生えてる』


ユノさんの足には
細くて短い海藻がいくつもついていたけれど
体毛は濃い方ではないみたい


「ここ 海藻が多いんですね」


『そうだな』


顔を見合わせて げらげらと笑ってしまった


『さて 服を乾かさないとな?』


先に立ったユノさんが俺に手を伸ばす
その 大きな手を取って立ち上がった


初めて自分から
しっかりとユノさんに触れた瞬間だった





💓 💓 💓 💓 💓

コロナ一色の昨今なので
少しは明るい話題が欲しいですよね♪
ユノとチャンミンの初々しい(?)
海のデートに癒されています
加筆修正も意外と楽しい作業ですよ(^o^)
こんなこと書いてたんだ〜って
少し恥ずかしい面もあるのですが
言い回しを変えたり
会話を増やしたりして
新しい【紫色の誘惑】になっていると思います
デートシーン長くしちゃおうかな(//∇//)
なんてニヤニヤしてます\(//∇//)\
今より少し若い頃の2人を思いながら
場面を想像していただけたら嬉しいです😆





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