癒しの T-Garden 赤い海の旅人

HOTEL T の秘め事 78階

Hotel T 61〜





あまりに驚く僕を見て イトゥク社長が笑う

社長がどこかに電話をしてコーヒーを頼むと
先ほど部屋の前にいた受付嬢が
コーヒーを3人分 運んできた

”まぁ これでも飲んで落ち着いて”

この状況で 落ち着いていられるか?!と
声に出せない心の叫びは
きっと ユノ いやチョン様
いや新社長にも届いているに違いない





『チャンミン・・・』

「・・・」

僕は社長になろうかという人を好きになり
あんな痴態を晒していたのか・・・?

チョン様は何もかも知っていて僕とあんな事を?

そして 恋人?

ますます頭が混乱した





コーヒーの味なんて全くわからず
ただ ひたすら乾いた喉を潤し
身体のどこかを動かしていたくて
すでに空になったコーヒーカップを何度も口に運んだ

イトゥク社長の説明によれば
もともと この” HOTEL T” は
チョン様のお父様が日本に上陸させたホテルで
初代社長だったそうだ

と言っても比較的最近の話だ

経営が軌道に乗る見通しが立ち次第
息子のユンホさんにホテルを任せたいと考えていたそうだけれど
譲るには若すぎる自分の息子を 
大学時代から 海外修行に出したらしい

アメリカの大学を出て
向こうのホテルで数年修行し
”HOTEL T” へ呼び戻したのが2年ほど前とか・・・

2代目に向けられる冷たい視線を
軽く跳ね返せるくらいの実力をつけてから
社長にしたいと考えていたそうだ

チョン様 いや ユノは
この2年あまり名前も顔も出さず
ずっと ”HOTEL T” の経営に携わっていたらしく
VIP 客を装っての宿泊も 
現場を知らずして経営などできるわけがないという
父親である初代社長の理念なのだとか





秘書的な仕事をこなしながら
”HOTEL T” を如何に絶対的な信頼のおけるシティホテルにするかを
常に念頭に置き
課題を出されては次々にクリアして
ついに リゾートホテルの経営を任されるまでになったとのこと

イトゥク社長は同業他社の人間だったが
イトゥク社長の父親とユノの父親が懇意にしていたため
イトゥク社長も短期間の修行に出されていたというわけ

2人の話は ざっとこんな感じだった





ニヤニヤ笑うイトゥク社長と 
優しい微笑みで
僕を見つめる新社長のユノに
威圧されている気がして居心地が悪かった

僕は どういう態度を取ればいいんだろう?

そして これからどうすれば?





『チャンミン 何もかも隠していて本当に悪かった
俺の右腕として一緒にここで仕事をして欲しい』

「ユノ・・・あ チョン様・・・社長」

何と呼べばいいのかもわからないし
僕に断るなんてことができるわけがない

『仕事の時は社長かな』

「はい 社長 あ でも」

イトゥク社長も社長だし・・・

ちらりとイトゥク社長を見れば
相変わらずクスクスと笑っていた

大好きな人のそばで仕事ができるのだから
嬉しいはずなのに
混乱の方が大きかった





恋人が社長・・・



社長が恋人・・・



恋人が社長・・・



社長が恋人・・・





ぐるぐる回る頭の中

『どうした? 私の秘書は嫌なのか?』

「これって公私混同ですよね?」

心の声が思わず音になってしまった





すると
イトゥク社長と目を見合わせたユノが

『あーはーはー』

大声で笑った

『チャンミン その通りだよ』

立ち上がったユノは突然僕の隣に来て
ニコっと笑ってキスをした





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今日はひな祭りです🎎

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おしどり夫婦とか言われてたなあ🥺
こんな日もあったなあ ← 遠い目

我が家は女の子は私だけなので(≧∀≦)
ちらし寿司と蛤の潮汁などで
日曜日に早めに勝手にお祝いしました🤣
皆さまも女の子ですから
桃🍑の節句をお楽しみくださいね♪
桜餅食べなくちゃ🌸



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