癒しの T-Garden 赤い海の旅人

紫色の誘惑 35

紫色の誘惑12





身体を離したユノさんが
俺の顔を マジマジと見た


『チャンミン? 泣いてるの?』


「いえ・・・」


『どうしたの? 大丈夫だよ
こうして 目が覚めたんだから』


「すみません
あの ありがとうございます」


『何が?』


「ユノさん ずっとここに
付いていてくれたんですか?」


『ああ 心配だったからね
良かった 目覚めて』


「ありがとうございます
俺 皆に迷惑かけちゃってますよね
ボウリング大会 大丈夫でしたか?」


『転んだ時は 驚いたよ
意識がなくなっちゃったから・・・
慌てて 病院に運んじゃったよ
ボウリングは もう優勝が決まってたからね
問題なし』


「えっ? ユノさんが俺を運んでくれたんですか?」


『そうだよ? タクシ-に乗せるまでは夢中だったから
大丈夫だったけど 下ろす時が 重かったよ』


恥ずかしい・・・


「すみません ただのお店の客なのに
そんなに迷惑かけちゃって
イベント台無しにして」


『そんな 謝るなって
問題なしだよ
心配するな
ちゃんと オーナーにも連絡してあるから』


「ほんと すみません・・・」


『だから 謝るなって
それに
ただの客だなんて 俺 思ってないから
チャンミンのこと ただの客だなんて 思ったことは一度もないんだ』


「・・・?」


不思議に思って ユノさんの 目を 見る


ユノさんも 俺の目をしっかりと見つめるから
少し 照れる 


赤くなっていないだろうか・・・?


ユノさんが 続ける


『俺 実は 初めてチャンミンを見たときから
ずっと友達になりたいって思ってた
なんか 一度きりのお客さんって感じがしなくて
もっと 親しくなりたいっていうか・・・
ごめん ずうずうしいな 俺』


「いえ そんなことないです
俺もそう思ってたんです
ユノさんも 思ってくれていたなんて
嬉しい
ユノさん かっこいいから・・・」


そう言ってはみたものの
友達になりたいと言われて
少しだけ 胸が痛んだことは
言えるわけもなく
自分も同じだと つい言ってしまった


まっすぐに 見つめられると
やっぱり 顔が火照る


本当は 友達になんてなりたくはない
もっと深いところでわかりあえる 間柄になりたいのに
言えない自分


ユノさんは 俺の言葉に素直に喜んでいる


『ほんと? チャンミン
チャンミンもそう思ってくれてたの?
嬉しいな~ 俺の作るカクテルも 
美味しそうに飲んでくれるだろ?
もっと もっと 作りたくなっちゃうんだよ』


ユノさん 本当に嬉しそうだ
そんなに喜ばれると 俺 期待しちゃうよ


病院の中だというのに
なんか 2人きりでデートしているみたいな気分で
このまま 入院もいいかな?なんて
バカなことを 考えたりして・・・

『転んだ時にさ すげー音がしたんだよ
頭を打ったみたいだからさ
色々検査もしたみたいだけど
軽い 脳震盪を起こしたみたい
意識が戻ったら また検査しますって医者が言ってたよ』


「そうですか・・・」


『俺のことが わかるってことは 
頭は大丈夫みたいだな』


ユノさんは ホッとした表情で 僕に微笑んだ


「はい 大丈夫と思います
あ 会社・・・」


『今日は無理だと思うよ?
朝になったら 再検査して
退院は 明日になるみたいな こと
言ってたし』


「そうですか・・・」


ユノさんが ずっとついていてくれるのなら
もう一晩ここにいたいけど 
そんなわけにもいかないよな・・・


「ユノさんも 疲れたでしょう?
もう大丈夫ですから お家に帰ってください
お礼は また改めてしますので」


『なんだよ 冷たいな
ここに いちゃダメ?」


また そんな・・・


自分の顔が 赤くなるのがわかる





『チャンミン さっきから 顔 赤いけど?
熱でも出た?』


ユノさんが 俺の前髪をかきあげて
おでこに 手を当てる
そんなことをするから 余計赤くなるんだ


『少し 熱いね
微熱があるのかもな』


いつまでも 横になっている俺のおでこを触っている


これじゃあ 熱は上がるは一方だって
じっと 見つめられて 38℃くらい熱が出た気分だ


「チャンミンて 綺麗な顔してるな・・・」


目を見て言われるから
ますます 熱が上がった





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