癒しの T-Garden 赤い海の旅人

紫色の誘惑 27

紫色の誘惑8





~ 観察 by ユノ ~


ドンヘが 教えてくれた


”シウォンが チャンミンに言った” と
そう 
チャンミンは 俺のお気に入りだって・・・


警戒されなきゃいいけど





まだ 店の客と従業員という
ありふれた関係の域を出ていない間柄なのに


俺はカウンターの中から
そっと チャンミンの座る席の様子を 伺う
ミノ君と話している時は 本当に楽しそうだな
仕事は 何をしているんだろう・・・?


あのスタイル
モデルと言っても十分通用する容姿だ
身長は ほぼ俺と同じか少し高いくらいか?


大きな目は バンビみたいでキラキラしている
お酒を飲みながら話をしているチャンミンは
横顔も美しくて 見惚れてしまう


ころころ変わる表情
たまに見せる 女性のような仕草
両手を合わせて 顔の前に持ってきたりして
育ちの良さが窺える


かと思えば
片肘をテーブルにつき 
突然 肩を揺らしながら
大きな声で クックックと おやじ笑いが入る


良くしゃべるミノ君とは対照的で
大抵は 聞き役という感じ


俺はまだ
あんな笑顔を向けられたことがない


人見知りなのか・・・?


それとも
今日は 彼女が一緒だからか?


サリーさん・・・


この間 チャンミンとキスしていたのは この女性だ
胸の中に モヤモヤとした
得体のしれない感情が 湧きあがる


俺は 男


相手も 男
しかも 彼女持ち


俺は チャンミンという男に興味を持っている
そう 興味があるだけだ
そんな風に 自分に言い聞かせて
なんとか この感情が治まることを期待して
誰にも 気づかれないように
チャンミンを観察し続けた





”チャンミンは 遊びの相手ではないな”


ドンヘが そんなことを言っていた
言動に気を付けなければ 簡単に嫌われてしまいそうだ
下手に傷つけたら もう二度と会うことも叶わないだろう


ガラスのような 儚さも感じるし
見た目の美しさの影に潜む 芯の強さや男らしさも
チャンミンの魅力の一つだ


もう少し
お店で話をして 観察してみよう
まずは ボウリング大会に来てもらえるように
相手の警戒心をなくすことが先決だ


そして 兄弟のような関係を目指す
気持ちを確かめるのは それからでも遅くない


俺らしくない駆け引き
女相手に こんなに考えを巡らせたことなど
ただの一度も ないのに
今の俺は 下心満載のただの段取り君だ


苦笑いが出てしまう
それでも 何となく
チャンミンと自分の間には
見えない糸のようなものが存在しているような気がして
このままでは 終わらない・・・


そんな 予感がしていた





まだ 誰にも出したことのない
新しいカクテルを考案して
チャンミン達の席へ向かう


俺に気づくと
瞬時に その美しい顔から 笑顔が消える


まただ・・・


何故?


何故 笑わない?


胸が痛いなんて 俺らしくもない


なぁ そんなに警戒しないでくれよ
俺にも 笑ってみせてよ
その美しい笑顔を 俺にも向けてくれよ


心の中で念じながら
紫色のカクテルを 差し出した





☆ ☆ ☆ ☆ ☆

このお話は ヨジャが出てくるし
登場人物も多いです
展開もゆっくりでなかなか2人のムフムフには辿り着かないお話です
じれったく思う方もいらっしゃると思いますが
いましばらくお付き合いいただけたら嬉しいです

プライベートがもう少し落ち着いたら
書きかけのお話や新しいお話なども間に入れていく予定です
【紫色の誘惑】 長いですから・・・

ノンケだった男同士が恋に堕ちるなんて
実際にはなさそうだけど 
ユノとチャンミンが少しずつ近くなって行く様子を
丁寧に書けたらいいなと思って綴っていたお話です




にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村



スポンサーサイト



2 Comments

tam says...""
恋の駆け引きに、ゾクゾクしながら読んでいます…
これからの展開が楽しみです。
2020.02.27 23:40 | URL | #- [edit]
says..."管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2020.02.27 06:52 | | # [edit]

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する