癒しの T-Garden 赤い海の旅人

黒い瞳が邪魔をする 第四幕 40話

黒い瞳 四幕 1~





Y side





ヒチョル先輩は
カウンターから身を乗り出して
人差し指で ひょいひょいと俺を招く仕草をした


何だろ?と身を乗り出し顔を近づけると


”ちゅっ”


ん?


何だ?


え? えっ?


『せっ先輩 今 何を・・・』


目の前には
ニヤニヤとニヒルな笑いを浮かべた
ヒチョル先輩


『もしかして 今 俺にキスしました?』


”うん”


うんって明るく言われて
俺は クラクラしてきた


『ちょっと待ってください
まさか・・・』


もしかして ヒチョル先輩は そっちの趣味があり
いやいや 趣味じゃなくて 本物のゲイ?


で 俺 狙われてる?
もしかして・・・


咄嗟のことに
先輩のキスをよけられなかった自分の
動揺具合が大きい





”ユノは可愛いな”


『先輩!』


気を取り直して
キッとヒチョル先輩の顔を睨んだ


真剣に怒りをぶつけた俺の顔から
目は逸らさずに
ヒチョル先輩は言った


”ごめんごめん
ちょっとした出来心”


『出来心・・・って・・・』


驚きと怒りで
どういう態度を取っていいのか
正直わからなかった


せっかく 素敵な先輩と
仲良くなれそうだと思ったのに・・・





”悪かった
俺 そっちじゃないから安心して”


『そっちって・・・』


”ユノ・・・
恋人 男だっただろ?”


『えっ?』


この人は 俺とチャンミンのことを知っていると言うのか?


俺は 答えを考えた
ここは どう返事をするのが正解なのか?


怪訝そうな顔をしていたであろう俺に
なかなか返事をしない俺に
ヒチョル先輩が話し出す


”俺には 弟がいるんだけど
兄弟そろって ユノ達のファンだったんだよ”


『達・・・?』


”大学で 何度も見かけたよ
2人でいるところをね”


友達ですって言った方がいいのかと
頭の中をぐるぐるさせて考えていたけれど
完全に知っている感じの先輩に対して
友達だと言ったところで全く信じないだろうと確信した





先輩が作ってくれたコークハイを飲み干し
ゆっくりとヒチョル先輩の顔を見た


『もう 別れました』


先輩は やっぱりね と言わんばかりの表情で
”そうか・・・” と真顔になった





☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ライブツアーの発表がありましたねー♪
日本での活動が全くない状態での突然の発表だったので
なんか絵空事のような気がします
さいたまスーパーアリーナと
何処か 一ヶ所くらい遠征したいなー
あのスケジュールを見る限り
またまた追加が複数出そうな気配です
すぐに申し込みが始まるから
まずは何処を申し込むか決めなくちゃ!
ツアー前には出るであろうアルバムが楽しみです♪


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