癒しの T-Garden 赤い海の旅人

黒い瞳が邪魔をする 第四幕 37話

黒い瞳 四幕 1~





Y side





ドンへに誘われて
入社前にアメリカ旅行をした


正確には チャンミンを探す旅に出た


その時に チャンミンの通う大学で
偶然知り合った女性2人


なんと一人はチャンミンの元カノという


奇跡的な出会いが今に繋がり
というか ドンへに繋がり
今に至る





突然現れた2人に面食らった俺は
さっきまでの ドンへに対する感謝の気持ちも飛び
何が何だか わからなくなった


まぁ ドンへが約束していたんだろうけれど・・・


”ごめん ユノ 後でゆっくり説明するからさ”


ドンへに耳打ちされ
アメリカで知り合ったハヌルとサラと一緒に
4人で食事をすることになった


正直 俺はドンへと2人が良かったけれど
まあ 仕方ない


ハメられた感は否めないが
女性たちに悪気はないわけだし
この場は 楽しく食事をするのが正解だ


そこは 元来 明るい俺のことだ
すぐに打ち解けて 楽しい時間を過ごす自信があった


でも 一つだけ


たった 一つだけ
気を付けなくてはいけないことがあった


ドンへがそれを覚えているかどうか・・・


彼女たちが目の前にいては
ドンへに話すことができない


何とかして伝えなければ・・・





”コート あちらでお預かりできますが?”


スタッフが ハヌル達に声をかけた


俺たちは 入口のレジ横で上着を預かってもらったけれど
彼女たちは 慌てて入ってきて
まだ脱いでいなかったのだろう


”あ じゃあ お願いします”


ハヌルとサラが立ち上がって
コートを抜いでいる今がチャンスと思い
ドンへに耳打ちした





『チャンミンのことは言うなよ?
俺は チャンミンの名前が出たときも知り合いだとは言ってないんだからな』


”えっ? そうだっけ?”


これだ・・・


やっぱりドンへだった


『俺は 知り合いではないからな
余計なこと 言うなよ』


”わかったよ”


彼女たちが座るのと俺たちが話し終わるのは
ほぼ 同時


どうか ドンへがヘマをしませんようにと
心の中で祈りつつ
突然の食事会を盛り上げた





”へぇ ドンへさんもユノさんも
有名な会社にお勤めなんですね”


”なんとかね”


『二人は何をしているの?』


取り立てて興味はないけれど
社交辞令も重要なので聞いてみた


二人とも短期留学を終えて韓国に戻り
今はアルバイトをしているそうだ


ハヌルは 英語の先生になりたいという自分の夢に向けて
ソウルで英語の学校に行っているらしい


サラは 自分の方向性が定まらず
専門学校の試験を受ける準備を進めていると言う


”たまには こうして飲みに行かない?
良い気晴らしになるでしょ”


ドンへが次の約束を取り付けている


正直なところ
俺は気乗りしない


でも ハヌルがチャンミンの元カノだとすると
もう少し 知ってみたい気もする


チャンミンは 何故 この娘を選んだのか?


チャンミンには 女性と結婚して
幸せになってほしいと思った気持ちに嘘はないが
すぐに別れたと聞いて ホッとしている自分がいた


それに チャンミンが短い間でも
つきあった女の子が美人で良かったとも思う


チャンミンの相手は
誰もがうらやむくらい綺麗なコがいい


それでこそ 俺が諦めた甲斐があるというものだ


ハヌルもサラも酒が強く
楽しく飲んで食べて
あっと言う間に2時間ほどが経ったところで
今日はお開きにした


『女の子は あまり帰りが遅くならない方がいいよ
悪いけど 送ってあげられないから
気をつけて帰って』


少し冷たいような気もしたが
これでいいんだ


”じゃあ 駅まで俺が送って行くよ”


ドンへが立ち上がったが
遠慮したのか 2人とも その申し出を断り
丁寧にお辞儀をして 帰って行った





『帰るぞ』


”ちょっと ユノ なんだよ
せっかく 仲良くなれたのに”


『お前 俺に言うことがあるんじゃないの?』


”ああ そうだった”


勝手に飲み会の計画を立てて
俺には内緒で あの2人を呼んだこと
忘れてないからな


”あのさ・・・”


ドンへが決まり悪そうに話し出した





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