癒しの T-Garden 赤い海の旅人

黒い瞳が邪魔をする 第四幕 36話

黒い瞳 四幕 1~




Y side





俺はボーリングが好きだ


小さい頃から父親に連れられて良く
ボーリング場に行った


スコアは だいたい180前後


中学生の頃 一度だけ
200点越えを出したことがあるが
それ以来 何故か200点に届かない


それでも ストライクを取るために集中し
投じたボールが 凛と立つピンに当たり
そのピンが カーンといい音を立てて
弾ける瞬間が好きだった





”ユノ 相変らず 上手いな”


『お前も相変らずだな』


”いいんだよ 楽しけりゃ”


少し不貞腐れたように言い放つ親友のドンへ


今日は 久しぶりにドンへに誘われて
飲む約束をしていた


チュソクが終わった次の週末で
特に予定もなかった


平日は 仕事も忙しく
丁度 気晴らしに出かけたいと思っていたところだったから
ドンへの誘いは 有難かった


今日のスコアは 160
腕が鈍っているのは仕方ないな・・・





ボーリングの後
ドンへのお薦めの店があるとかで
晩飯を兼ねて 飲もうと言うことになった


『どう? 仕事は』


”ん まあまあかな”


ドンへは 外食チェーンをいくつも経営する
その道では 大手と呼ばれる企業に就職した


ライバル店に行くことも
仕事の内なのだろうな


数年は現場だそうで
新入社員の今は ソウルの繁華街にある
カジュアルなイタリアンレストランで働いているのだと言う


”流石に 厨房は無いけどさ
ウエイターって言うのかな
店のスタッフとして 料理を運んだり説明したり
客の案内や看板の出し入れなんかもしてる
どうしたら 売り上げが上がるか考えながらね”


『へぇ・・・ドンへがね』


”なんだよ ユノ 
俺様も社会人なわけよ
仕事で成果を出して 稼がないとな”


1年単位で 店を移り
大体3年~5年経つと
グループのレストランやバーなどの現場責任者という
いわゆるマネージャーと言う立場になるそうだ


その後は 業績が認められ
縁があれば 現場から離れて本社入りになるらしい


偵察を兼ねての出張で海外もあるらしく
ドンへは今から 出張が楽しみなんだという


『色々な可能性があるんだな』


”ああ 美味い店 たくさん紹介するよ
きっと ユノも俺に感謝する時が来るはずさ”


『いつも感謝してるよ・・・』


”えっ・・・”


『何 驚いてるんだよ
悪縁の続くドンへ君はさ
何だかんだ言っても 俺のこと好きだろ?
いつも心配してくれるから 
さすが つき合いが長いだけのことはあるなあって
俺 マジでお前には感謝してるんだ』


”急に マジになんなよ
ユノにそんなこと言われるなんて
落ち着かない”


珍しく 本気で動揺してるドンへ


そんなことくらい わかってそうなもんなのに・・・


やっぱりコイツは少し 鈍いかもしれない・・・





”っおうっ まかせとけ”


いつになく ぎこちなく返事をするドンへが面白くて
やっぱり 俺も好きだ


ちょっとばかり バカだけど
憎めないし 一緒にいると安心するんだ


お前のおかげで随分助けられたしな


ドンへはビールを
俺は ウーロンハイをお代わりし
料理を少しつまんでいると


”ドンへさん ユノさん”


”あ いらっしゃい”


『・・・?』


”ユノさん 今日もカッコいい
ご無沙汰してます”


『ドンへ?』


”あれ? 聞いてません?”


”ごめん 言いそびれた”


何だよ ドンへ


『えっ・・・と』


”アメリカで会った サラです”


”ハヌルです”


『ああ 覚えてるよ』


”ごめん ユノ”


ドンへが しきりに謝る


”もしかして 聞いてなかった?って感じですね”


チャンミンの元カノじゃない方が突っ込んでくる


『すみません』


”ごめんね 俺が言いそびれてさ
つい 2人でしゃべってるうちに時間になっちゃって”


”じゃあ サプライズってことで
お邪魔してもよろしいですか?
男2人よりも 美女2人が一緒にいた方が
華やかでしょう?”


”もうっ サラったら・・・”





ドンへ 


俺 聞いてねぇぞ?





間が開いてすみません・・・
台風 お気を付けくださいね

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