癒しの T-Garden 赤い海の旅人

紫色の誘惑 92

紫色の誘惑 91〜100





タクシーで ほんの2、3分
新大阪の駅からすぐ近くのホテルまで
俺たちは無言だった


カーブでちょっと体勢をくずした俺が
ユノさんの肩にぶつかって
更に緊張する





『ちょっと待ってて チェックインするから』


ホテルに到着すると 
すぐにユノさんはカウンターで手続きをし
ルームキーを持って こちらに歩いてきた


ビジネスホテルだからか従業員は着いてこない


『部屋に荷物を置いてから上のBARに行こうか』


どうしたらいいのか わからない俺の様子を気にしてか
ユノさんがふり返る


『どうしたの? チャンミン早く来て』


「俺だけ先に BARに行ってなくてもいいんですか?」


なんか変なこと 言ってるな俺


『何 言ってるの? 部屋に来てよ 一緒に行こうよ』


「・・・はい」


ユノさんが今夜泊まるホテルの部屋
それだけで 
何故 こんなにもドキドキするのか?


そもそも ホテルの人に怪しまれないか?
予約もしてない俺が一緒にエレベーターホールに向かうなんて・・・


しかも しかもだ
男2人でさ
どうしても ドギマギしてしまう


『チャンミン? もしかして緊張してるの? 
大丈夫だよ ほら来て』


無言で乗り込むエレベーター
フっと下を向いて笑うユノさん


『別に チャンミンを食べたりしないから安心して
荷物を置くだけですぐに出るから』


「食べる? 別にそんなこと思ってないし」


目がギョロっと反応したのが自分でもわかる
きっと 凄く変なことを考えて緊張していると
思われてるんだ


『じゃあ そんなに緊張することないだろ?
オカシイな チャンミン』


「緊張なんて」


してるけど・・・


『いくらチャンミンのことが好きでも
無理矢理 押し倒す趣味はないからさ
アハハハ』


「もう バッ バカにして」


『だって チャンミンがなんかおどおどしててさ
変なんだもん』


今日のユノさんは少し意地悪だ
なんか いつもと違って調子が狂う


バカみたいに緊張してることが伝わって
きっと バカにされてる





部屋は エレベーターホールから一番遠い角部屋だった


『ほー ビジネスホテルでも侮れないな
チャンミン 見て見て? 綺麗だよ』


「わぁっ! 綺麗」


20階のその部屋はカーテンが開かれていて
大阪の夜景が一面に広がっていた


部屋の電気をつけずに
窓際に移動して
眼下に広がる東京とは違う夜景に
暫く2人とも見入っていた


ビジネスホテルとは言うけれど
結構大きくて ロビーも広かったし
この部屋も 思っよりもずっと広い


しかも ツイン・・・


圧迫感など全くない ゆとりのある部屋





部屋の暗さにも慣れてきたころ
ちらっと隣りを見ると
目をキラキラさせたユノさんが 
嬉しそうに外を見ていた


横顔 綺麗だな・・・





シュッとした顎のライン
端正な顔立ちのユノさんに見惚れていると


『なんか ついてる?』


ユノさんがこっちを向く


急に間近で目が合って凄く動揺した





『チャンミン 会えて良かった』


ユノさんが 自然にハグをした





🌃 🌃 🌃 🌃 🌃

昨日 志村けんさんが
新型コロナウィルスによる肺炎で亡くなりました😢
子供の頃 家族で観ていた番組
【8時だよ!全員集合】
東村山音頭は今も歌えます🎤
ドリフターズとしての活動を終えた後の
ピン芸人としてのご活躍は多くの方の知るところですよね
お茶の間にたくさんの笑いを届けてくれました
ご冥福をお祈りいたしますm(_ _)m



読んでくださりありがとうございます♪
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