癒しの T-Garden 赤い海の旅人

お知らせ

おはようございます♪

腐界(海)の住人 Mink です♥️



ブログをほったらかしにしていてすみません・・・

えー ビギイベ横浜に参戦しておりました

色々書き残しておきたいと思っていたのですが
既に昼の部とか夜の部とか日にちとか ごっちゃになっております

まだ余韻に浸ってるんですけど

間髪入れずにエアタッチ会のレポが滝のように流れてきて
色々と想像しております

そんなわけで
お話は少し間が空いてしまうと思います

エアタッチ会に参戦された方
いかがでしたか?



お話や記事にコメントをいただいていた方々
返信できてなくてごめんなさい

ちゃんと有り難く読ませていただいております



ビギイベも最高でした・・・
ユノとチャンミンは やっぱり別格・・・

取り急ぎ 生存報告でした♪



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黒い瞳が邪魔をする 第三幕 (最終話)

黒い瞳 三幕 後半





C side





覚悟はしていた


もしかしたら 僕たちは
別れることになるかもしれないと・・・


正確には
別れを告げられるのではないかと・・・





一緒にいられないくらいなら
いっそのこと 別れた方がマシ 


そう思い始めた矢先だった





久しぶりに呼ばれた
懐かしささえ感じるユノヒョンの部屋で
自然に身体を重ねた





ヒョンに抱かれるのは
きっと これが最後・・・


そう思うと涙が止まらなかった





行為の最中も
嬉しさや悲しさ
愛しさなんかが どんどん湧き上がってきて


このまま誰もいない世界に2人で飛んでいけたら・・・
なんて現実逃避になるようなことばかりを考えていた





激しい交わりのあと
ユノヒョンはハッと我に返ったような表情をして 
いきなり僕から離れて布団をかぶってしまった


何も身に着けていない状態でベッドに仰向けになっている僕は
隣りで小さく震えるヒョンの塊りから
小さな後悔を感じ取った





帰ろう・・・


僕たちは別れたんだ


留学したら2年間は逢えない


韓国に残ったとしても
別れたらもう逢えない


どちらに転んでも逢えないのなら
僕たちは こんな運命だったのかもしれない





止まったはずの涙が また頬を伝う・・・





そっと服を拾い集め
身体中につけられているであろう赤い印を素早く隠す


この印が完全に消えてしまうと
もう僕たちを繋ぐものは何もない・・・ 





最後にヒョンの顔を見たかったけれど
布団を剥がすのは何故かいけない気がして


「ユノヒョン・・・ありがとう
愛してる・・・元気でね・・・」 とだけ声をかけて
幾度となく抱かれた馴染みのある部屋を後にした





バタンとドアが閉まると 
し~んと静まり返る廊下


ワンルームばかりのこのアパートは
エレベーターホールの横の窓が開閉できる


誰が開けたのか
ホールの向こうから流れてくる風は
強く そして冷たかった





1人で立つ廊下は寒々しくて
早く自分の部屋に入って温まりたい


真冬でもないのに
凍えてしまいそうだ


寒いよ・・・


僕の心のように・・・





他階の自室に戻った僕は
すぐにバスルームに向かった


身体に残るヒョンの香りを消そう


明日から
僕は前を向いて歩いて行かなければならないのだから・・・


一人暮らし用の小さな部屋なのに
バスルームについている鏡だけが無駄に大きい


変なの・・・


素っ裸で鏡に映る自分の姿
この身体をヒョンは何度も何度も愛してくれた


あちこちに見える赤いしるしは小さいものから大きいもの
赤いものから少し薄紫がかっているものまで様々で
その数は改めて見ると異常なほど多い


どれほどヒョンが
僕に愛撫を重ねたのかが一目でわかるくらいの数だった





ゆっくりと 肩から胸 そして脇腹へと
しるしを指でなぞっているうちに
また僕の目から涙が溢れてきた


「うっ・・・ん・・・ううっ・・・ヒョン・・・」


僕は いつまでも いつまでも
熱いシャワーに打たれながら涙を流し続けた





どうして こうなっちゃったんだろう・・・


僕がヒョンのことを好きになり過ぎちゃったからいけないんだね


明るく「行ってきます」と言えなかったからなんだよね





ヒョン・・・





ヒョン・・・





僕はヒョンが好きだよ


ユノヒョンが大好きだよ


今も 


今までも


そして これからも・・・





ヒョンが 新たに好きになった女の人と
これから新しい道を歩くのなら
僕も別な道を歩いて行かないといけないね


せめて 
『面倒くさい男とつきあっちゃったな・・・』
なんて後悔だけは されないように・・・





シャワーの下でヒョンへの想いを噛みしめながら
僕は できるだけ早くアメリカに発とうと決めた





ヒョンと別れた翌日
僕は暮らし始めて日も浅い一人暮らしの部屋を
さっさと引き払った


僕の変わりようには教授はおろか 
父さんも母さんも驚いて 


こんなに急いで引き上げなくてもいいのにと
少し面食らった様子


訝しく思っているらしいことも わかってはいたけれど
今 勢いで行動を起こさないとダメな気がしていたんだ





夏休みに入り
僕は何度か大学に足を運び
教授とも話をした


それ以外の日々は
手続きやら準備やら留学先との連絡やらで
大忙しになった


友達に連絡を取り
留学が決まったことを知らせると
すぐに送別会を開いてくれて
本当に休む間もない毎日に助かっていた


妹のハナの家庭教師をしてくれることになったのが
親友のキュヒョンだったことは本当に救い


これがドンへさんだったら・・・


否が応でも
ユノヒョンの影を感じてしまうことになるからだ


キュヒョンには一度 家に来てもらい
僕とユノヒョンの関係について本当のことを話した


”いいのかよ? それで・・・”


親友の心配は有難かったけれど 


僕の決心が これ以上揺らがないように
聞く耳は持たないと決めていたんだよ


毒舌だけど いつも優しいキュヒョン


これからも僕は君を頼っていいかな?





僕が部屋を引き払ったり
大学が夏休みに入ったおかげで
ユノヒョンとは あれから一度も会っていないし
連絡も取っていない





憧れだったユノヒョン


きっと あなたは自分の思い描く未来へ
真っすぐに突き進むのでしょう


隣りにはユノヒョンを支える可愛い女の人がいて
明るい太陽のもとで
成功者への道を確実に歩んで行くのでしょう





ユノヒョンには明るい太陽の下が似合うよ


僕に見せてくれたように そのおおらかな笑顔で
回りの人たちを幸せにしてね


陽の当たる道を堂々と歩く姿 見てみたいよ





いつか笑って話せる日が来るように


僕は自分の足で歩いてみせるよ


だから ヒョンも頑張って!





涙もろい母さんが見送りに行く行かないで揉めるとか
家族だけの貴重な時間を持った後


僕が留学先のアメリカへ旅立ったのは 
大学2年在籍中の
7月も終わりに近い とても暑い日だった





さようなら・・・ユノヒョン





大好きな人・・・





僕が初めて愛した人・・・





アメリカへの旅立ち_convert_20170131110616
*イメージ 画像お借りしています*





〜 第三幕 色褪せぬ想い出 Fin 〜





最後まで読んでくださりありがとうございました

少し間をおいて 第四幕の連載を開始いたします♪






北海道のファンミ行かれた方
お疲れ様でした♪ 楽しかったでしょ?
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黒い瞳が邪魔をする 第三幕 68話

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黒い瞳が邪魔をする 第三幕 67話

黒い瞳 三幕 後半





Y side





勝手なことをしていると わかっている


それでも
俺はチャンミンと別れる道を選んだのだ





次の水曜日 


俺は今までのように
チャンミンを部屋に呼んだ





ドアを開けると そこには
おどおどしたチャンミンが立っていた


気まずいのは お互い様


よそよそしい空気が流れる中
その姿を目頭が熱くなる思いで眺めた





『上がれよ・・・』


玄関に突っ立ったままのチャンミンを促し
狭い部屋に案内した


ソファーではなくテーブルに腰かけ
俺はペットボトルのジュースを差し出した





「ありがと・・・」





ともすると
静かになってしまう2人の戸惑いが
俺たちの数週間の距離を物語っていた


早く話してしまおう・・・


もうチャンミンの返事は待っていられない





『チャンミナ・・・急に呼び出して悪かったな』


「・・・」


『元気だったか・・・?』


「うん・・・ヒョンはいつも元気そうだったね」


『・・・?』


「いつも大勢で大学内を歩いてる」


『見てたのか・・・』


「うん 女の子と2人で歩いてるのも見たよ」


『・・・ああ そうか 俺は元気だよ』


「・・・」


『チャンミナ 俺 好きな人ができた』


「・・・!!!」


下を向いたまま
さっきから一度も顔を上げようとしないチャンミンの
ペットボトルを握る手に
ぐっと力が入ったのがわかった





『その人と つき合うつもりだ・・・
だから俺と別れてほしい』


「・・・」


『勝手なことだって わかってる
でも 俺は・・・』


「女の人・・・?」


『・・・ああ』


10秒ほどの間が空いて
チャンミンが口を開いた


「・・・わかった」


おいおい 本当にいいのかよ?


拍子抜けしてしまうほど
簡単に返事をするチャンミンが もどかしかった


未だ顔を上げずに
必死に言葉を絞り出しているように見える





「僕は ヒョンが好きだった・・・
今も 好き・・・大好き
でも ヒョンに僕よりも好きな人ができたのなら
仕方ないね・・・」


『チャンミナ・・・』


胸の奥で音を立てて倒れていく何か・・・


「ヒョンの目が覚めたってことだよね・・・」


『・・・?』


「僕みたいな男は重たいよね・・・」


『ああ 正直 最近のチャンミナは少し面倒くさいと思ってた
ウジウジと悩んでさ・・・』


「うん そうだね・・・
ヒョンには綺麗な女の人が似合うと思うよ・・・」


チャンミンは やけに素直だった


いっそのこと罵ってくれた方が どれだけ楽か
お前 わかるか?!


しばしの沈黙が流れても
チャンミンの真意を測りかねた





「ヒョン 今まで ありがとう
僕も実は お別れを言いに来たんだ」


『チャンミナ・・・?』


「その方が お互いにいいんじゃないかと思って・・・
僕なりに考えた結論だよ」


『・・・』


「・・・」


『留学 決めたのか?』


「まだ悩んでるよ・・・
でも別れたら もうヒョンには関係ないでしょ?」


ガタッと立上ったチャンミンが
今日 初めて俺を直視した


大好きな大きな瞳は
星と涙でキラキラしてる


口は真一文字に軽く結んだまま


俺を見る大きな瞳には
怒りも驚きもなく
何故か深い慈愛の眼差しだけが感じられた





何を考えている?





俺に別れを告げに来ただと?





予想もしなかった言葉に
これでいいんだという気持ちと
あっさりと別れを受け入れる恋人への未練が交差した





お前にとっての俺は
そんな簡単な男なのか?





「僕なりに考えて出した結論なんだ
ヒョンと同じだったんだね
理由は違うけれど気が合うっていうか・・・」


『チャンミナ・・・』


何を考えたっていうんだよ?


俺と同じように
悩んで悩んで考え抜いた末の結論だって言うのか?!


1人でウジウジ悩んで
俺に何の相談もなく別れるだと?





俺は自分が先に勝手なことを言いだしたというのに
それすらも もう何処かに消えていき
別れを選ぼうとしていたチャンミンの心の中を
全速力で駆け抜けて
その謎を解明したい気分に駆られた





何か言わなきゃと思うのに・・・


言葉が出なかった


互いに相手の目を見つめたまま
時間だけが過ぎていく・・・





「僕 自分の将来に向けて精一杯頑張るよ
そう決めたから・・・
だからヒョンも・・・
ユノヒョンも頑張って?」


無理矢理見せた痛々しい笑顔


『お前・・・』





情けないのは俺の方だ


今すぐにでも抱きしめたい


大好きなチャンミナの匂いで満たされたいんだ





本当は その少し茶色い髪も


美しい瞳も


綺麗な肌も 


声も 


気持ちも 全部全部 俺のものなのに・・・


お前は すがることなく
簡単に俺から離れていくのか?





テーブルの幅だけある距離が
俺たちが触れることを邪魔している





思わず伸びそうになった手を
気づかれないように そっと下ろした時
チャンミンが口を開いた


「ユノヒョン・・・
今まで楽しかった
ヒョンの幸せを祈ってるよ・・・」





ダメだ・・・





行くな・・・





俺の方がダメなんだ・・・





それなのに・・・





頬を伝う涙を拭いもせず
チャンミンは微笑んでいる





動けない俺に近寄り
だらりと垂れた俺の手を取り


両手で そっと包み込むチャンミン・・・





「ヒョンの綺麗な手 大好きだった」





堪らず目を閉じた俺の左の手の甲に
暖かく柔らかいものが触れた・・・





「さようなら・・・」





『・・・!』





次の瞬間
俺は離れていくチャンミンの腕を掴み
引っ張っていた





🥺 🥺 🥺 🥺 🥺 🥺 🥺 🥺 🥺 🥺

遂に2人が別れを口に・・・😭
だめだよ〜
そんなに簡単に別れちゃ・・・



Hさん ゆ○○のさん バ○○さん
SーMーさん ス○○さん
コメントありがとう〜😘

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黒い瞳が邪魔をする 第三幕 66話

黒い瞳 三幕 後半





Y side





週末 ソヨンとの初めてのデート


通っていた高校を覗いてみれば
ソヨンの顔が綻ぶ


バスケ部だったソヨンが
校庭でボールと戯れている同級生の弟を見つけ
声をかけた


ソヨンに続いて俺も後輩たちと話をすると
顧問が急用で まだ来ないのだと言う


それならばと
最近運動をしていないせいで
なまった身体を動かさせてもらうことにした


久しく触っていないバスケットのボール
バスケ部の生徒数人とゴールを争い息を切らす


『お前たち 上手いな』


”いえ まだまだです”


10分ほど バスケ部の高校生たちと遊び手を洗い
ソヨンと『昼飯でも食う?』なんて話をして帰る準備をしていた





この校庭で体育の授業を受けるチャンミンを
教室の窓から見ていたことがあったなあ・・・なんて


どうしてもチャンミンのことを思い出してしまう女々しい自分





殆ど散ってしまった桜の木から
少しだけ風に乗った花びらが目の前を掠めていく


桜満開の公園のベンチでチャンミンと話をしたことが思い出され
すぐそばにチャンミンがいるのではないかと
あたりを見回してしまう


チャンミンの視線を感じたような気がして
ふと校庭の向こう 校門の方を見たり・・・


そんなはず ないのにな・・・





ソヨンとは思ったよりも話が合い
これなら上手くやっていけるかもしれないな なんて
少し焦り気味の頭が結論を急がせる


学校の近くの最近できたらしい店でパスタを食べ
色々な話をした





”ユンホ君とこんな風に話せるようになるなんて思わなかった”


『俺 そんなにとっつきにくい?』


”そういうわけじゃないけど・・・
いつも誰かと一緒にいたでしょう?
ドンへさんとか可愛がってる後輩君とか・・・
私 ずっと見てたから知ってるの”


『そう・・・』


じゃあチャンミンと俺が一緒にいたことも知っているのか


”でも 今は今
あ 大学はわざと同じにしたわけじゃないのよ?
もともと私も行きたかった大学だから・・・”


それから 俺たちは飽きることなく
2時間ほど話し続けた


ソヨンが さっぱりとして媚びない性格だったことが幸いして
いつにもなく俺も饒舌になったのだ





お代わりしたジュースもなくなり
そろそろ席を立たなければと空のグラスを置く


慣れない沈黙は急に2人をよそよそしくさせ
どちらかが口を開くのを
互いに待っていると言った感じになる





女のコと2人で こんな緊張したことはない


それは 今まで何とも思っていなかったからだ


チャンミンしか
そういう意味で好きじゃなかったからだと
今更ながら気づいてしまった


でも 女のコに恥ずかしい思いをさせてはいけないと
口を開こうとした時にソヨンが口を開いた


”ユンホ君 カッコよくなった・・・
高校の時から カッコ良かったけれど 
今は なんていうか大人っぽくて 
少し色気も増して・・・
あ やだ変な意味じゃないから”


赤くなって水を飲み干すソヨンを
初めて可愛いと思ったのも事実





気づけば 


『ソヨン・・・俺たち つきあってみないか?』


数日前まで知りもしなかった女のコに
俺は そう告げていた





驚いたように俺を見て
その目に みるみるうちに涙を浮かべるソヨン


”ユンホ君・・・
彼女 いないの?”


『いないよ・・・ソヨンこそ彼氏いないの?』


”うん 去年少しつきあった人がいたんだけど
なんか合わなくて すぐに別れちゃった
ユンホ君には いつも誰かいるんだと思ってた”


彼女は いない 


これは本当だ


チャンミンは男だから・・・


『いないよ・・・』


”ありがとう・・・
突然で まだ状況が理解できないみたい”


戸惑うソヨン





チャンミン お前とは はっきり別れる


だから 


お前も前へ進むんだ





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黒い瞳が邪魔をする 第三幕 65話

黒い瞳 三幕 後半





Y side





正直 意外だった


チャンミンが あそこまで頑なに
俺と離れることを恐れるとは思わなかった


今まで見て来たチャンミンは もっと自信があって
弱そうに見えて実はとてもしっかりしていた


だから たった2年の別れでも大丈夫だと
情けなくなるくらいに ダメなのは俺の方だと
そう思っていた





何か気にかかることでも あるのだろうか・・・


いや あれだけ話し合っても 
首を縦に振らないのだから
もう言うのはよそう・・・


俺はチャンミンの将来に傷をつけるようなことはしたくない


なんとしても今のチャンスを掴みとってもらわなければならない


それは2人の未来のためでもあるって
あれほど言ったのに・・・





チャンミンと連絡を取らなくなって2週間 


俺は毎日毎日考えた


単純かもしれないけれど
チャンミンを留学させるには
もう別れるしかない・・・


何度考えても 結論は そこに行きついた


教授も痺れを切らしていると聞いた


ならば別れるのは早い方がいい





面と向かって
はっきり別れようと切り出す勇気が持てず


俺は 少し女々しいけれど
気を紛らわすため できるだけ
クラスや研修室 サークルの仲間との時間を持つようにした


急に付き合いが良くなった俺を
仲間たちが冷やかす


男女関係なく一緒に飯を食い
誘われれば飲み会にだって顔を出す


結果 俺は高校時代から付き合っている
他大学に通う恋人にフラれた
ということで話は広まっていた





『なんで つき合いが良くなるとフラれたことになるんだよ?』


”普通そうだろ?”


『俺がフッたかもしれないだろ?』


”いや少し違う・・・
ユンホがフッたら もっとすっきりしてる
今のユンホの顔は どう見てもフラれた顔だ”


ガタイのいいドンウクは見かけとは違い
結構な観察力を持つ


『俺 そんな情けない顔してるか・・・?』


”ああ してる 思い切りな
モテモテのチョン・ユンホ君をフる女ってのも
どんな奴なのか見てみたいもんだ
おかげで大学中の女の目がギラギラしてる”


『はっ? それとこれとどう関係あるんだよ』


”お前ね・・・
殆どの女がユンホを狙ってるってことだよ?
この鈍感”


膝蹴りをくらい 
『いってぇーな このぉ』


じゃれ合いながら教室へ向かう朝


そう言えば
ここ数日で随分女のコから声をかけられることが
多くなったなぁと思っていたら
1人の見たこともない女子から話しかけられた





ドンウクは気を利かせて 


”お先に~”


教室へ向かって歩いて行ってしまった





1人残された俺に話しかけて来たコはソヨンと名乗り
突然話しかけたことを詫びてから
授業前に悪いけれど と前置きをして
いつも大勢でいるから
なかなか話しかけられなかったのだと言った


小さな封筒を渡され
良かったら一緒に食事でもどうですか? とデートに誘ってきた





礼儀正しい聡明な感じの美人


それが第一印象だった


なかなか感じのいい女のコ
他の奴らと同様に女のコと過ごす時間を持てば
少しはチャンミンのことを考えずに済むかもしれない


もし このコと相性が良さそうだったら・・・


付き合ってみるのも悪くないと そんな風に思った


すぐさま そんな考えを起こす俺も相当病んでるな・・・





週末に会う約束をしたという俺に
ドンウクは驚いて おでこに手を当ててきた


”お前 熱でもあるんじゃないのか?
やっぱりオカシイぜ?”


『何とでも言え』


どんな真剣に告白されても
全く印象に残らなかった数人の女のコと違い


ソヨンは会ってみたいと思わせる何かがあった


決め手となったのは
同じ高校出身だと知ったからだ


クラスは一度も同じになったことはなく
部活も別 つまり全く知らなかった・・・


もらった封筒はセンスのいいもので
中身もシンプルだった


綺麗な字で 連絡先と
実は高校時代から好きだったと記してあった


全く興味がないなら
個人情報だから破り捨ててくれと
そんなことが簡単に書かれていた





俺は その晩 早速連絡を取り
週末に地元で会う約束をした


チャンミンに会わないようにするために地元を選んだのだ


ソヨンと名乗る この女のコと上手くいけば
これからは 授業  研究室 サークル そしてデートと忙しくなり
チャンミンのことを忘れていられるかもしれない・・・





それまでに チャンミンから何か言ってくるだろうか?





姿も見ず 声も聞かずに過ごす毎日


1人のベッドは寂しい


お前が そうさせた


チャンミナ・・・今ごろ 何を考えてる


少しは留学に前向きになったか?


ご両親を悲しませてはいないか?


俺がいなくても しっかりやってるか?


たいして強くもないのに毎晩酒を煽り
俺は深い眠りについた





週明けには チャンミンと逢おう


そして 


はっきりと別れを告げるつもりだ


それが お前の将来を守る最善の方法なんだって
そのうち わかってくれるだろう・・・


そのためにもソヨンが必要だ
早くソヨンを知りたい





その週末 地元で待ち合わせをしたソヨンは
スラリと背が高く爽やかな印象を与えた


高校時代は バスケ部だったらしい


背の高さを買われてのスカウトだったみたいだ


”結局 入学してからは大して伸びなかったけどね”


そう言って ペロッと舌を出した


そうして俺たちは懐かしい高校を覗いてみたんだ





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黒い瞳が邪魔をする 第三幕 64話

黒い瞳 三幕 後半





C side





ヒョンのバカ・・・


どうしてわかってくれないの?


僕はアメリカに行かなくても


ちゃんと自分の進むべき道を逸れたりしないよ?


そのために 休みの度に父さんの事務所でアルバイトしたり
教授の授業だって真面目に聞いたりしてる





ただ そばにいたいだけなのに・・・





僕たちは すれ違いのまま
日にちだけが過ぎていく・・・


喧嘩別れになった形のあの日以来
ヒョンからの連絡はプッツリと途絶え
僕からも連絡しずらくなった





父さんや母さんからは
考え直すように再三に渡り電話で説得され
あまりにうるさいから
帰る予定のない週末に一度だけ実家に帰ることにした


来週には教授とも会うことになっているからか
父さんも母さんも
なんとか僕に留学の決意をさせたいみたいだった





実家に向かう途中
何となく直行したくない気分になって
通っていた高校に立ち寄りたくなった


少し遠回りをして高校時代に歩いた軌跡をたどろうか・・・





キュヒョンたちと何度も行ったハンバーガーショップや
学校帰りにユノヒョンと寄ったコンビニ


ガードレールに腰を掛けて僕を待つユノヒョンのカッコよさは
今も鮮明に覚えている


初めて声をかけられた駅前の本屋


文化祭の帰りに2人でキスをした大きな銀杏がある神社


学校の回りは何処も
忘れがたい想い出がいっぱいあり過ぎて
余計にセンチメンタルになっていけないな





校門が見えて来た


部活の生徒が沢山いるかな?


4月だから新入生もきっといる


自分が大学生になった今では
高校1年生が随分と初々しく感じられる


校門から除く校庭は賑やかで
野球部に陸上部
隅の方ではサッカー部も練習に励んでいた


教室とか少し見てみようかな・・・


卒業以来 初めて足を踏み入れた学校の敷地


体育館ではバドミントン部の後輩がいるかもしれない


そんなことを考えながら校庭の片隅を歩き出したとき
見覚えのある姿が目に入った





校舎に近いところにあるバスケットボールのゴールと
その下で生徒に交じってボールを追いかける人





ヒョン・・・?





え・・・ユノヒョン?





少し落ちた視力のせいで
目を細めて焦点を合わせてみたら・・・





やっぱり ヒョンだった





連絡が途絶えて2週間あまり
久しぶりに見る大好きな姿だった


白いTシャツが眩しい


ニコニコと笑顔で楽しそうにボールを操り
知り合いと思われる後輩に何か教えているように見えた





ヒョン・・・


今日は実家に帰ってきてるんだね


僕は もうヒョンの予定さえわからないけれど
今週は戻って来てたんだね





僕は ここが学校だということも忘れて
ぼーっと大好きな人の姿に見惚れていた





何となくヒョンが こっちを見たような気がして
慌てて木の陰に隠れ
そーっと顔を覗かせて見てみると・・・


もう帰るのかな?


白いTシャツの上に着て来たらしいシャツを羽織り
後輩たちに挨拶をされている


先輩っていうより若い顧問の先生って感じだな・・・


僕は目の奥が少し熱くなるのを感じて下を向いた





話しかけてみようか・・・


今なら冷静に話ができるかもしれない


そんな風に思いながら顔を上げ
バスケットのゴールを見ると





えっ?





歩き出そうとした僕の足が急に止まった





後輩たちに手を振り
その場を離れたヒョンは
笑いながら体育館へ続く横道の木の下へ
スタスタと迷うことなく歩いて行った


そこには
見たことのない女の人が待っていた





どんな人かはハッキリはわからないけれど
自然な仕草でタオルを差し出す人は
ヒョンの荷物と思われるものを持っていた


ヒョンは何か言って
その荷物を受け取ったかと思うと
また その人に荷物を渡し
近くの手洗い場で手を洗って戻ってきた


そして
再び荷物を受け取り
2人で笑顔で話しながら歩き出した





誰なんだろう・・・


明らかに高校生ではない


大学の仲間かな?


それにしては随分と親しそうで
彼女みたいに見える


スラリと背が高く ジーンズを履き
肩にかかるくらいのストレートヘア


水色のポロシャツに大きな白いバッグを肩にかける人は
爽やかで 
僕から見ても大人びて見えた


顔は よくわからない・・・





ヒョン・・・


そんな風に笑うんだね・・・


僕に向ける微笑みと きっと同じ


ずっと一緒にいたいだなんて
我儘をいう男の恋人なんて重たいだけだよね・・・





自分でも わかってるんだ


こんな自分が嫌だよ・・・





でも・・・





ヒョンが好き


そばにいたいと思う・・・





たった2週間 逢わないだけなのに
声を聞けていないだけなのに
こうして姿を見ただけで
こんなに胸がぎゅうっって
掴まれたみたいな気持ちになる





女の人となら
そうやって堂々と歩けるね


ヒョンも後ろめたい気持ちを持つこともなく
堂々と・・・





ヒョン 似合ってるよ


その人と歩く姿





高校の時から
幾度となく見て来た ヒョンと女の人が一緒にいる図


やっぱり しっくりくるね・・・





歩き出した2人が
こちらに向かって足を進めている


近づいてくるお似合いの男女


僕は気づかれないように後ずさり
校門にたどり着くと走って校門を飛び出した





そのまま後ろを振り返ることもなく
僕は実家まで走り続けた


自然に溢れる涙も
風に乗って後ろに流れて行った





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黒い瞳が邪魔をする 第三幕 63話

黒い瞳 三幕 後半





Y side





2年生になっても
チャンミンは まだ結論を出せずにいた


教授から
自宅の両親に直々に連絡が入り
チャンミンも交えて話し合いを持つというところまで
事態は深刻化していた


教授からしてみたら
チャンミンのような優秀な学生が
どうして自分の未来に明らかにプラスになることを拒むのか
理解に苦しむだろう


チャンミンを留学させることを
どうしても諦められないといった気持ちが
くすぶっているのだろうと推測する


高校生でもあるまいし
普通は親が直接教授に会ったりはしないものだ


それでも そんな約束になったのは
教授とチャンミンの父親に面識があったというだけではなく
チャンミンが行きたくないという理由が
あまりに何てことなさ過ぎて
納得がいかないことに他ならないからだ





俺が どんなに説得しても変わらず
また俺が毎月逢いに行くと言っても
チャンミンは自分の意志を曲げなかった


何故?


どうして そこまで・・・


自分は男だから
将来の道をはっきりとさせて
俺の隣りで並んで生きていくんじゃなかったのかよ?





『毎日逢えなくても 毎日は声が聞けなくても
気持ちが繋がっているんじゃダメなのか?』


「それは わかっているけど・・・」


『俺 そんなに信用ないんだ?』


「ヒョン そういうことじゃないよ・・・」


『いや そういうことだろ?
俺が心変わりするんじゃないかとか
つまらないことを考えてるんだろ?
違うか?』


「僕はヒョンを信じてるよ
そりゃあ回りに群がる女のコたちが気にならなくはないけど・・・」


『ほら やっぱりそうなんだ?』


「今までは 別に気にならなかった
誰が言い寄ってきても ヒョンに色目を使っても
僕がヒョンの一番なんだって自信があったよ」


『なら どうして・・・』


「何かあれば いつでも飛んで行けるところにいたから・・・
でもアメリカと韓国じゃ 流石に離れすぎていて
そうもいかない」


『チャンミナ・・・』


「僕の知らないヒョンが増えていくのが嫌なんだよ
僕の知らないユノヒョンが・・・うっ・・・」


久しぶりに2人で留学の話をした


明日から大学の講義が始まるという日の晩
俺の部屋にチャンミナを呼んだ


2人だけで腹を割ってじっくりと話がしたかった


だけど
チャンミンは どうしても譲らずに遂には泣き出してしまったのだ





『チャンミナ・・・』


「うっ・・・ヒョン・・・」


『こんなことで泣いているようじゃ
これから先どうするんだよ
俺が傍らにいないとトイレにも行けない子供みたいじゃないか』


「ひどいよ ヒョン・・・そんな言い方」


『チャンミナがあまりにも子供じみてるからだろ?
俺の好きなチャンミナは
こんなことくらいで泣くような奴じゃないだろ?』


「こんなこと?
こんなことなの?
ヒョンにとっては こんなこと・・・で済まされちゃうようなことなの?」


やけに突っかかってくるチャンミナに俺も苛立ってきてしまった


『当たり前だよ
こんなことだよ
これから先の長い将来を思えば たった2年だけのことだろ?
どうして我慢できない? あっ?』


「2年もだよ? 
たったじゃないよ・・・
2年間て730日もあるんだよ・・・
ヒョンのバカ・・・」


『バカはチャンミナ お前だよ
お父さんやお母さん 教授の思いを無駄にして 
それでも平然と建築家になりたいなんて 
よく言えるよな?
そのための勧めを つまらない感情でないがしろにして
教授にもお父さんにも恩を仇で返すつもりか?』


「そんな言い方・・・」


『一人前になるんじゃなかったのかよ?
そのための近道なんじゃないのか?』


「ヒョンは僕をそんなにアメリカに行かせたいの?
僕がいなくてもヒョンは平気なんだね・・・」


『そんなこと言ってない』


「言ってるのと同じことだよ」


『お前 本当にわからずやだな
もう 勝手にしろ!
俺は知らない!』


「わかったよ 僕のしたいようにするよ」


『お前がこっちに残っても俺は今まで通りにはつき合えないよ
お父さんやお母さんに どんな顔して会えばいいんだよ?
そういうことになってもいいなら勝手にしろ
俺はもう何も言わない』


「ヒョン・・・」


『もう・・・帰れよ
これ以上ここにいても何の進展もない
親の思いを踏みにじるような奴とはつき合えない』


「・・・」


大きな瞳いっぱいに涙を溜めて
キッと強い眼力で俺を睨む


でも その唇は噛んでいないと震えてしまいそうなほど
青くなっていた





俺も引けなかった


だって これは全てチャンミナ・・・お前のため


そして
俺たち2人の将来のためなんだから・・・





でも 





どうしても留学を拒否するなら
俺たちはもう終わりだ


親の思いを踏みにじるような奴とはつきあえないと


俺は はっきりと言ったからな・・・





お前を手放す以外に
シム・チャンミンの将来を守る方法なんて
今の未熟な俺には思いつかない


だから わかってくれ・・・


留学して一人前の建築家になる努力をしてくれ


なかなか立ち去ろうとしないチャンミンに
痺れを切らし


『帰ってくれよ・・・
もう話すことなんてないだろ・・・
留学の話 断るなら断れよ
俺も お前と今まで通りにつきあうことを断るよ』


「・・・」


『俺には到底無理だ
お前が思っているほど強い人間じゃないからな・・・
これ以上 一緒にはいられない・・・』


チャンミンに背を向けて
ソファーにドカッと腰を下ろした





静まり返った狭い部屋に
時計の秒針の音だけが小さく聞こえる





季節は今 チャンミンと初めて一つになった
あの時と同じ
桜の咲く春だというのに・・・





あれから3年・・・


俺の心の桜は散ってしまった





バタンとドアが閉まる音


チャンミンが無言で俺の部屋を出て行った


お前は どんな結論を出す?


チャンミン・・・





🎤 🎤 🎤 🎤 🎤 🎤 🎤 🎤 🎤 🎤

幕張ファンミが好評のようで嬉しいですね
2日目に参戦した方のツイを見ていると
初日とは違う部分もあり楽しいです
ユノシェプ登場とか😂
チャンミンの髪がアップになっていたとか
何より2人が一緒に過ごしているっていう事実が
にわかに信じられないくらい
夢のように嬉しいです😍



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黒い瞳が邪魔をする 第三幕 62話

黒い瞳 三幕 後半





Y side





春休みは 2人とも
それぞれの予定で忙しくしていたけれど
毎晩の電話は欠かさなかった


チャンミンの留学の話は
ずっと心に引っかかっていたから
たまに聞いてみたけれど
チャンミンからは煮え切らない返事が繰り返されるばかりで
一向に 「行く」 とは言わなかった





もうすぐ俺が4年
チャンミンが2年になるという4月の初め


実家から下宿先のアパートに戻る前日に
俺はまた
チャンミンのお母さんの手料理をご馳走になる機会があった


妹のハナちゃんとその友達に
大学受験に向けて
誰か家庭教師を頼まれてくれる人はいないか?という
依頼を受けるためだった


ハナちゃんは塾で大勢の中で勉強するよりも
個人的に苦手な教科を教えてくれる先生を探していた


その友達もまた同じだった


俺は授業が忙しく到底無理だということは
チャンミンのお母さんもハナちゃんもよくわかってくれていて
友達に適任者はいないか探してみてほしいと頼まれたのだった





それなのに
チャンミンは何故か終始不機嫌で
俺が家庭教師を受けることは物理的に不可能だと
知っているはずなのに
「ヒョンが如何に忙しいか」 を力説するから
俺の苦笑いの回数も増えるばかりだった


足でツンツン突いてくるダイニングテーブルの下


わかってるって・・・


俺 受けるつもりなんかサラサラないって
昨日も電話で言っただろ?


まるで俺がいなくなってしまうことを恐れるかのような 
チャンミンからのラブアピールだった





どちらにしろ
ハナちゃんは文系志望だったから
ドンへに聞いて
友達を当たってもらうことにして話をまとめた


『そうだ キュヒョンはどう?』


「えっ? キュヒョン?」


『ドンへに聞いては見るけれど
チャンミナもキュヒョンに聞いてみてよ』


「そうか・・・キュヒョンなら できるかもしれないなぁ・・・
母さん ハナ 聞いてみるね」


”キュヒョン君なら ハナも知っているし
いいかもしれないわね”


そんなこんなで
何とか俺はチャンミンの痛い視線から逃れることができた





途中 早めに帰宅したチャンミンのお父さんが
食事に合流する形になり
話は自然にチャンミンの留学の話になって行った


途端に口数が少なくなる隣りのチャンミン・・・


お父さんからは
是非 ユンホ君からも説得してほしいと泣きが入った


こんな願ってもないビッグチャンスを
何故 チャンミンがここまで頑なに断るのか
お父さんもお母さんも解せないんだと嘆いていた





チャンミンが建築家の道を目指したいと言ってくれたときは
涙が出るほど嬉しかったこと


できれば早く結婚をして
奥さんも事務所で一緒に働いてくれたら
この先 安泰だと思っていること


女っ気のないハンサムな息子に
ユンホ君から 是非 
女のコを紹介してほしいと思っていること





お父さんの口から出る言葉の数々は 
俺の胸をチクリチクリと突き刺した


多分 チャンミンも同じように胸を痛めているに違いないと思うと
いたたまれない気持ちになった


堂々と意見も言えず 本当のことも言えず
でも お父さんの気持ちも言葉も
あまりに当たり前すぎて
一切 反論の余地もなかった


普通 親なら子供の幸せを望むもんな・・・


結婚というと 相手は異性だと信じて疑わない人が
殆どなのだということは
俺にもチャンミンにも痛いほどわかっていた





『そうですよね
こんないい話は もう ないかもしれないし 
若い時の方が何かと得るものも多いと思います』


「でも 僕はアメリカで一人暮らしとか自信ないよ
たまには母さんのご飯も食べたいし・・・」


”何言ってるの?
たまには戻ってこられるでしょう?
こっちからも会いに行くしね
この子ったら・・・”





そんな会話の繰り返しに全く結論は見えず


新学年になれば
そろそろ教授に返事をしなければならない
タイムリミットが迫ってくることも聞かされて


俺は正直なところ
チャンミンの将来を決める重要な帰路に
自分が絡んでしまっていることが
申し訳なく 少し重たく感じてしまっていた


自分のアパートに帰ってから
ベッドで横になり
頭上に組んだ手の上に頭を乗せ
ぼーっと天井を見つめては
自分の親も同じように
息子への期待を口にすることを思い出した


親の気持ちなんて
そこまで深く考えたことはなかったけれど
俺は親を裏切れない・・・


チャンミンをここまで育ててくれた
チャンミンのご両親のこともまた
俺は裏切ることは できない・・・


到底 できない・・・





チャンミン わかってくれるか?


チャンミンを この1か月見て来た限りでは
この先もチャンミンからは
留学に前向きな いい返事が聞けることはなさそうだということも
薄々わかってきたこともあって


どうすれば チャンミン進む道を邪魔せず
わからせてやることができるのか何時間も考えた





そして 


チャンミナ・・・


俺は決めたよ


一晩寝ないで考えた


正確には この春休み中 ずっと考えていたこと・・・





チャンミナ・・・





俺達・・・





別れよう・・・





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ファンミ その2

おはようございます♪
腐界(海)の住人 Mink です❣️



一昨日の拙いファンミレポ
一部やはり違ってましたね〜
すみません🙏

7日の初日に参戦して
余韻に浸って気持ちが高揚しているうちに
忘れないように
書き記しておこうと思って
メモも取らずに記憶だけで書いたので
お許しくださいね〜



席もA〜Eまであったんですね
記憶力が本当に衰えてるわ・・・🤪

2日目はユノシェプが登場したとか

今回は満足という声が多くて
Twitterも安心して見ていられました

いつもこういうファンミだったらいいのに

月曜朝は めざましとか おは4とかの
朝の番組で出るかなあなんて思って録画していたのに
全く出ませんでした

寂しい!

【東方神起が2年半ぶりにファンミーティングを
オフラインで開催しましたー】って
エンタメニュースを期待してしまいました😅



何はともあれ
色々あった後の2年以上ぶりの生神起は
本当にカッコ良かった

今の長い髪のチャンミンに逢えことが嬉しかった

歌ってるチャンミンを見てね
あー この人が私が好きで好きで堪らなかった
あのチャンミンなんだ・・・って
ウルっとしながら見つめていました

すこーしだけ気持ちの種類は変わっても
今も大好きですよ

ユノもチャンミンも大人になったよね・・・

ユノも変わってなかった
本当にステージが似合う

今 2人が同じ方向を向いていてくれるなら
ずっと一緒にいてくれるよね

またライブが観たいなあと思わせてくれてありがとう

インスタも嬉しかった

東方神起はやっぱり私にとって
唯一無二のアーティストです✨✨✨



とりとめのない呟きにお付き合いくださり
ありがとうございました

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