黒い瞳が邪魔をする 第三幕 24話
C side
来年 大学受験を控えた僕
学校でも そろそろ受験に向けての話も出ているせいか
見学の話をしたら
キュヒョンは一発OKだった
”で? ユノヒョンは知ってるの?”
「何を?」
”チャンミナが行くことだよ”
「・・・言ってない」
”喧嘩でもした?”
「ううん そうじゃないけど・・・」
”水曜日じゃないってことはユノヒョンは授業かサークル?
まぁ 会えない日ってことだよな?”
「ん・・・まぁ そう」
”どうした? チャンミナ 何かあったんじゃない?”
部活もなく キュヒョンの塾もない日は
どちらからともなく誘いあって
色々な話をしながら帰るのが習慣になっていた
初めから気の合ったキュヒョンと僕は
自分のことだけでなく 家族のことなど
たくさんのことを安心して話せる貴重な間柄となっていた
キュヒョンは女のコみたいなところがあって
噂好きで情報が早い
そして危険を回避する能力と裏をかく能力が
非常に優れている
何にでも先手を打つタイプだということが
今までのつき合いの中でわかっている
そして僕は
そんなキュヒョンをとても頼りにしているんだ
「別に何もないよ
ちょっとユノヒョンの大学を見てみようかなって思っただけ」
”ユノヒョンとは上手くいってるんだろ?”
「うん 凄く上手くいってる」
”あ~あ ノロケかよ?
じゃあ 何で急に大学を見てみようなんて考えたのさ
あっ そう言えば前にユノヒョンに
大学へ連れて行ってもらったって言ってたよな?
やっぱ おかしい・・・”
「あの時は休みの日で大学生もいなくて
いつもと違ったんだよ・・・
だから平日に雰囲気を見に行きたいなって思っだだけ」
”ふ~ん”
「なっ・・・何だよ?」
顔をぐぅ~んと近づけて
僕の表情から
何かを読み取ろうとしていることが明らかなキュヒョン
”チャンミンてばさー わかりやす過ぎ
なんか 心配ごとがあるんじゃないの?
俺に隠さなくてもいいと思うけどな”
帰り道にある公園のベンチに座り
ブランコで遊ぶ子供たちを見ながら
キュヒョンには敵わないな・・・と思う
僕は夏休みにユノヒョンが家に来たことや
妹のハナがユノヒョンに
少し気がありそうだということを話した
”なるほどね・・・で? なんで大学なの?
はは~ん わかった”
「えっ・・・」
”ユノヒョン 昔からモテモテだから心配になったんだろ?
ハナちゃんにまで言われて大学ではどうなんだろう?って
気になったんだろ?”
「・・・うん・・・」
”あははは チャンミン可愛い 可愛い可愛い可愛い”
「茶化すなよ」
”そんなことで悩んでるって
ユノヒョンが知ったら笑うんじゃない?”
「そうかな・・・?」
”まぁ でも好きな人のことは何でも知りたいし
気にもなるだろうから・・・
不純な理由でも構わないよ
つきあうから安心して”
「ほんと? ありがとう」
”ハナちゃんのことは気にするなよ
大丈夫だよ
まだ中学生だし”
「うん もう家には呼ばない
念のため」
”まさか自分のお兄ちゃんが
好きな人の恋人だなんて知ったら
ひっくり返るだろうな~
子供には絶対に言わない方がいい”
「うん・・・そうだね
キュヒョナはさ 彼女いないのに
どうして そうやって色々と人のことがわかるの?」
”お前 失礼だな〜
俺様を舐めるなよ?
ハンバーガー 奢れ”
「えっ? どうしてそうなるの?」
”俺をバカにした罰”
「ごめん キュヒョナ 許して」
”わかればよろしい”
結局 キュヒョンにハンバーガーを奢ることになって
僕らは また1時間くらいお喋りをした
これじゃ まるで女のコ同士みたいだなって
苦笑いをしながら
それでも僕はキュヒョンといる時間が大好きだった
”来週な・・・
ユノヒョン いるかどうかもわからないけど
素の姿を見たいってことだもんな
一緒に探そう“
「ありがとう キュヒョナ」
その日は
ハンバーガだけではなくポテトもコーラも
いつもより美味しく感じた
🌸 🌸 🌸 🌸 🌸 🌸 🌸 🌸 🌸 🌸
東京は桜が満開です🌸
昨日は仕事帰りに
近所の桜を愛でて帰ったのですが
たくさんの人がカメラを向けていました🌸
桜は風情がありますよね
日本の四季が大好きです🌸
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