
ユノのカッコいいスーツ姿を見せに
僕たちは施設に顔を出した
春休みは意外と忙しく
あまりゆっくりはできなかったけれど
お世話になった先生方は
目を細めて
一斉にユノを褒めちぎった
施設の長である先生は
僕とのつきあいも長いが
気づけば70歳近い年齢となり
そろそろ体力的にもきついから
少し若い先生に役職を譲ろうかと考えていると言った
”あのユノ君がね・・・
こんなに立派になって・・・”
最年長の先生は目頭を押さえて
まるで自分の孫の成長を見守るかのように
感激した様子を見せた
他の先生たちも
口ぐちにユノのことを褒め
施設を出てからも
ユノのように遊びに来てくれる子は少ないのだと言った
”やっぱりね 新しい家族ができた子たちは
できるだけ自分の生い立ちを隠したいものなのでしょうね”
”ここを巣立っていった子達が
皆 元気で暮らしていてくれればそれでいいのだけど
それさえもわからないのよ”
”チャンミンさんのおかげかもしれないけれど
ユノ君が嫌がらずに年に一度でも顔を見せてくれたら
こんなに嬉しいことはないわ”
先生たちの思いを少しだけ垣間見ることができて
僕も改めて
ここにいる子供たちに思いを馳せた
ユノ曰く 自分は幸せだと言う
その言葉に嘘はないと僕は確信している
この施設を出た子供たちが皆
ユノのように幸せと思える生活を送っているとは限らないのだ
僕は ユノを引き取って心から良かったと思うと同時に
ユノがお世話になっていた頃
ここに居た子供たちは今 どうしているのだろうかと考えた
「先生 俺 また来るからさ
今日は あまり時間がなくて
子供たちと遊べないけど
今度はちゃんと遊べる日に来るよ」
『ユノ・・・』
”ありがとう ユノ君”
この日は 子供たちに映画を見せる企画があったようで
別な部屋で他の職員が映像を見せているようだった
事務所には3人の先生と僕たちだけで
子供の声がしない珍しく静かな時間だった
乳幼児はお昼寝の時間らしい・・・
ここの先生たちは
施設にいる子供が寂しい思いをしないように
極力 行事を沢山予定するようにしていた
もうすぐ桜祭りだ
幸い 庭があり 数本の桜の木もある
その桜が咲く頃に 皆でピクニックをするのだ
僕たちは
ユノの予定が合えば
桜祭りに顔を出すと約束をして
施設を後にした
今年の桜は
きっと とても綺麗に見えるに違いない
ユノと並んで
施設の庭の桜を眺めるなんて
初めてのこと
桜の便りが届く日が
とても待ち遠しいと思った
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こんにちは
腐界(海)の住人 Mink です♪
VOGUE Korea 3月号のチャンミンが
あまりにも麗しいので
ここに残しておきます
東方神起公式 Twitter より
お知らせのあった Naver の記事ですね
こんなにたくさんの美しいチャンミン💜
名画のようだと・・・
とりあえず
記事の中の写真全て貼らせてくださいませ~
記念記念
眼福でございます~💛
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チャンミン
ほんと 若返っているし
美しさに磨きがかかっているわ・・・
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C side
期待に胸を膨らませ
高校に入学したのが去年の4月
学校生活にも慣れてきた初夏の頃
ユノヒョンと出会った・・・
長引く夏の終わり頃に つき合い始め
半年も経った今年の春
僕たちは ようやく結ばれた
その間には
ユノヒョンの大学受験という
大きな人生の転機もあり
桜が舞い散るこの季節には
ユノヒョンは大学生になり
僕は 高校2年に進級する
ユノヒョンはコンピューター関係の仕事に就きたいと
理系の学部に進学した
第一希望の大学に合格したのは見事だけれど
僕たちの家があるエリアからは少し遠い
電車で1時間半ほどかかる上
駅からはバスで20分という
かなり不便な場所だった
加えて理系というのは何かと実験も多いらしく
特定の教授に教えを請う
研究室というのに入り浸りだとか・・・
つまり・・・
あまり逢えないということなのかな?
僕はというと
勉強も1年のときよりも大変になり
部活もまだ続けているから結構忙しくて
それで紛れてる感じ
ユノヒョンも教養課程は授業がびっしりで
帰って来るとぐったりするって言ってた
カカオで毎日連絡は取ってるけど
声が聞けるのは週に2~3回ってとこ
この1年は こんな日が続くのかもしれないな・・・
僕は進級と同時にクラス替えがあり
キュヒョンとは また同じクラスになった
以前よりも友達づきあいの良くなった僕を揶揄いながら
たまに
”ユノヒョンとは逢えてるの?” なんて聞いてくれる
自分は まだ彼女できないのに・・・
”チャンミナが上手くいってるなら安心した
それに見せつけられなくて済むのも安心”
「僕たち そんな見せつけるようなことした?」
”もう チャンミナはわかってないなぁ・・・
毎朝 ラブラブな視線を絡ませながら
2人仲良く登校してきたくせに”
「そんなっ 普通に話しながら歩いてきただけだよっ」
口の前で人差し指を振りながら
違う違うのポーズを取るキュヒョン
”首にさ キスマークつけて登校してきたこともあったっけなあ〜
春休みの部活のとき”
「えっ? そんなことあった?」
”忘れてるの?
俺 気づいて タオルを首にかけたこと あったじゃん”
そう言えば
スキー部と一緒のトレーニングの日があったかも・・・
思い出した!
練習終わりにキュヒョンが近づいてきて
一緒に帰ろうって
タオルを首にかけられたことがあった・・・
もう 帰るだけだから着替えなくていいじゃん
とか言って・・・
”思い出した?”
「あ うん・・・」
キュヒョンによれば
はっきりと見えるキスマークが気になって気になって
帰りに部室で着替えたら
絶対に他の人が気づくと思ったんだって・・・
”あれさ・・・多分 何人かは気づいてたと思うよ?
でも 言えなかっただろうな・・・
俺が練習前に気づけばバンドエイド貼ってやったのに”
僕は そんな恥ずかしいこと してたんだ・・・
だいたいキスマークなんて考えたこともなかった
”あれは ユノヒョンも もう我慢できなかったんだろうね”
お願い キュヒョナ 恥ずかしいからもう言わないで・・・
「キュヒョナ・・・」
”これからはさ 気をつけろよ?
体育や部活のときな?
冷やかされるぞ 相当
モテモテのチャンミン王子の他校の彼女は
独占欲の印にキスマークを派手につけるんだって
話題には事欠かないけどね”
「ちょっと キュヒョナ・・・」
あの文化祭以来
僕には他校に彼女がいるってことになっているから
それはそれで都合がいいんだ
僕は もうユノヒョンしか考えられないんだけどね・・・
2年に進級して間もなく
進路相談の親子面談があった
「父と同じ 残る建物を創る人になりたいんです
だから1級建築士を目指します」
はっきりとした進路は
多分子供のころから変わらない
お父さんが建築家になって初めて建てたのが
今 僕たち家族が住んでいる2階建ての家
お父さんの愛が感じられて
お母さんも僕も気に入っている
だから 僕も将来は
自分の住みたい家を作りたいし
この家をリフォームしてあげたいと思っているから・・・
先生は 今の成績なら
これからもっと伸びしろがありそうだから
手を抜かずに頑張れば希望の大学に行けるだろうと言ってくれた
僕は ユノヒョンの隣りに立っても
見劣りしないくらいの男になりたい
ユノヒョンに追いついて追い越したい
だから 僕は勉強も部活も頑張るよ
ユノヒョンだって
自分の決めた道を着実に進んでいるんだ
早く大人になって
一緒にお酒を飲めるようになりたいって
僕は そう思ってるんだよ?
ユノヒョン・・・
僕のスマホには お守りの写真が入ってる

毎晩 寝る前には この写真を見て
頑張ろうって思うんだ
だからユノヒョン 待ってて・・・
僕 追いつくから
いつか必ず あなたの隣りに並んでみせる
2人で歩いて行けるように
必ずなるから・・・
僕を見守っていて
ずっとあなたを愛し続けて
一緒に生きていきたいって
心の中で決めてることは
まだ言わないけど・・・
ユノヒョンにも
そう思ってもらえるような男を目指すから
僕を ずっと愛してほしい
僕は ユノヒョンを誰よりも愛してるから・・・
~ 第二幕 蒼い恋 Fin ~
♥️ ♥️ ♥️ ♥️ ♥️ ♥️ ♥️ ♥️ ♥️ ♥️
晴れて結ばれた2人♥️
幸せの絶頂を迎えたところで
【第二幕 蒼い恋】終わりです
読んでくださってありがとうございました🙇♀️
第三幕は少しお休みしてから連載開始しますね
それでは皆さま
良い週末をお過ごしください😊
雪の多い地域にお住まいの方は
雪かきお疲れ様です☃️
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色々調べてはみたけれど
結局 若い人が多く訪れるファッションビルの中にある
スーツの専門店に入った
ディスプレイされていた濃紺のスーツが
ユノにとても似合いそうだったからだ
ユノも これならいいかもって言ったから
じゃあ試着してみようっていう流れで
そろりと店内に足を踏み入れた
時期が時期だけに
恐らく似たような目的と思われる親子連れや
カップル 1人で来ている若い男性などで
店内は結構な人だった
「あまりたくさんあり過ぎてもわからないから
あのスーツを試してみようか?」
『うん 俺も全くわかんないし』
店員さんを呼びとめ
ディスプレイされていたスーツと同じものを試着したいと告げると
”えーっと どちらがお試しになりますか?” って
僕とユノを交互に見てアタフタしだした
「えっ? この子です」
『あ 俺です』
”ああ こちら様ですね
お2人ともかと思いまして”
いやいや僕は違うでしょ・・・
チラチラと僕を見る店員さんには
僕たちはどういう関係に見えているのだろうかと
少しばかり気になった
『なんか 緊張するなあ』
ブツブツ言いながら試着して出て来たユノは
ああ やっぱり思った通りだ
カッコいい・・・
”ほう・・・素晴らしくお似合いですね
何をお召しになっても似合いそうですが
こういうシンプルなものこそ
スタイルの良さを際立たせるのかもしれませんね”
店員さんの言う通りだと思った
「ユノ とても似合ってる」
”御兄弟ですか?”
「ええ まあ そんなもんです」
”そうですか モデルさんですか?”
「いえいえ ただの一般人ですよ」
”はぁ・・・羨ましいですね~
イケメンだし
お2人ともめちゃくちゃスタイルがいいんで
モデル仲間か何かかと・・・”
「ありがとうございます」
”お客様は お試しにならなくてよろしいですか?”
僕より少し若いであろうお洒落な感じの店員が
僕にも色々勧めてきた
「今日はこの子のスーツを買いに来たんで・・・
大学の入学式が控えてますので」
”高校生ですか?
これからが楽しみですね”
店員は ひたすらカッコいいとか似合うとか
こんな風に着こなしてしまう高校生は珍しいとか
僕とユノを最後まで褒めちぎった
僕の事はまだしも
ユノを見たら その店員さんの言葉も
まんざらお世辞ではないとわかる
僕が見たって
ユノは本当にカッコいいのだ
今でさえ これだけ似合うのだから
社会人になったら
さぞかしスーツ姿の素敵な大人になるだろう
本当に誇らしく思い
僕は目を細めた
ユノはこのスーツが気に入ったと言い
丈などを調整してもらうと
他のスーツを試着することなく
このスーツに決めた
そして 店員さんのお薦め通りに
ワイシャツやベルト等の小物も一式
まとめて買うことにした
『チャンミン これで良かった?』
「うん とっても似合ってたよ
ユノが気に入ればそれでいいんだよ」
『正直さ どれがいいかわかんないし
あれなら無難だよな
鏡をみたけど まぁ悪くないかなって・・・』
照れ気味のユノが可愛い
会計を待つ間
ユノは僕に耳打ちした
「ユノが試着したとき
周りにいた人が皆 見てたよ」
『そうそう じろじろ見る奴いたよな』
「カッコいいなって思ったんだよ」
『チャンミンのことも見てる奴いたよ』
「えっ? そう? 気付かなかったな」
『無防備なんだから・・・
チャンミン ありがと
ちょっと大人になった気分』
「18歳だもんな
大人みたいなもんだよ」
1件目で決まってしまい
少し拍子抜けした僕
ユノは なんだか嬉しそうだ
「どこかでランチして帰ろっか?」
『やったー 待ってました!
腹減ってたんだよね』
「よしっ じゃあ 焼肉ランチでも行く?」
『行く行く 決まりっ』
ユノの喜ぶ顔が嬉しくて
何でもしてやりたくなる
一度 入ったことのある焼肉店のランチをめがけて
足早に歩きだしたとき
見知らぬ男性に声をかけられた
”あの ちょっとよろしいですか?”
「・・・?」
”私 こういう者です”
名刺を差し出した人は
モデル事務所のスカウトだった
ユノを狙っているのかと思いきや
僕とユノ 2人だと言う・・・
僕はモデルにスカウトされるような年齢ではないし
興味ないのでと断ったが
こんなに目立つ2人連れは見たことがないと言い
一度でいいから話を聞きに来てくれないかとしつこかった
ユノは どんなに勧められても
モデルには一切興味を示さず
ひたすら断り続けた
挙句の果てに
『腹が減ってるから もういいですか?』
僕は大爆笑したい気持ちを抑えて
「そう言う事なんで」
それでも引き下がらない人を
半ば無視するように
「では お名刺だけはいただいて行きますので」
そう言って ユノと2人で駆けだした
焼肉屋の前で息を整えると
後ろを振り返り
さっきの男がいないことを確認した
「はぁ・・・しつこかったな
あの類はどうも苦手だよ」
僕は 今まで何度か
同じような経験をしていた
『チャンミン 目立つからな・・・
俺も ああいうの苦手
一度 声をかけられたことあったけど
無視して逃げたんだ』
そうだったんだ・・・
これからは もっと声をかけられる可能性がある
僕は ユノが急に心配になった
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シャワーを浴びて全身をくまなく洗い
念入りに歯も磨いたら
何だか とってもスッキリした
昨夜 服を着たまま
何もせずに寝てしまったせいで
口の中も気持ち悪かったのだ
そのまま ドライヤーで髪を乾かし
少しだけ肌の手入れをした
冬は感想が酷くてカサカサになることがあるから
ローションくらいは風呂上りにつける
わりと瘦せ型の僕
これからは体力をつけないと・・・
まだまだユノのために頑張らないといけないのだし
健康でいるためにも
少し運動した方がいいかな?
鏡に映る自分を眺めながら
そんなことを考えた
簡単なブランチを用意して
少しだけ腹を満たす
食べ盛りのユノは
お腹が空いたようで
パンやスープを僕の倍 食べた
「ユノ 今日は何か予定ある?」
『ん? ないよ』
「じゃあ 今日 スーツでも買いに行こうか?
入学式で必要だろ?」
『あ そっか・・
どうせ 1回しか着ないから勿体なくない?
俺 レンタルでいいよ』
「いや そうはいかないよ
20才になれば成人式もあるだろうし
その後は就活とかもやってくるだろうし
1着は持っていたほうがいいと思うよ」
『ふーん そういうもの?』
「うん そういうもの
きちんとした服装が1着あれば何かと
潰しがきくからね」
『わかった じゃあ 行く
若者用の安いのでいいよ』
「大丈夫だよ
そんなに高いの買うわけじゃないから
心配するなって」
『うん ありがと
俺 大学生になったらバイトもする
自分の服くらいは自分で買えるようにしたくてさ』
「ユノ 本当に大丈夫なんだよ
仕事もまあ上手くいってるんだ
この家のローンも払えてるし
ユノの大学の学費とか予備費用は貯金してあるんだ」
『・・・』
「保険にも入ってるし
今の収入なら生活にも困ることはないと思ってるよ
万が一 僕が病気で入院しても
ユノが困らないようには準備してるから
だからね ユノは何も心配しなくていいんだよ
安心して自分の大学生活を楽しめばいいんだからね」
『チャンミン・・・
本当にありがとう』
「ユノ・・・」
『俺が大学に通うようになったら
少しはチャンミンも肩の荷が下りる?』
「ああ 下りる下りる」
『よしっ じゃあ まだ甘える
二十歳になって 社会人になって
少しずつチャンミンを楽にしてあげたいんだ』
「その気持ちだけで充分だよ
さ 余計なことは考えずにスーツ買いに行こ」
『オッケー』
僕も出かける準備をし
ロングコートを羽織った
ユノのスーツ姿を想像すると
とてもカッコイイだろうなぁって
着る前からわかって
何だか誇らしい気持ちになってしまう
地下鉄に乗ると
僕がたまに行く街に向かった
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