癒しの T-Garden 赤い海の旅人

お知らせ♪

こんにちは

腐界(海)の住人 Mink です♪



今日は【くせ】の更新はお休みさせていただきますね

また明日〜👋🏻



ポチっとお願いします♪



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村



スポンサーサイト



WHITE HEAVEN 〜 魅惑のマッサージ 〜 65

この記事を閲覧するにはパスワードが必要です
パスワード入力

くせ 66

1B71C14A-549A-4F3F-90F0-5D3805A5E236.jpeg






顔と顔がくっつくほどに近くにユノがいた

間近で見ると 
本当に綺麗な顔をしていると
惚れ惚れしてしまう

にっこり笑いかけると
ユノは 僕の背中に顔をつけ
お腹に回った手に力を込めた

いわゆる むぎゅうってやつ

『やっぱり チャンミンがいいや』

「サンキュ ほらほら ご飯遅れちゃうよ」

『うん 後ちょっとだけ・・・
チャンミンにくっついていると安心するんだ』

ユノが 自分を好いてくれることは
何よりも嬉しいこと

でも 年頃になった男の子が
いつまでも 
こんなので いいのかとも思う

もちろん 家の中だけではあるだろうけれど・・・





愛する人ができた時
その人と いい関係が築ければ
きっと ユノの精神状態も
ぐっと安定するのだろう

唯一の家族である
僕にくっつくことで ユノの安心が得られるなら
僕に それを拒む理由も権利もない

いつか ユノがこの家を出る
その時まで
ユノの精神的肉体的な健康を守り 
手助けしてやることが
親となった僕の勤め

そして 幸せだなと思った





『おー 今日はハンバーグだ
美味そう!』

「たくさん食べて」

『チャンミンのハンバーグ最高だし
今日はチーズとろ〜んだね』

本当に美味しそうに食べ
おかわりをするユノ

一緒に暮らし始めた頃と
やはり あまり変わってないみたいだ

食事中も終始楽しそうで
僕は そんなユノを見ているだけで
幸せも倍増するのだった





『そうそう チャンミン
俺ね 英語も数学も
いい方のクラスになったよ』

聞けば
最初のテストの結果がまあまあ良くて
少人数制の授業のときのクラスが
上の方になったらしい

『来年は特進をめざすよ』

「凄いね
まさか ユノがこんなに優秀になるとは」

『なんだよー その言い方
俺はチャンミン を守るために頑張ってるんだぞ』

不機嫌そうに頬を膨らます

「あははは ごめんごめん
ユノはその気になると
ほんとに物凄い力を発揮するって知ってるよ」

『当たり前だよ
チャンミン の子供なんだから』

珍しいことを言うなあと思った

初めてじゃないかな?

嬉しいよ

「でもね ユノ
僕のためとか 僕を守るとかじゃなくてね
ユノは自分のために頑張ればいいんだよ?
ユノの人生を素晴らしいものにするためにはね」

『わかってるよ
俺が頑張るのは勿論自分のためだけど
チャンミン のためでもあるんだ
これだけは譲れないよ』

ユノの表情から
並々ならぬ決意のようなものが感じ取れた

僕はいつもユノの味方だよ






ポチっとお願いします♪



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村





WHITE HEAVEN 〜 魅惑のマッサージ 〜 64

この記事を閲覧するにはパスワードが必要です
パスワード入力

お知らせ♪

こんにちは

腐界(海)の住人 Mink です♪



今日は【くせ】の更新をお休みさせていただきますね

また明日お会いしましょう〜🥰





ポチっとお願いします♪



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村



WHITE HEAVEN 〜 魅惑のマッサージ 〜 63

202106191549104c5.jpeg






少し緊張のライブが終わり
ホッとしていたのも束の間
すぐに化粧品会社の社長さんや広報担当者との会食に向かう


今日は ユンホさんのところには行けそうもない・・・





ユンホさんのことは
可愛い弟のようなテミンに任せて
僕は仕事仕事


実は 僕がイメージキャラクターになってから
化粧品の売り上げが伸びているのだと言う


マネージャーも乗り気で
次の季節のキャンペーンの企画で話は盛り上がった


契約更新は僕にとっても嬉しいことだ


今年も NEW アルバムの発売にグラビアの仕事などで大忙しで
既に来年のツアーやドラマ出演なども決まっていた





ユンホさんとの関係が落ち着いたら
2人でゆっくりハワイでも・・・なんて思っていたけれど
これでは当分無理そうだ


ならば できるだけ普段から逢うようにしないと・・・





化粧品会社の関係者との会食が終わっても
僕はまだ開放されなかった


事務所の関係者は残り 今後の話





”ところで さっき観に来ていたのは知り合い?”


「・・・?」


”会場に来てたでしょう? 
やたらイケメンの顔の小さい男の人と
アイドルみたいな可愛い感じの金髪の男のコ”


はぁ・・・早速 目をつけられたか・・・


「ええ 僕の友人とそのまた友人の弟です
僕のライブが観たいというので席を用意してもらいました
まずかったでしょうか?」


”ううん その逆 凄く目立ってたんだよ
彼らの年齢と職業は? 独身?
知っていること全部教えてくれる?
マネ あなたも知ってる人?”


キタか・・・


僕の所属事務所の専務は やり手の女性で
マネージャーもいつもタジタジだ


売れっ子イケメンを沢山抱えているのに
まだ掘り出そうという貪欲な人だ


まぁ 今は皆落ち着いているしなあ


訓練中のコたちは なかなか思うようにいかないらしくて
テミンに白羽の矢が立った





僕は テミンがダンスをしていることや
まだ20歳という若さだということ
知り合ったのは最近だけど
とても素質がありそうだということを一通り話した後


BoAさんのところから仕事が少しずつ入っていることも
隠さず話した


テミンが注目されるのは嬉しいことだから・・・





専務は う~んと唸って
”BoAは いい子に目をつけたわね”


この業界は少なからず 何処かで繋がっているから
専務も勿論 BoA さんとは古くからの知り合い


”そう まぁ ちょっと調べてみるわ
で? もう一人のイケメンは? 何者なの?”


困ったことに 専務はユンホさんのことが
かなり気に入ってしまったようだ


仕方なく 僕のマッサージ師だと告げると
”なんて勿体無いの⁈
じゃあ 専属になさいよ
あ その前に一度 事務所に呼んで頂戴
話してみたいわ
お店 持ってるの?”


「えっ? あ・・・はい・・・」


僕は あの 
【あなたの癒し いちご倶楽部】などという
どうしようもなく センスのない恥ずかしいお店を思い出して
赤くなってしまった


でも 専務はお構いなしに畳みかけて来た


”彼 マッサージは上手?
背も高いし モデルとしても行けそうね”


ご執心なのは僕が困りますよ


根ほり葉ほり聞かれたけれど


実は
とんでもない変態で僕のことしか頭になくて 
逢うたびに あんなことやこんなことしてます\(//∇//)\


だなんて 口が裂けても言えないじゃないか?!


なんか不穏な動きを察して
僕は背筋が寒くなった


ユンホさんを あまり他の人に紹介したくなかった


なぜなら
ユンホさんは相当かっこいいから・・・


長い手足に小さな顔
切れ長の黒い瞳
ちょっとした仕草もセクシーで
女性が見たら 守られたくなってしまうような
ゴツくないのに男らしい人


そして 何よりも身体も魅力的





僕とは全ての相性がいい・・・





やり手の専務に目をつけられた以上
逃れるのは至難のワザ


何とかテミンで我慢してくれないかな?と
必死にテミンをアピールするも
”まぁ とにかく一度連れてきてよ
マネ 頼んだわよ”


逆らえるはずもなく
せっかくのライブの成功や新しい仕事の決定が
全てボヤけてしまうほど
僕の心はブルーになった





ユンホさん 狙われてます


明日も午前中から仕事だけど
今 どうしても ユンホさんに逢わないといけない気がした


ユンホさん
まだ起きてるかな?


午前1時の空は満月の明かりで
まだまだ明るかった





ポチッと応援お願いします♪



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村






くせ 65

1B71C14A-549A-4F3F-90F0-5D3805A5E236.jpeg






『俺 サッカー部に入る』

東方高校に入学して2日
数々のオリエンテーションを済ませ
早速授業が始まった日

キッチンで夕飯の準備をする僕のところに来て
ユノが告げた

「サッカー 続けるんだね」

『うん 好きだからね
バスケとか 陸上もいいなあって思ったんだけど
これから大学受験もあるし
新しいことを始めるよりは
慣れてるスポーツの方が何かと過ごしやすいかなって』

「ユノが好きなことをしたらいいよ
スポーツはいいんじゃない?
また 試合とかで忙しくなるんだろうね」

『そうだね あるかな 試合も
チャンミンには申し訳ないけど
弁当 これからも作ってもらう日が続くと思う
大丈夫?』

「ダメって言ったらどうするんだよ
これまでの生活と変わらないわけだし
ダメなわけないだろ」

『よっしゃー!』

ガッツポーズの後
僕に抱きついた





「おっと ユノ 危ないよ
包丁持ってるのに」

『ごめん』

謝ったけれど 僕から離れることはなかった

背中から僕を抱きしめ
お腹の前でユノの手が交差している

毎日のお弁当に週末の部活用のお弁当
大変と言えば大変だけど
僕の楽しみでもある

必然的に覚えて得意になった料理も
今では 趣味と言えるほど
好きになった

ユノ以外に家族もないし
仕事も自宅でできるものだし
これで大変だなんて言ったらバチが当たる

大好きなユノのためにできることは
幸せなことなのだ

大変なのは メニューを考えること

もっともっと増やさないと・・・

NETでの情報収集はこれからも欠かせなくなる

ユノが喜んでくれるような
食事を作りたい

それに 僕自身も良く食べる方だしね

『ありがと チャンミン
俺 チャンミン大好きだけど
チャンミンの作る料理も本当に好きなんだ』

「ユノが喜んでくれたらそれでいいよ
ダメ出しされないように頑張るよ」

『ダメ出しなんてしないよ
チャンミンの料理は世界一なんだから!
チャンミン自身も世界一だけどね』





小さい頃のユノを思い出した

『世界一』という言葉を覚えて
何にでも『世界一』を使っていたっけ

とっても嬉しそうに・・・

その頃と あまり変わっていないような気もするのは
気のせいか?





高校生にもなって
親に抱きついてくるなんて・・・

こんなものなのかな?

他の子供のことを知らないから
これが普通なのかどうかがわからない

驚くほど素直で純粋に成長しているユノ
そんな君が大好きだよ

僕は 幸せだよ

お腹の前で交差するユノの手に
僕の手を重ねて
何度も握った





「ユノが驚くくらいに
僕も料理を頑張るよ」

『うん じゃあ僕は勉強を頑張るよ』

サッカーではなく
勉強と言ったユノに
強い信念を感じた

きっと ユノの頭の中には
将来のビジョンがもうできているに違いない

それが この先も変わらないという保証はないし
これからの出会いによっては
全く予想だにしない道に進む可能性だってあるんだ

でも
ユノが後悔しない道に進んでくれることを
願ってやまない

「ユノ お弁当箱 少し大きくしようか?」

『おー いいね
俺も前より食べるもんな』

「OK じゃあ用意するよ
希望があったら教えて?」

『うん 考えとく』

僕の肩先から顔を覗かせて
ユノがにっこり笑った





ポチっとお願いします♪



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村




WHITE HEAVEN ~ 魅惑のマッサージ 62

202106191549104c5.jpeg






やっぱりチャンミンは最高だ


とても魅力のあるアーティストだと思う


数々のライブを観て来た俺にとっては
今回のイベントライブは新鮮だった


化粧品会社のPRイベントとはいえ
小さなステージでギターを爪弾くチャンミンの姿は
紛れもなくアーティストで・・・


俺がデビュー以来ずっと見てきたチャンミンとも
恋人になってからのエロいチャンミンとも違っていた


新しい一面を垣間見た というよりは
新たな魅力を見せつけられたという表現の方が当たっている





ほぼ毎晩のように逢いに来る
チャンミンの忙しさを知っているからこそ
一体いつギターの練習をしているのだろう?と
不思議に思わずにいられない


この男は どれだけの引き出しを持っているのか?


まだまだ俺の知らないチャンミンがいる


この先も どんどん翼を広げて羽ばたいていくアーティストだ





ギターの音色に合わせた掠れた声もセクシーで
たまに聴かせる高音の伸びに
ああ 今歌っているのはチャンミンだったと我にかえる


伏し目がちに下を向いただけで黄色いライトが反射して
美しい絵画を見ているようだった





テミンもポカンと口を開けて見惚れていて


”チャンミン・・・スゲーや” だって・・・


気づけば 回りの当選客は殆どが女性で
男は俺とテミンだけみたいだ


チャンミンは 歌もさることながらトークも上手で
決してファンばかりではないこのイベントだと言うのに
上手くお客さんを引きこんでいたのには 
さすが俺のチャンミンだと心の中でガッツポーズ


きっと ファンが増えるだろう





”今日はユンホさんと観に来てほんとうに良かったよ
彼女は連れてこられないや”


多分 テミンの本音


『お前さ チャンミンのライブツアーで踊れるようになれよ
チャンミンのステージでは ちゃんとダンサーの紹介もあって
出番も多いし楽しいと思うぞ?』


”そうだね ユンホさん 僕もそれ考えたんだ
チャンミンと一緒にステージに立てたらサイコーだよね”


『おうっ その調子で頑張れよな
俺 2人が同じステージとか 
考えただけで震えが来そうだよ』


それが本当になったら こんなに嬉しいことはない





イベントも終わり 会場から ぞろぞろと出て行く女性たち


なんか チチラチラ視線を感じるせいか居心地が悪い


比較的年齢層の高い集団の中に入れる気がしない・・・


『テミン 最後に出ようぜ』


本当はチャンミンに逢っていきたいから・・・


案の定 チャンミンのマネージャーがやってきて
少し このまま待つように言われた


ステージの袖から そっと出て来たチャンミンに手招きされて


「ユンホさん テミン 今日はありがとう」


”チャンミン すげーカッコよかったよ
サイコー
なんか 俺 感動しちゃったよ・・・”


息を弾ませながら 興奮気味に話すテミンは可愛いけど


俺 喋れないし・・・


”ユンホさんなんて もう見惚れちゃってさ
あ 聞き惚れたって言うのかな?
チャンミン 凄いねって 2人で驚いてたんだよ?”


「そうですか・・・ありがとう」


ちらっと視線が絡む


『お疲れ チャンミン』


良かったよという意味を込めて大きく頷いて見せると
チャンミンも ホッとしたように俺に微笑んだ


”なんだよなんだよ 僕にはわからない会話しちゃって
お邪魔虫かぁ~”


『うるせぇよ 少し黙れ』


「2人とも せっかく来てくれたのにわるいんだけど
この後 打ち合わせを兼ねた食事会があって
今日は遅くなりそうなんです
今度 お礼はするからね テミン
ユンホさん また連絡します
今日は多分・・・無理です・・・」


下を向いてぼそっと呟くチャンミン


ああ 今ここで抱きしめたいのに・・・


”残念だね ユンホさん
大丈夫だよ チャンミン
今日は 僕がユンホさんをしっかりと送り届けるからね”


『何言ってんだよ?
帰るぞ』


”ユンホさん 夕飯奢って? 
お腹空いた”


「ユンホさん テミンに焼肉でも」


『しかたねぇな・・・行くか?』


”やったー じゃあね チャンミンまた”


「うん またね テミン
じゃあ ユンホさんも また・・・」


『飲み過ぎるなよ?』


「はい わかってます
気をつけて帰ってください」


シンプルなスーツに身を包んだ歌手チャンミンは
カーテンの向こうへ消えて行った





チャンミンに手を振って
帰ろうとするテミンに腕を引かれ
ようやく 人気が少なくなった会場を後にした





小さい手土産の入った袋を覗くと
チャンミンがCMに出ているメーカ-の化粧品が数種類


女性が好みそうな 水玉模様の可愛いポーチに入っていた


『コレ テヨンに持ってって?』


”え?いいの? ねーちゃん喜ぶよ
化粧品大好きだからね
化粧する時間が長くて困るんだけど
チャンミンのCMのがどうのこうのって言ってたから
きっと欲しいと思う”


『俺が持ってても使わねぇしな』


”ありがと ユンホさん
あっ コレもいいのかな~?”


テミンが 袋から取りだしたのは薄いブックレット


表紙には チャンミンが化粧品を持って微笑んでいた


『おーっとっと それはダメ 俺が持って帰る』


”ははは ユンホさんたら ”


『こんな綺麗な男見たら テヨンが自信なくすだろ?』


耳元で 囁いたらテミンが大笑いした


”ねーちゃんに言っちゃおうー”


『もうっ ユノったら失礼ねとか言うんだろ?
女はめんどくせえな・・・
あ お前のは彼女にやったら?”


ポッと赤くなるテミン


これは 少し進展があったということかな・・・


敢えて聞かずに その反応を見守った


『今日は 牛丼な?』


”えーっ 焼肉じゃないの?”


『それは 今度 チャンミンも一緒にな?
お前が 彼女と上手くいったら紹介しろ!
豪勢に奢ってやるから!』


口をとがらせて 無口になったテミンを連れて牛丼屋に入った





今夜は寂しいけど


この新しい表紙のチャンミンと楽しむか・・・







にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村




くせ 64

1B71C14A-549A-4F3F-90F0-5D3805A5E236.jpeg






「あ ユノ お帰り」

『どうしたの? 何か考え事?
俺がいるのに全然気づかなかったでしょ?』

「ごめん いつからいた?」

『ついさっき
そこの角を曲がったら チャンミンがマンションに入るのが見えて
走ってきたんだ』

「そっか ユノより先に帰っているつもりだったのに
一緒になっちゃった」

僕たちは 一緒にエレベーターに乗り込んだ





『寄り道?』

「あ ああ」

僕の荷物を見たユノが 納得したような顔をした

『そっか コーヒー買いに行ったんだ?
チャンミン 本当にコーヒー好きだもんな~
春休みは 俺がいるから買いに行けなかったでしょ』

「買おうと思えばいつでも帰るよ
NETで寄りよせだってできるんだから」

『東方高校 楽しそうだよ』

「そっか それは良かった
色々 話 聞かせて?」

『オーケー』





買ったばかりのコーヒー豆をストック用の棚にしまい
着替えた僕たちは リビングで水を飲んだ

ユノは 今日学校でもらってきた書類などを
バサッとテーブルに広げた

教科書は 事前に自宅に届いていたけれど
これからの学校の予定や提出物など
結構な数の書類だった

『なんか書かなきゃならないものがいっぱいあるの
チャンミン 書いてくれる?』

「いいよ 
保護者が書かないといけない書類があるからね」

『健康診断のお知らせもあるし
また面談もあるらしいし』

「あ 保護者会もあるね」

『オマケに 明日と明後日はテストだってさ』

「いきなり?」

『うん 習熟度調査みたいなもの?
少人数クラスの授業のためだって』

「気が抜けないな」





そう言えば あったな そんなテストも・・・

東方高校は 進学校だ

大学受験に向けて
クラス分けもあるはずだ

英語や数学などは 
クラスを2つか3つに分けて
進度に合わせた授業をしていたはず

進路についても
決めないと・・・





入学式の午後は
提出物を全て書き上げ
明日からの学校生活の準備を済ませた

事前に自宅に届いていたのは
教科書だけではなく
制服のブレザーや体育用の運動着に上履きなど
それら全てに記名もしたり
忙しい午後だった





担任の先生が意外に若くて
柔道の有段者だから
身体が大きいとか

勉強も大事だけど
体育祭や文化祭も全力で取り組むように言われたらしい

「部活はどうするの?」

『んー 考え中』

「クラスに可愛い子はいた?」

『何だよ それ 全然
てか興味ないし』

「・・・」

『今日もさ 保護者とか先生とかクラスの女子とか
ざっと見たけど
チャンミンが一番綺麗だったよ
前と一緒
チャンミンより綺麗な女も男もいないってこと』

「そりゃあ ありがたいね
自分の親だから そう見えるんだよ」

『違うよ 
テレビを観ても チャンミンより綺麗な女優も
カッコいい俳優もいないし』

口を尖らせて言う





『まあ ユノにそう思ってもらえたら嬉しいよ』

相変らずの答えに 少し戸惑った

ユノは 女子には本当に興味はないのだろうか?

淹れたてのコーヒーの香りを嗅ぎながら
書類をしまうユノを見た

ユノこそ 誰よりも綺麗なのに・・・





ポチっとお願いします♪



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村



WHITE HEAVEN ~ 魅惑のマッサージ ~ 61

この記事を閲覧するにはパスワードが必要です
パスワード入力