癒しの T-Garden 赤い海の旅人

HOTEL T の秘め事 50階

HOTEL T 31





~ Yunho side ~





どうして チャンミンを
ここに連れてくる気になったのか

北海道行きに手を挙げたと聞いて
俺自身 どうしていいか わからなくなったのだ





見晴らしのいい この墓に眠る女は
付き合っていた期間こそ短かったけれど
俺とは それなりに普通にいる
男女のカップルと変わらない間柄だった

学校の帰りは大抵一緒だったし
休みの日には強請られてデートもした

身体も知っている

自信たっぷりの女だったけれど
面倒見はよく後輩からも人気があったし
妹のジへを本当に可愛がってくれた

労を惜しまずに よく気の付く女だった

どちらかというと 
モテた俺が簡単にフラれてしまうのだから
その実 俺にはそんなに魅力がなかったってことなんだろうな・・・

なのに
未だに寄って来る男女は多く
不思議なほど不自由しない

俺もシウォンも 女という生き物には
ちょっとしたトラウマが残っていて
この悲惨な一件のあとは
"付き合う" という行為を避けるようになった

シウォンはそもそもゲイだし
俺もまだ若いというのもあり
楽しく その場限りの性欲の捌け口があればいい

そんな風に考えるようになったのだ

そのせいか 寄ってくる相手を抱くときに
感情は全くない





なのに
何故か チャンミンには固執している俺





チャンミンを
ここに連れてくる気になったのは
シウォンから チャンミンのことを聞いたことも
理由の一つ

まさか シウォンがチャンミンを・・・

その時の胸の奥のざわめきを
何と表現したら正解なのか?

俺は まだ知らない

ただ チャンミンをここに連れてきて
俺のことを知って欲しかった

そして この墓に眠る元カノと
もう縁を切りたいという漠然とした思いを
確かめたかった





人に対して何の感情もない俺が
初めて抱き続けたいと思った相手がチャンミン

そして 何度も抱いた・・・

その理由が 
やっと わかりかけてきたというのに
チャンミンは北海道へ行くという・・・

自分でもよくわからない感情を
はっきりと確かめるために
今日を最後に
暫くチャンミンとは会わないでいようと思った

墓の前で手を合わせながら
心の中で静かに女にサヨナラを告げる





チャンミンを手放すつもりはサラサラないが
一度 距離を置いてみるのも悪くはないだろう

だから今日のデートは楽しもうと思う

合わせた手を下ろし
横にいるであろうチャンミンをチラリと見ると
少しだけ潤んだ瞳で俺を見ていた

深い湖のような色
時が止まったように
俺は その瞳を見つめ返した





💗 💗 💗 💗 💗 💗 💗 💗 💗 💗

二人が見つめ合う姿って
いいんですよね〜\(//∇//)\
その光景を妄想するだけで潤います🤤



ポチっと応援よろしくお願いします❣️



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村








スポンサーサイト



絶景湯 2℃

20210119180830b91.jpeg






大好きなおじいちゃん
もちろん 早く元気になって欲しい

その気持ちはいつも変わらない





けれど・・・





意外にも 
この仕事が気に入ってしまったので
このまま続けるのも悪くないな 
なんて思いが頭をもたげてきた

実は僕に向いているのではないかと 
密かに思い始めたのだ

1番気に入っている仕事
それは “番台“ の仕事

最近は 温泉を引いたり
マッサージ施設や食事処も備えたスーパー銭湯が主流

昔のまま残る 古いタイプの銭湯といえども
今では プライバシーが守られるようになっていると聞く

おじいちゃんの営む昔ながらの銭湯は
プライバシーなどとはほど遠い
今では殆ど見かけない古いタイプなのだ

僕自身 こういうタイプの銭湯は
ここ以外に知らなかった

商店街の中にある古い銭湯は
おじいちゃんのお父さん
つまり 僕のひいおじいちゃんが始めた
いわゆる ”お風呂屋さん” と呼ばれる類の場所

はっきり言って
おじいちゃんの銭湯の顧客は
近所のジジババばかり

気を遣わなくていいのが救いだ

だから “番台“ の仕事も気負わずに
おじいちゃんに教えられた通りにこなすことができたわけで

しかし流石に毎日というのは
社会経験のない僕にとって少しきつかった





待ちに待った銭湯の定休日

今日は夕方から飲みに行くんだ

一足先に就職した親友のキュヒョンが
“NO残業デーだから飲みに行こう“って
誘ってくれて
渡りに船とばかりに
これまた二つ返事でOKした僕

行ってきま〜す





「居酒屋で飲むなんて久しぶりだよ」

ビールの大ジョッキでぐび〜っと乾杯

“だろうなあ 俺も新社会人てことで何かと忙しかったし
就活で忙しいだろうチャンミナに声も
かけずらかったしな“

「気を遣われると 余計傷つくんだけど」

“でもさ チャンミナから連絡がないってことは
まだ就職が決まってないってことだから
気分転換でもしたほうがいいんじゃないかなって
こうして俺が誘ってんじゃん
なかなかいい奴だと思わない?“

「自画自賛かよ
でもありがたかったよ
おじいちゃんが倒れて入院しちゃってさ
バイト 毎日なんだ」

“マジ? 就活どころじゃないんじゃないの?“

「そ・・・」

“銭湯だったよな“

「うん」

“何してるの? 風呂洗い?“

「違うよ 掃除の人は雇ってるんだ
僕は経理とかちょっとした片付けとか
備品の管理とか発注とか まあ 色々」

“へえ 忙しそうだな
営業時間中は ずっと立ってる感じ?“

「いや 座ってる」

“へっ?“

「主な仕事は “番台“ だから」

“番台? 何それ“

「やっぱり知らないかあ」

“何するの?“

「脱衣所の真ん中に座って
色々と見張りをするんだよ
具合悪い人はいないか?とかね」

“ふーん“

「前は お金のやり取りも番台に座る人がしてたんだ
流石に今は入湯料は販売機になったけどね」

“俺 銭湯って行ったことないんだよ
当然 男湯と女湯があるんだろ?“

割と食いつきのいいキュヒョンが
目をランランと輝かせて
僕の仕事を聞いてくる

「あるよ」

”なんか 今一よくわからないんだよな
チャンミナの仕事 詳しく教えてよ”

やけに乗り気なキュヒョン

仕方ない
銭湯での仕事を教えてあげよう





🛁 🛁 🛁 🛁 🛁 🛁 🛁 🛁 🛁 🛁

コメントを沢山ありがとうございます♪
お若い方は銭湯を知りませんよね
ご存知の方もいて嬉しー😆
昔は自宅にお風呂のない家も結構あったので
お風呂に入りに行く家庭もあったと思います
(相当古い昭和のお話ね)
私が通っていた銭湯はこんな感じ
(ネットで出てきた画像を使用)
銭湯
でもって番台はこれです
番台
ご存知ない方
何となくわかっていただけましたかね〜
”番台” と言うのはまあ受付みたいなもので
ここで入湯料を直接払っていました
男女両方の脱衣所が見渡せる少し高い位置にあり
大抵はお爺さんか おばさんが座っていたような・・・
誰も番台に座る人のことなんて気にせずに
スッポンポンになるのです
そこにチャンミンが座っていたら・・・😱



ポチッと妄想お願いします♪



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村




HOTEL T の秘め事 49階

HOTEL T 31





”あ ユンホ”

『シウォン 悪い 待ったか?』

・・・?

まるで旧知の仲という感じの2人に 
僕は状況が理解できずに頭の中が混乱した

だって ”ユンホ・・・” って
友達みたいだし





『これで いいか?
一番艷やかなのにしたんだけど』

チョン様はトランクから取り出してきた花束を
シウォンさんに渡した

”綺麗だよ・・・
アイツが好きそうだし 
いいんじゃない?”

シウォンさんが立っていたお墓の前には
既に10分くらいは経っているであろうと思われるお線香が
ゆらゆらと細く煙をたなびかせ 
その独特な匂いを
周囲に漂わせていた





不思議そうな顔をした僕を見て 
シウォンさんがチョン様に話しかけた

”チャンミンに話したのか?”

『いや まだだ』

「あの・・・何のことですか?
僕は どうしてここに?」

”チャンミン お似合いだよ
ユンホとチャンミン 凄く似合ってるよ
俺 諦めついたよ
こうして2人が並んでいるところを見ると
隣りに他の人間が並ぶなんて考えられないな”

僕のことを好きだと言ったシウォンさんの
あのときの真剣な表情を思い出して
少し申し訳ない気持ちになる

それと同時に握られたままの僕の手が
チョン様の手によって一瞬強く握られ
これはどういう意味なのか聞きたくなる





「あの・・・お2人はどういうお知り合いなんですか?」

『大学時代のサークルの仲間だ』

”サイクリングを趣味にしていてね
先輩後輩ってわけ
勿論ユンホが先輩ね
一つだけど”

「えっ?チョン様 
シウォンさんと一つしか違わないんですか?」

『それ・・・どういう意味だよ?』

「あ・・・すみません!
チョン様は会社の社長さんだって聞いていたので
そんなに若いとは思わなくて・・・
決して見た目が老けているとかではなくて 
その・・・もっと
カッコいいのに貫禄があるっていうか・・・」

『ふっ・・・俺 カッコいいか・・・?』

「・・・」

まただ
僕は今日は素直でいると決めたせいか

シウォンさんのいる前で 
チョン様のことをカッコいいなんて言ってしまった

”いいんだよ チャンミン 
わかってるから・・・
ユンホ カッコいいだろ?”

「・・・はい」

普段 ホテルの制服姿で 
”チョン様” と言うシウォンさんが
いきなりユンホ呼びすることに 
僕はどういう態度を取ればいいのかわからなくなった





『ここに眠るのは 
大学の時の同級生の女で俺の元カノ・・・
で シウォンの元カノみたいな女』

「・・・?」

どう質問をしていいかもわからず
ただ立ち尽くしている僕に 
チョン様は説明を始めた

『猛烈なアタックに負けて付き合い始めたんだけど
翌年 入って来たシウォンにいきなり一目惚れしてね
今度はシウォンに猛烈アタックして
俺はさっさと フラれたってわけ・・・
相当惚れっぽい女だったんだな・・・』

シウォンさんは断り続けていたけれど
結構しつこくて 
待ち伏せされたりするようになったらしい

仕方なく数回会ったけど
ある日 シウォンさんが 
男の恋人とキスをしているところを目撃して
気が狂ったように叫んで走って逃げたんだそう

まあ好きな人が男同士でキスしていたら
そりゃあ驚くとは思う

気が動転していたせいか
すぐに車に跳ねられて 
そのまま亡くなったそうだ・・・





「そんなことがあったんですか・・・」

”ま 惚れた男がゲイだったなんて 
モテる女のプライドが許さなかったんだろうな”

あれから数年 毎年 命日には
チョン様とシウォンさんが 
2人でお墓参りに来ているそうだ

”もう 5年か?6年か? 早いな”

『ああ ホント早いな
俺の妹を可愛がってくれた姉御肌の女だったんだよ
だから フラれた俺も墓参りしてるってわけ』

チョン様 本当は気の強い姉御肌の女性が好きなのか・・・

そうか・・・

だから僕みたいなのは 
チョン様にとって 珍しかったんだね





チョン様とシウォンさんが 
一言二言 会話をして
順番にお墓の前で手を合わせた

目を閉じて手を合わせるチョン様の横顔を見る





綺麗だな・・・と思う

無駄なものが何もない

スーッと通った鼻筋

綺麗な顎のライン

意外に長い睫毛

唇の上のセクシーな黒子

そして 美しい指・・・





こんな人をフッてしまう女の人がいるなんて・・・

しばし 音のない世界で
僕は チョン様の横顔に見惚れていた

お墓だというのに 僕は不謹慎にも
チョン様のことで頭がいっぱいだった





💐 💐 💐 💐 💐

まだユノのミューバン1位の余韻に浸っております😭
本当におめでとう㊗️
嬉しいよ〜。・゜・(ノД`)・゜・。



ポチっと応援よろしくお願いします❣️



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村







絶景湯 1℃

20210119180830b91.jpeg






僕の名前はシム・チャンミン

仕事は眺めのいい場所でしている





大学を卒業したものの
就職に失敗した

入りたかった憧れの会社の面接で緊張し過ぎで
上手く答えられず
結局 就職浪人

物書きにも憧れているけれど
行動力があまりない

どちらにしろ 少しばかり
出遅れ気味となった今
ゆっくりと就職活動を始めている





両親は優しい
僕がしたいことを探したらいいと言ってくれるが
猶予は1年

この1年の間に仕事が決まらなければ
実家を出る約束だ

将来を考えると 少し不安な気もするけれど
意外と僕はのんびり屋

何とかなるさって悠長に構えている





そんな時 近所に住むおじいちゃんが
孫である僕を気遣って
気分転換にでもなればって
声をかけてくれたアルバイト

おじいちゃんの仕事を 
少し手伝ってみないか?って言ってくれた

僕は2つ返事でOKした
少しでも違う環境に身を置いて
生活にメリハリをつけたかったから・・・





おじいちゃんの仕事は
今は少なくなった銭湯経営

今どき 風呂のない家は少ない
つまり 昔ながらの銭湯は需要も少ないから
あまり流行っていないらしい

そんなおじいちゃんの仕事の内容を
僕は大して知りもせずに
二つ返事で引き受けたことで
新しい世界を知ってしまうことになるのだった





僕がアルバイトを始めて1ヶ月経ったある日
おじいちゃんが倒れた

命に別状はないけれど入院中

おじいちゃんは
自分が入院している間は
代わりに僕に銭湯の仕事を任せたいと言った

おばあちゃんや両親も同意見で
何故か 僕がおじいちゃんの仕事を
代わりにすることになってしまったのだ

おじいちゃんが退院するまでの約束で・・・





僕だって 本当は早く就職したい

就職活動もしなくてはならないのに
銭湯の仕事も意外と忙しかった

だから
おじいちゃんの快復と退院を心から願っている





はずだった・・・





🍺 🍺 🍺 🍺 🍺 🍺 🍺 🍺 🍺 🍺

気分転換に短いお話を。
皆さまは“銭湯“に行ったことがありますか?
“スパ“なんて言う こじゃれたもんじゃないですよ😂
私は幼稚園の頃に住んでいた家にお風呂がなかったので
ほぼ毎日 夕方になると母と銭湯に行ってました。
“番台“ご存知の方
いらっしゃるかなあ🤔



ポチッと応援お願いします♪



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村




HOTEL T の秘め事 48階

HOTEL T 31





何処に行くの・・・?

30分くらいかな
ううん もっと走ったような気がする

車が停車するまで
僕は一言も話さず
チョン様もまた 何も言わなかった

ただ 胸がドキドキして
落ち着かなくて
少し 手に汗をかいた





ここは駐車場?

広い屋外の駐車場のようだ

僕たちの他には 一台の車すら見当たらない

大きな木の裏に当たる場所に車が停まった





とても 静かだ

ふいに手を引かれ 
チョン様が僕を抱きしめる

いきなり くっついてきて
緊張で硬直した

覆いかぶさるような恰好で 
僕のシートベルトをはずす仕草は
聞かなくてもわかる

慣れてるでしょ?





カチャン!

ベルトがはずれ するすると収納されていく音

チョン様は僕に覆いかぶさったような体勢のまま

『チャンミン・・・』

「あ・・・」

助手席のシートに強く押し付けられ
僕の唇は チョン様のそれで覆われた

『んっ』

「あん・・・ん・・・」

いきなり始まった激しいキス

始めこそ驚いたけれど
今日は思い切り甘えようと決めたのだ

僕は熱いキスを心の底から味わい
厚みのある舌と息遣いを堪能する

どういう風に僕の舌を吸うのか?

どんな風に口内をまさぐるのか?

どんな風に終わるのか?





2人の息遣いだけが充満する狭い車内で
僕は意外にも頭の中は冷静だった

チョン様の情熱的なキスを覚えておこう



熱さ 



激しさ 



そして 甘さ・・・



全て 覚えておくと決めた



キスをしながら僕の身体を這う手と指

僕が身を捩るたび
腰をぐっと引き寄せる癖

キスが長くなると シャツのボタンをはずして
侵入してくる手が必ず僕の乳首を摘まむこと

相手がこの人だから僕は感じる

この人のすることなら どんなことでも感じてしまう

悲しいくらいにチョン様の虜

僕もチョン様の背に手を回し 
もっともっとと引き寄せた





『はっ・・・チャンミ・・・ン 続き・・・したい』

「あっ・・・僕・・・もっ ふぅ・・・ん」

素直に言えば サッと唇を離され

『チャンミン
君は悪魔だよ
俺を堪らない気持ちにさせる美しい悪魔だ』

「チョン様 だからです」

『うっ・・・』

チョン様は 
僕の仕草や目
言葉の一つ一つが 
自分を刺激して止まないのだと言った





だから 僕は罪な男で悪魔なんだと・・・





「あなたこそ 僕にとっては悪魔です」

『このまま ホテルの部屋に帰りたいくらいだが
生憎今日は約束した人がいるんだ』

何? 約束って・・・



中途半端に盛り上がった股間

お互い 少し気まずいのに

その股間を隠すこともなく
チョン様は車から降りた





腕時計をチラリと見やり

『行こう』

僕の手を引いた

「何処へ? 何処へいくんですか?」

『墓だ・・・』

「えっ? お墓? 誰のですか?」

『トラウマになってる女』

「・・・」

意味がわからない



『来て・・・』

チョン様は トランクから花束を取り出し
片手で僕の手を握った





ふわっと僕に寄り
耳に唇をつけて言う

『後で手伝って?』

身体の真ん中で
こんもりと形を変えた場所をズンと僕にぶつけ
ニヤリと笑うチョン様

僕は一瞬で茹で蛸だ

本当にこの人は・・・



でも 今日は文句を言わないんだ

僕は黙っていた

手を引かれ
アタフタと歩き出す僕の目に映ったのは 

「シウォンさん・・・?」

遠くまで よく見える小高い丘の上

数十メートル先に
少し寂しそうに お墓の前に佇む先輩 

シウォンさんもここに用事?
それとも ただの偶然?

事態がうまく飲み込めず
目をパチクリさせる僕の手を
しっかり握り直し
チョン様はシウォンさんの方へ歩き出した





🥇🏆🥇🎖🏆🥇🎖🏆🥇🎖

なんとなんと‼️
ユノが MUSIC BANK で1位をお取りになりましたー
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
ツイで知ってね
瞬間の動画観ました
なんかね・・・じわりと涙腺が緩みました😭
ユノ💖おめでとう㊗️🎉🍾🎊🎈
本当におめでとう。・゜・(ノД`)・゜・。
今はこれが精一杯です😭
凄いよ凄いよ❣️



ポチっと応援よろしくお願いします❣️



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村




更新のお知らせ♪

こんにちは

腐界(海)の住人 Mink です♪





昨日は東京も突然雪が降ってきてびっくりしました

今年は 雪が多いですね

雪道を運転される方は十分に気をつけてくださいね





今日は お話についてのお知らせです

明日から 新しいお話をアップすることにしました😍

短めの明るいお話で 読みやすいように

1話をいつもよりも短めに設定し

更新時間は 朝の6時にしようと思います😘

(まだまだホミン♥️で行きますよ)

朝 新しいお話をアップして

夕方【HOTEL T の秘め事】を更新にしたいと思います





皆さまは何時ごろの更新がいいのかなあ?

何時でも関係ないですかね😅

それぞれが読めるときに読めばいいんですものね

【東方神起の海】の時は

お仕事帰りの方が電車の中でも読めるようにと思って

午後5時にしていたのですが

あの頃とは 東方神起界隈も腐界隈も世界も

事情が大きく変わっていますから

時間なんて関係ないのかもしれないですね・・・





大した内容でもないですが

変わらず遊びに来てくれる方が 

少しでもいらっしゃる限り

お知らせさせていただきますね

楽しんでいただけると嬉しいです😊





ユノのアルバムも2ver. 届きました〜

♪───O(≧∇≦)O────♪

さらにLPが出るとか?

毎日毎日活動が多すぎて

追いきれておりません💦

Twitterなどに情報を上げてくださる方々には

本当に感謝です🙇‍♀️

それでは 今日は

【HOTEL T の秘め事】は午後10時に更新いたします♪

お待ちしております〜♪







にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村



HOTEL T の秘め事 47階

HOTEL T 31





『朝飯 食ってないのか?』

「はい・・・まだです」

『食べたいものはあるか?』

「ONION のパンです・・・」

『じゃあ それを食べてまずは腹ごしらえだな』

「・・・ありがとうございます」







チョン様の運転する車は
僕が行きたかった複合ビルの駐車場に
静かに入り込んだ

まるで 僕の気持ちを全て 
読み取っていたみたいに・・・



『好きなのを買ってきて
俺にも一つ
それと飲み物はアメリカーノな?』

そう言って チョン様は僕にお札を1枚差し出した

「・・・」

『言ったろ? 今日はデートだ
俺が全部払うから』

「・・・ありがとうございます」

今日は チョン様の言う通りにしよう

この場面では すんなりと言うことを聞いた方がいいよね

レジに並びながら 
これじゃあまるで 
チョン様が男で僕が女みたいじゃないかと
さっきから感じていた疑問を自分自身に投げかけた

でも 裸になると やっぱり僕が挿れられちゃうんだから
そういう図式になるのかな なんて考えていた



”お飲み物はいかがなさいますか?”

「最後の・・・」

”えっ?”

「あ・・・何でもないです
アメリカーノとオリジナルブレンドください」

いけない いけない

思っていることが口に出てしまうところだった・・・



チョン様の方をチラッと見ると
小さいテーブルに肘をついて 僕を凝視していた

あ・・・!

妙に恥ずかしくなる

そんなに僕のことを見ないでよ







「お待たせしました」

『美味そうだな』

「はい ここのパンは どれもオシャレなんですよ」

『チャンミンの次に美味そうだ』

かぁーっ! 

本当に外でそんなこと言うの止めてほしい・・・

「チョン様・・・そういうこと言わないでください」

『はっ? 何でだ? 
本当のことを言っただけだ
俺にとっては 
チャンミンが世界一美味しいと本気で思っているんだから
何か おかしいか?』

「はい オカシイです・・・」

『どこが?』

「だって これはパンで・・・僕は人間で・・・」

『そうか? パンと一緒にされるのが嫌なのか?
可愛いな~ いや マジでチャンミンは世界一可愛いよ』

傍にいた別の客が チラリと僕たちに視線を向ける

ああ きっと デキテルと思われたなぁ・・・

下を向いて赤くなった僕を 
チョン様は嬉しそうに眺めてパンを頬張る

『チャンミンを見ながら食べるなんて 朝から幸せだ』

「あ・・・ついてますよ」

『お サンキュー 奥さんみたいだ』

ぐぅ~っ!

本当に止めてほしい・・・



僕は ついついクセで 
チョン様がこぼしたものを拾ったり
口の脇についた粉砂糖を指で取ってしまったりした

チョン様は嬉しそうに
僕の指についた粉砂糖を見て
パクリと咥えた

「あの・・・ここ 外なんで・・・
部屋の中じゃないんで こういうのは・・・」

ペロッと舐めて 

『ん・・・ごめんな』

「・・・」

『さっき レジのお姉さんがチャンミンのこと 
目をハートにして見てたからさ
釘を刺しておかないとって思ってね』

「見ているとしたら チョン様のことだと思いますけど」

『まぁどっちでもいい
コイツは俺のモンだって アピールだけはしておかないと
何処でチャンミンに変な虫がつくか わからないからな』

チョン様の不思議な理屈に 
パンの味がわからなくなって
僕はただ恥ずかしいだけの朝食を終えた







『ご馳走さま 美味しかったよ』

”あ ありがとうございます
また お越しくださいませ 是非!”

レジのお姉さんに にっこりと微笑みかけて
片手をあげて 店を出るチョン様



ああ まただ 

あなたはそうやってどんどん堕としていくんだ



車に戻る途中 
僕の腰に手を回すチョン様に一瞬身体を固くした僕

お店の店員さんにまで嫉妬する僕は 
やっぱりチョン様のことが好きなんだ

今日は チョン様が満足するように甘えてみようかな

その方が喜びそうだし・・・

最初で最後のデートなんだから・・・



腰を抱く手に力が入っても 
僕は手を払いのけずに 
腰からじんじん伝わってくるチョン様の手の熱さに 
人知れず酔いしれた

この手が 後で僕を天国に連れて行ってくれるんだ・・・







車まで 無言だった

『ん? どうした?』

「え・・・?」

『なんか 大人しいな・・・』

「・・・」

ふと 見つめあってしまった



『そんな目で 見るな』

「・・・」

『すぐに抱きたくなるじゃないか・・・』

「・・・」



実は 僕はもう すっかりその気で・・・

チョン様のアーモンドアイから視線を逸らさずに
そっと首の近くに顔を寄せた



『チャンミン・・・』

「あっ・・・」

あっという間に 僕は車に乗せられ
チョン様の黒いセダンは 
かなりスピードを上げて駐車場から出て行った







🥐 🥯 🍞 🥖 🥨 🥐 🥯 🍞 🥖 🥨

ファンクラブの会報が昨日届きました😍
いつも遅い方なんですけど何故か今回は早かったです😘
行き来ができない今だから韓国での撮影ですが
Bigeast のための撮り下ろしだと思うと
嬉しかったです🥰
いつもの2人と変わりなかったから😭
ネタバレはしませんよ🤐



ポチっと応援よろしくお願いします❣️



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村









HOTEL T の秘め事 46階

HOTEL T 31





チョン様の頭の中は
いったいどうなっているのだろう・・・?

全く理解できないことばかりで
僕は不思議だった



どう考えても変な人なのに
あの目で見つめられたり
あの指で撫でられたり
あの唇で身体中にキスをされたり・・・

思い出すだけで身震いがする



チョン様の質問には答えずに部屋を後にした僕

あと1回 抱いたら
綺麗さっぱりサヨナラってことか・・・

それで いいんだよね

僕だって
あんなオカシな関係を続けたいわけじゃない

チョン様のことは 何故か気になるけれど・・・







まだ あまり経験のない夜勤を終えて
清々しい気持ちでホテルの従業員通用口を出た

今日は少し肌寒いな・・・

青い空に ぽっかりと浮かぶ
小さな綿菓子のような雲たちを見上げ
ぐーっと伸びをした

きっと北海道の空はもっと大きくて広いはずだ

さて 今日は部屋の掃除でもしようか

そうだ あそこに寄ってみよう!

新しくできたオシャレな複合ビルに 
まだ足を踏み入れていないことを思い出し
帰りに寄ってみることにした

地下鉄の駅に向かって歩き 
今したいことを考えた

北海道行きもあるし 
今の内に暖かな服を少しそろえておくのも悪くない

あのビルは郊外のショッピングモールほど規模は大きくないけれど
オシャレなカフェやベーカリーもあるし
映画館も入っている

そう言えば ディズニーの新作も観たい

それに マッサージも行きたい



珍しい輸入品の食材が充実してるスーパーが
地下に入ってるって
食堂のおじさんが言ってたっけ・・・

カフェで軽い食事をして買い物をしたら 
久しぶりにカルボナーラでも作ろうかな

食べてくれる人もいないけど 
たまには一人の時間をのんびりと使うのも贅沢だ







色々と したいことを考えながら歩いていた

5分もすると地下鉄の入り口が見えて来た

軽い気持ちで 少し足早に駅に向かう

僕の表情も晴れ晴れとしていたことだろう







プップー!

誰だよ? うるさいなと思ったら
僕が歩く歩道のガードレールに
黒い車がスーッと横づけされた

何気なく横を見ると その車の窓が開き

『随分 楽しそうだな』

「あ・・・チョン様・・・」

『乗って』

「えっ? あ・・・いえ・・・あの
僕はこれから帰るところなんです」

『お疲れ! 送っていくよ だから乗って?』

「はっ? いえいえ
お客様のお車に乗るなんてできませんよ
それに今日は時間があるので
これから買い物をしに行く予定なんです
ONION のパンも食べたいし 
31アイスクリームも食べる予定だし
ディズニーの新作映画も観たいし
北海道用の服も買いたいし
カルボナーラ用の食材も買って帰らないと・・・
だから ダメなんです」

いつの間にか 停めた車から降りて
歩道に入り ガードレールに身体をもたれさせ
長い足を交差しているチョン様

ラフなシャツにデニム 

それだけで無駄にカッコいいから嫌になる

ニヤニヤと笑い

『そんなに細かな予定は聞いてない
そこまで言われると
デートのお強請りをされているようだ』

「誰がっ! デート? 僕は忙しいんですっ」

どうして この人といると調子が狂うのだろう・・・



少し 睨むと

『チャンミンは お強請りが上手だな
俺は そのお強請りに弱いんだな』

「別にっ・・・僕は 何も お強請りなんてしてませんっ」

『この間のベッドの上でのお強請りも最高に可愛かったぞ?』

ぐっ・・・

「・・・」

『ふー 寒くなってきたな 
早く乗って
その予定 全部一緒にしよう』

「どうして・・・」

『だからいつも言ってるだろう?
俺は チャンミンのことで頭がいっぱいなんだって』



本当に意味がわからない・・・

「帰らせてください
あなたと一緒にいると僕は・・・」

目を閉じて下を向く僕

ここはしっかり断らなければ・・・



『変な気になる?』

自信たっぷりに言われて瞬時に沸騰する身体

僕は やっぱりこの人に惑わされているようだ



『俺も貴重な休みなんだ
一緒に行ってほしいところもあるし
今日は時間があるって さっき言ってたもんな
その予定全部叶えてやるから 
俺の予定にも つき合って?』

「・・・」



そして 夜は・・・?

僕は ”さよなら SEX ” という言葉を思い出して
ゴクリと唾を飲み込んだ



今夜 最後の SEX をするつもりなんだ

最後に僕を抱いて 綺麗さっぱり・・・



きっぱりと別れるなら早い方がいいだろうと思い
僕も覚悟を決めた



「わかりました・・・」

『・・・』

手を引かれ 助手席のドアを開けられ
まるで彼女が彼氏にエスコートされるように
スマートに車に案内された



僕には不釣り合いと思われる高級車は
音もなく静かに走り出した

何処へ向かうのだろうか・・・



チラリと見た横顔は
スーツを着こなす仕事モードの社長の顔ではなく
とても楽しそうな一人の青年のようだった







今日は夜まで一緒

デートという言葉に 
胸の奥がキュンとなったことは
決して この人には言うまいと
僕は心に誓った





🚘 🚘 🚘 🚘 🚘 🚘 🚘 🚘 🚘 🚘

昨年末に発売された
【We are T 〜 3rd Memories 〜】💖
少しずつ見ています🥺
このシリーズは二人の再始動から
時系列的に順番にほぼ全ての活動が記録されているので
とても見やすいです
あ〜こんなこともあったなぁとか
懐かしく思い出すこともできる貴重な📀
見たことがないシーンやカットも
ふんだんに入っていて見応えあります❣️
見たことない方は是非
お買い求めください😘



ポチっと応援よろしくお願いします❣️



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村




HOTEL T の秘め事 45階

HOTEL T 31





「チョッ・・・チョン様・・・」

僕は だんだんと強くなるチョン様の手を
ようやく 振りほどいて その匂いから離れた







『どうした?』

「すみません チョン様
僕 今日はすぐに戻らないと・・・」

『なんだ・・・
せっかくチャンミンに触れられると思って来たのに』

「すみません・・・
それに 僕 お話したいことがあるんです」



言えた!

話すことがあるなら早く言ってみろ!とばかりに
僕をじっと見る 黒い瞳・・・



言わなくちゃ・・・



目を閉じて フーッと息を吐いた







『北海道の冬は寒いぞ?』

先に口を開いたのはチョン様だった

「えっ?」

知ってて言ってるの?

それとも ただの偶然?

その真意を測りかねて 僕は黙った







『行くんだろ? 北海道』

「あ・・・えっ・・・旅行とかではなくて・・・」

『シウォンから聞いたよ』

そうか・・・

シウォンさんとチョン様は知り合いだって
言ってたっけ・・・

できるなら 自分の口で言いたかったけれど
シウォンさんは何か考えがあって 
先に言ってくれたんだろうと思う

それに そんなに大したことではないのかもしれない

現に 今だって
チョン様は表情一つ変えずに僕に話をしているじゃないか・・・

僕が いようがいまいが 
この人にとっては関係のないことなのかもしれない







「もう ご存知でしたか・・・
今度 新しく “HOTEL T“ がリゾート事業に乗り出すんです
で 少し遠いんですけど
最初のリゾートが北海道なんです」

『湖の近くの高級リゾートだと聞いたぞ?』

「ええ そうなんです
僕 新しいところで働いてみたくなって
そのリゾートの従業員募集に応募したんです」

『チャンミンなら合格間違いなしだろうなあ
ここ 東京の “HOTEL T” としては痛手だろうけど』

「そうでしょうか?」

『そりゃあ そうだろう?
容姿端麗 語学に長けて頭も良く気立てもいい従業員だ
色気もあって将来有望
シウオンも残念がっていたぞ?』

気立てのいい・・・って女の人に使うことが多いような

それに色気って ホテルの従業員への褒め言葉じゃないよね?

チョン様が勝手に言ってるんですよね?

僕は男なんですけど・・・







「一人前のホテルマンになって 一人前の男として
これからの人生を歩いて行くために
沢山 経験を積みたいんです
いずれは海外のホテル勤務もしてみたくて」

そんなことまで 実は考えてはいなかった

でも チョン様を前にしたら
何故かスラスラと勝手に夢が作られていった

チョン様から離れる口実を探しているように・・・



『俺とは もう逢わないつもり?』

「・・・逢うも逢わないも チョン様はお客様ですし
僕は仕事として・・・
北海道にいらしていただけたら
僕はそこでおもてなしさせていただきます」

じわじわと近寄ってくるチョン様に 
ドキドキして後ずさると
僕は また壁に背中を押しつけられる

『おもてなしなら 今して欲しいね』

綺麗な長い指で顎を持ち上げられた



『逢いたくてしかたなかったのに・・・
チャンミンは そうは思ってくれてなかったの?』



返事なんて できない・・・



口を開く前に 
チョン様の唇が僕の唇を襲ったから・・・



「んっ・・・んん・・・」



『んっ・・・は・・・んん』



「チョ・・・チョン・・・さま・・・ダメです・・・あっ・・・」



『何が ダメなの? んっ・・・』


「ん・・・」



僕の舌は丸ごとチョン様に吸われ
空いた手で シャツのボタンをはずされると
片方の肩が露わになった



『チャンミンは冷たいな・・・』

「あぅっ・・・」

肩を噛まれ 鎖骨の近くを強く吸われた

「あっ・・・やめて・・・」



僕はダメだ
チョン様の手が 唇が 身体に触れるだけで
ガタガタと震え 身体の自由が利かなくなる



「か・・・帰らないと・・・」

『可愛いチャンミン・・・』



僕の紅潮した頬を滑る指先が 憎い・・・

あなたは酷い人だ



僕を・・・



こんなにして・・・







「放してください!」

『・・・』

はぁはぁと荒い息遣いは2人から・・・

1人では立っていられず
僕は壁に凭れかかったまま話をする

「チョン様は僕がいてもいなくても関係ないでしょう?」

『関係なくはない』

「別に特別な関係ってわけでもないですし・・・
男にも女にも不自由してないんでしょう?」

『まあ その通りだけど?』

「じゃあ 別に僕を抱かなくてもいいじゃないですか?」

『そうはいかない 
いつだって チャンミンのことが頭から離れない
抱きたいんだ』

「もう 何度もシたじゃないですか?
僕はチョン様にとって その日の気分で抱かせてくれる
おもちゃみたいなものですよね・・・」

『誰が おもちゃなどと言った?
何度抱いても抱き足りない
もっともっと チャンミンを抱きたいし
できることなら 24時間ずっと抱いていたいというのに・・・』

「なっ・・・またまた勝手な・・・
僕は・・・僕は正直言って迷惑です
翻弄されて チョン様に惑わされて
気になっちゃって気になっちゃって・・・」

『チャンミン・・・』

「こんな身体にされて・・・
もう 僕はどうかなりそうなんですっ!」







言ってしまった・・・



『チャンミン・・・
そんなに 俺のことを思ってくれていたのか?
ああ 何ということだ
嬉しいよ・・・嬉しくて堪らない』

そう言って また僕を抱きしめようとする

「己惚れないでください
あなたにとっては ただの性欲の捌け口でしょう?」

少し抵抗をしながらも 
どうしても抱きしめられてしまう

『捌け口なら チャンミン以外にもたくさんいる』

「前にもお話ししたと思いますが
僕は そういう考え方が理解できないんです
本来 身体を重ねる行為は好きな人とするものです」

『じゃあ チャンミンは俺が好きだということなんだな?
こんなに赤くなって・・・
好きだから 抱かれて感じるんだろ?』

「・・・」

どうして そんなことを平然と言える?

この男 やっぱり少しオカシイのかも・・・



『今の俺の気持ち わかるか?』

「わかりません・・・」

『最高に嬉しい 
天にも昇る気分だ』

そんなこと エロキチのあなたに言われても・・・







あなたこそ どうなんですか?



僕のことを どう思ってるのですか?



好き・・・なんですか? 



何故だか 
今日もまた その一言を口にすることができず

「仕事に戻ります」

可愛げのない態度を取ってしまった







シャツを直し 部屋を出ようとしたとき
チョン様が僕を引き留めた

『次の休みは いつだ?』

「どうしてですか?」



『サヨナラSEX・・・しよう?』

一気に身体が熱くなって
僕は声を出すことができずに慌てて部屋を出た






💔 💔 💔 💔 💔 💔 💔 💔 💔 💔 💔

まあ 何て勝手な人何でしょう!
チャンミン❣️がんばれー!



ポチっと応援よろしくお願いします❣️



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村





HOTEL T の秘め事 44階

HOTEL T 31





チョン様は 1ヶ月を過ぎても
全く ホテルに姿を現さなかった

僕は 手を挙げた新規事業の
北海道リゾートスタッフへの採用が決まり
いよいよ 新しい勤務に向けて
諸々の準備を始めなければならなくなった





そう

僕は合格したんだ

新しい場所 新しい職場 新しい住まい

そして 新しい仕事仲間

全てを一新させて
男として しっかりと歩いていくつもりだ





チョン様を忘れて 
新しい恋人・・・もできるといいな

って 別に恋人だったわけじゃないか

ただ おもちゃのように遊ばれただけだっけ・・・



『チャンミンは俺のもの』 とか何とか言ってたくせに
本人はいなくなっちゃうし
別に つきあっていたわけでもないし
僕が いなくても何にも困らないよね?



僕の決断を
キュヒョンは手放しでは喜んでくれなかった

2人で飲んだくれて
沢山男同士の話もして
酔いつぶれた日から かれこれ1ヶ月

なかなか休みが合わないけれど
それでも 僕たちの関係は
とても居心地のいいものだった

今日は 夕方の休憩が一緒になって
久しぶりに食堂で
コーヒーを飲みながら話をする機会もあった

”チャンミナ・・・おめでとう!って言いたいところだけど
やっぱり俺 まだ腑に落ちないとこもあるからさ
チョン様に ちゃんと聞いた方がいいよ”

「ん・・・そうだね・・・
でも全然 姿を見せなくなっちゃた」

”チャンミナを抱くだけ抱いて放っておくなんてさ
女だったら訴訟もんだぜ?
私 赤ちゃんができたのって迫るわけにもいかないしなぁ・・・
とにかく このままにはするなよ?
俺 だんだん腹が立ってきた
ちゃんと話したほうがいいよ”

「・・・うん」

”私のこと どう思ってるの?
私と仕事とどっちが大事?
もう 私のことなんて どうでもいいんでしょ?”

「キュヒョナ!」

”ごめん ふざけて・・・
ウザがられる女の言葉ならべてみた”

「僕は男だからね」

”知ってるよ~ ついてるもん”

「北海道の色白美人でも探すよ」

”その方が チャンミナには似合いそうだよ
でも チャンミナの気持ちがなぁ
チョン様にしか向いてない・・・”

「まだあと1ヶ月近くここで働くんだし
そのうち 来るでしょ?
ちゃんと話してさよならするよ」

”それからさ 北海道では俺も泊まれるようにしといてよ
すぐ遊びに行くからさ”

「OK! キュヒョナが恋人みたいだね」

”恋人より仲いいだろ?”

「そうだね~」

気が休まるというか安心するというか
キュヒョンに話を聞いてもらうと
重かった心の内が少し軽くなるようだった





さて 仕事仕事!

秋の観光シーズンを前に忙しくなる気配

フロントに戻った途端に 早速お客様から電話だ



「僕が出るよ」

”サンキュー”

晴れ晴れとした気持ちで電話に出た僕を待っていたのは
ひと月も待ち望んだ低い声だった



『チャンミン?』

「あ・・・はい チャンミンです」

『急に 戻ることになってね
さっきチェックインしたところだ
アメリカーノ 持ってきてくれる?』

「・・・はい かしこまりました
アメリカーノですね
お持ちします・・・」

もしかしたら 
もう会えないのではないかと思っていた人からの
急な呼び出し


突然 僕の胸の鼓動が激しくなった





チョン様 

僕は まだ心の準備ができていないのに・・・



少し困った様子の僕に すかさず気づいたキュヒョン

”もしかして チョン様?”

「うん・・・」

”わかった 行って来いよ
裏に スニさんいるから呼んでくる
フロントは心配ないよ
今日は ちゃんと話をして帰って来いよ?”

「わかったよ・・・
ちゃんと話してくるよ」

”ほいほい 行ってらっしゃーい”

キュヒョンに背中をポンと押され
僕は必要以上にドギマギしながら
いつものコーナースィートへ向かった





「チョン様 お待たせいたしました
アメリカーノをお持ちいたしました」

ガチャン!とドアが開く



『入って?』



僕を迎えたのは 
背広を脱いでワイシャツのネクタイを緩めた
男の色気ムンムンのチョン様

仕事で疲れているのだろうか・・・?

少し険しい表情でドアを閉めたあと

『逢いたかったよ・・・』

静かに呟いた





「お久しぶりでございます
お元気でしたか?」

なんか まともに顔を見ることができない僕

「アメリカーノは こちらでよろしいでしょうか?」

コーヒーポットやシュガーなど一式が乗ったトレイを持ち
壁際のテーブルまで歩くと
カップやミルクなども セッティングしてトレイを脇に抱えた

ふと 顔を上げると
黒いアーモンドアイが愛し気な眼差しを僕に向けていた





あんなに頭に来ていたのに
本人を目の前にすると何も言えなくなってしまう

『トレイを脇に抱えちゃって
まさか このまま出て行くわけじゃないよな?』

「あ・・・え・・・」

口ごもる僕の脇から 
良く磨かれた光る銀色のトレイを
音もなくすーっと抜き取り テーブルに置いた





『逢いたかったんだよ』

僕が喜ぶ言葉を どうしてこんなに簡単に口にするの?

「もう いらっしゃらないのかと思ってました・・・」

下を向いた僕は すぐに 
懐かしい匂いで ふわりと包まれた





☕️ ☕️ ☕️ ☕️ ☕️ ☕️ ☕️ ☕️ ☕️ ☕️

昨日の呟きにコメントありがとうございます🙇‍♀️
コメ返は後ほど😉
最近 夜にスマホを開くと毎日のように
ユノのインスタライブのお知らせが😍
言葉はわからなくても
ファンのコメントを見てくれているのがわかりますよね♪
日本語もたまに挟んでくれるから
私も何度もコメント入れちゃう❣️
おやすみなさい💤って言うのが日課のようになってる😆
疲れていると思うのに
一生懸命時間を作ってくれて嬉しいです💘



ポチっと応援よろしくお願いします❣️



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村