癒しの T-Garden 赤い海の旅人

今年もありがとうございました

こんにちは 
腐界(海)の住人 Mink です♪



いつも読んでくださってありがとうございます
読者の皆さまにはいつも感謝しております

12月に入ってから 急に怒涛の忙しさで・・・
しなくてはならないことが山盛りで
お話の続きが書けず 本当にごめんなさい

年賀状の宛名ソフトが開かなくなって
新しいソフトで一から入力し直したりとか
ちょっとお疲れ気味なのか
あり得ないポカをしでかして余計な時間が取られたりして
掃除も片付けもちっともできなかった年末です

年賀状やっと終わった・・・
明日は一日中キッチンです

コロナも収束の気配すら見えず
東方神起関係では
15周年のアニイベやXVの追加公演が遂に中止となって
本当に一寸先は闇というのを実感した年でした

チャンミンのこととか
未だ思うところもあり
書きかけだった記事もいくつかあるのですが
途中で公開できそうもありません

来年はスッキリした気持ちで迎えたいなぁ

息子の受験が終わって
今年は家の中を綺麗にしようと思っていたのに
コロナで家族全員在宅の日々が続き
家でも仕事はしているから
結局 ゆっくり一人でトンのグッズを広げての断捨離などが
全くできなかったです

来年こそは!
本当に断捨離したい・・・
溢れる物と 邪な思いと 贅肉と・・・



情報ブログでもないし
今は 以前のお話の再アップだけなのに
遊びに来てくださる方には
本当にありがたい思いでいっぱいです

皆さまも大変な日々をお過ごしと思いますが
年末年始は少しでも心身ともに
ゆっくりできますことをお祈りして
今年のお礼のご挨拶とさせていただきます

来年はハッピーなニュースが沢山あるといいですね
今日は今年最後の満月です

月を見て自分を浄化したいと思います

コメントをくださった
Hさん
ハ〇〇〇ーさん
ス〇〇さん
S-M-さん
ス〇〇ラさん
な〇〇おさん
シ〇〇さん
な〇〇んさん
は〇〇んさん
mi-〇〇〇〇yさん
さ〇〇さん
T〇〇さん
ありがとうございます♪

それでは皆さま
良いお年をお迎えください

Mink





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HOTEL T の秘め事 24階

202012041000266a8.jpeg






「シウォンさん!」

もうすぐエレベーターのドアが閉まるという
ギリギリのところで
やっとシウォンさんに追いついた

「ホントに行くんですか?」

”うん 行くよ”

「対決って・・・」

”大丈夫だよ 大人だからね
お話するだけだから”

「でも・・・あの・・・」

”チャンミン 心配するな
これでもホテルマンの端くれだぜ?
仕事中だということは わきまえてるよ”

「・・・」

僕はそれでも心配で心配で堪らなかった

だってチョン様は僕を抱きたいとか 
諦められないとか言うし
シウォンさんも僕のこと好きだって言うし・・・





”チャンミンの立場が悪くなるようなこと 
言うわけないだろ?
それにチョン様は大切なお客様だ
対決なんて嘘だよ はっはっは 
チャンミンは純粋なんだな
いい大人なのに・・・”

「そんな・・・」

”そういう真面目なところも 
またチャンミンの魅力の一つなんだけどね
チャンミンの良さに
チョン様が気づいてしまったと思うと
悔しいけどさ
バカなことはしないから安心して?”

「う・・・はい よろしくお願いします」





僕は カッコよく手を挙げて
エレベーターに乗ったシウォンさんもまた
チョン様と同じような匂いを持つ人だと感じた

2人とも男らしくて 
でもむさ苦しくなくて
外見だけじゃなくて 中身も
カッコいいんだ・・・

チョン様とシウォンさんが 
並んでいる姿を想像すると
やけに絵になるようで 
こんな2人が一緒に歩いていたら 
さぞかし目を引くだろうと思った





まさか あの2人が ひょんなことから?
なんてこと ないよね・・・

僕は またあらぬことを考えては
一人 ヤキモキするハメになった

どう考えても 
そんなこと あるはずないのに・・・

チョン様とシウォンさんの場合
どっちがどっちなんだろう?

二人を頭の中で絡ませてみる

ないない!

ないよ こんな組み合わせ

それに もし 
そんなことになっちゃったとしたら・・・



嫌だ・・・



どっちも嫌だ

僕を熱い眼差しで見つめたチョン様が 
僕以外の人に優しくするのは嫌だ

でも いつも優しく僕を見守ってくれるシウォンさんが
僕以外の人を好きになるのも嫌だ



ああ 僕はなんて優柔不断

結局 自分の気持ちすら満足につかめない

自分を好いてくれる人が一気に2人も現れて
そして一気にいなくなるなんて

僕は 嫌だ・・・





チョン様を自分で避けて 
シウォンさんも自分で断ったくせに
そんな虫のいいことを考えてる僕は
己惚れてる浮かれ野郎だ・・・



でも 本当にわからないんだ

自分がどうしたらいいのか・・・

シウォンさんは 
無理矢理僕に何かを強要したりしない
とても紳士的 

どう考えてもチョン様みたいな好色野郎より
シウォンさんの方が より素敵なはず・・・

なのに

僕は どうしてチョン様に惹かれるんだろう?

どうして キスされても 
嫌じゃなかったんだろう?

裸にされて あんなことされて 
感じてしまうんだろう?





答えは簡単なのに 
認めたくない自分もいる

今頃 あの部屋で
二人は何を話しているのか
気になって気になって仕方ない・・・





”チャンミン 早く戻ってくれよ
フロント 忙しくなってきたよ”

「あ・・・ごめん」

キュヒョンが呼びに来た





僕は何分も従業員用エレベーターの近くで
ボーッと突っ立っていたみたいだ

”ぐるぐる考えてる場合じゃないぞ?
仕事仕事"

「そうだね・・・」

”チャンミンがフロント業務をさぼっていいのは
チョン様の相手をしているときだけだからな"

キュヒョンに叱られて
その通りだと うなだれた

でも ''相手" って・・・

その響きが 何か いやらしく聞こえて
僕は 少し赤くなった





     

先日のファンミ
チケット買わなかったけど
VLIVE だから後からもアーカイブで見られる?
だとしたら買っておけばよかったと
今更後悔🥺
もう買えないのかしら…
いかに情報を追ってないかがバレる😅



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HOTEL T の秘め事 23階

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翌日 
少し弱めの二日酔いで頭がじんじんした

だからと言って 
仕事に穴を開けるわけにはいかない

痛む頭をぐっと堪え 僕は出勤
遅番で良かった

偶然にも シウォンさんも遅番
キュヒョンは早番だった

昨日の晩 飲んでいるお店で 
たまたま会ってしまったチョン様との
ひんやりした視線の絡み合いは
今 思い出しても胸の奥がズキンとなった





チョン様は いつもの部屋に 
あの女の人を連れ込んだのだろうか?

いや 待てよ 
いい部屋を取ったとか言っていたから 
HOTEL T ではないのかもしれない

『仕事なら してるよ』 って言ってたけど
まさか ただのヒモ?

それとも男女問わず たぶらかすのが仕事?

どれだけ騙せるかの実験とか?!

僕はブルブルと頭を振った

それが本当なら僕は実験材料に他ならない

そんなのごめんだ





”よっ チャンミン大丈夫か?
相当酔ってたみたいだけど”

キュヒョンの明るさに いつも救われる

「うん 迷惑かけてごめん
もう 大丈夫だよ
お世話してもらったお礼って言っちゃなんだけど
お釣り 返さなくていいから」

帰り際にキュヒョンにお札を渡したことだけは
何故か はっきりと覚えている

てっきり サンキューって
言ってくれるものだとばかり思っていたけれど

”奢ってくれるって言ったよね?”

「うん だから渡したよね? 2枚」

”全然 足りないんだけど”

「えっ?」

何と僕が渡したのは 
2万円ではなく 2千円だったみたいだ・・・

”立て替えてるんだけどなぁ・・・
チャンミンがフラフラになっちゃったからさ
シウォンさんはチャンミンにつきっきりだったし
俺が払うしかなかったからなぁ”

「マジ? ホントごめん・・・」

自分がダサ過ぎて笑うしかない
イケてない・・・



慌ててお金を渡すと

”本当は現金が足りなくてカードで払ったんだぞ
ちょっと待ってくださいって
レジでめちゃくちゃ恥ずかしかった”

「ほんとごめん キュヒョン・・・」

”ん 他でもないチャンミンだから許してやる
これからのチャンミンを取り巻く愛憎劇の一部始終を
俺に報告するっていう条件つきでね”

「なんだよ~ 愛憎劇って・・・
そんなのないよ 何も」

”ふ~ん そうかな?
俺はそうは思わないけどね”





”チャンミン チョン様からお電話よ”

キュヒョンとお喋りしていた僕に
また恐怖のお呼びがかかった

キュヒョンが したり顔で僕を見る
ほら 言ったとおりだろ?って顔が言ってる

僕は手を大きくクロスさせ 
いないいないと首を振ったが

”今更?”

先輩のスニさんを困らせてしまった

すると 
シウォンさんがスーッと現れて
僕宛ての電話を受けてくれた

シウォンさん・・・

”はい いえいえ昨日は・・・”

何やら昨夜の僕の無礼を詫びている様子

”それが大変申し訳ないのですが
チャンミンは少し頭痛がするとかで
医務室で休んでおりまして
お部屋に伺う事ができないのです”

さすがシウォンさん 
僕を部屋に行かせないように言ってくれてる

なんて いい人なんだ

”はぁ・・・それでは私が伺います”

え・・・?



”チャンミン チョン様へのルームサービス
今日は俺が行ってくるよ”

「シウォンさん いいんですか?
チョン様も納得してくれたんですね 
ありがとうございます」

”ちょうど良かったよ
俺もチョン様には話したいことがあったから”

「・・・」

シウォンさんは僕の耳元に口を寄せて言った

”対決してくる
チャンミンを泣かすようなら
もう手を出すなと言ってくるよ”

目をぱちくりさせて固まる僕

振り向きもせず スタスタと歩く
シウォンさんの凛々しい後ろ姿が遠ざかって行った





いったい何が起こるの?

僕はハッと我に返り
シウォンさんを追いかけた

キュヒョンがクスクス笑っていることも知らずに・・・





💸 💸 💸 💸 💸

昨日は更新できずごめんなさい🙇‍♀️
ファンミーティング💖
とっても良かったみたいですね😍
予定があり参戦できなかったのですが
少し追いツイしただけで楽しかったことがわかります
選曲も素敵だったのですね💓
聴きたかった曲ばかりで参加できなかったことが
とても残念です🥺
元日のSMTOWNとか無理💦💦💦

そしてコメ返とかXVisionのレポとか
予定とか今年のご挨拶やもろもろ…
書きたいのに書けなくて本当にもどかしい❗️
年内には短くてもご挨拶の記事をあげたいなぁと
切に思っております
お正月はお休みをいただいてから
また更新したいと思います🥰
1日24時間欲しい😭😭😭



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いつも本当にありがとうございます💕
感謝しています💖



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HOTEL T の秘め事 22階

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氷のように冷たくて
つららのように尖った
形のない槍が 
僕の心臓に真っ直ぐに突き刺さった



捩れたのは心臓だけではない

僕の気持ちも・・・



「シウォンさんの言ったとおりだったね
あの人 バイだね
で 本当に節操無し
しかも こんなに人のいるところで
部屋予約したんだ・・・とか 
バッカじゃないの?」

”こらっ チャンミン
相手は お客様だぞ?
何処で誰が聞いているかわからないんだ
軽々しく口にしていいこととそうじゃないことがある
お前なら わかるだろ?”

「帰ります なんか気分悪い
キュヒョン 急に呼び出して悪かったな
今日は奢るよ」

僕は財布から お札を取り出して 
キュヒョンに渡した

”まだ会計もしてないよ”

「多かったら明日お釣り返してくれればいいから
僕は悪いけど先に帰るよ
じゃ シウォンさんも また明日〜」

”おいっ チャンミン 
そんなにフラフラで一人で帰れないだろ?”

「だいじょーぶ」

ガタン!

言ってるそばから 
僕はテーブルの角に足をぶつけた

”ほらほら・・・”

結局 僕はシウォンさんに抱えられて 
店の外に出ると
急に気持ち悪くなった





オフィス街の綺麗な街並みの 
整えられた街路樹の根元に
アルコールの匂いをプンプンさせた
かなり栄養分の強い肥料を
大量にぶちまけることとなった

”チャンミン 大丈夫か?
少し横になったほうがいいんじゃない?”

キュヒョンも心配してくれる・・・

シウォンさんの指示で 
キュヒョンが買ってきてくれたミネラルウォーターを
僕は一気に飲み干した



持っていたハンカチで口を拭うと
シウォンさんの本当に心配そうな顔が 
僕のすぐ近くにあった

まだ少し気持ち悪い

「シウォンさん・・・ありがとう
ねぇ まだ僕とキスしたい?」

目をとじて口をつきだしてみると

”誰が こんなゲロ臭い口を食べたいと思う?
少し頭を冷やせ
ほらっ 送ってくから立て"

”チャンミン 荷物 持つから・・・
タクシー拾うよ?”

シウォンさんとキュヒョンの2人に支えられ
辛うじて歩き出した臭い僕

服を汚さないで本当に良かった





タクシーの中でも何故か僕はハイテンションで

「キュヒョン 僕たち立派なホテルマンになれるかなー?」

”私情を挟まなければな"

「シウォンさん どうしたら
シウォンさんみたいに落ち着いていられるのかなー
僕は頑張れるかなー」

”明日までにしっかり酔いを醒ませよ?
明日もチョン様お泊りだからな”

「はぁ? チョン様って誰ですかぁ?
そんな人 知らないですよぅ
僕は真面目だから 
誰とでも寝たがるような人は知らないなぁ
しかも 男も女もどっちもOKな
高級ホテルを連れ込み宿と勘違いしてるような
自信過剰の色キチガイなんて
顔も見たくないです」

”チャンミン よく知ってるな

何故か キュヒョンが静かだった・・・





2人に送ってもらって鍵まで開けてもらい
何とか ベッドにたどり着いた

今日は このまま寝よう・・・

明日は明日の風が吹くよね

今日のことは もう忘れよう・・・

ううん

今日までのことは全部だ

チョン様のことは なかったことにしよう

バカ・・・

僕にあんなことしておいて 
目の前で女性といちゃつくはなんて

僕は心の底からチョン様を軽蔑した





横になっても
不思議と全然眠ることができず
目は冴えていた

ミネラルウォーターが良かったのか 
少し気分が良くなったので
シャワーを浴びることにした

バスルームの鏡の前で
首のバンドエイドを剥がしてみると
まだ はっきりと残る  
チョン様が僕を辱めた動かぬ証拠

「嫌いだ 嫌いだ
あんな人・・・
僕をこんな気持ちにさせて・・・うっ・・・」

何故か 涙が頬を伝う





ボディーソープをガンガンに泡立てて
身体をゴシゴシ洗う

擦れて赤くなる首の
どんなに洗っても落ちない首のキスマークに
だんだん腹が立ってきて

今頃 さっきの女の人と 
よろしくヤッてるであろう
チョン様の様子を思い浮かべては 
更に力を入れて身体中を洗った

弄ばれた 僕のモノ

鏡の前で うなだれているソレは
数時間前 チョン様の口が・・・

思い出しただけで僕の身体は少し熱を持ち
僕を 慰めるようにぐっと固くなった

シャワーで身体を流しながら叫んでみる

「チョンのバカ野郎
何が『美しい・・・』だよ
何が『抱きたい・・』だよ
誰が あんなすまし野郎に抱かれたりするかよ
もう来るな」

振り払っても 振り払っても
目の前に現れるチョン様の残像





僕は 何故か熱を持って勃ち上がった自分のモノを
シャワーに打たれながら扱き続け
鏡に向けて白い憎しみを放った



「これでもくらえ」



泣いて吐き出したら 
悲しいくらいスッキリした





     

このお話が公開される18:00は
ファンミーティング真っ最中ですね💖
5曲くらいは歌ってくれるかな?
練習動画では "運命" ありましたね(≧∀≦)
後で追いツイしたいな😄



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HOTEL T の秘め事 21階

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"ふ〜ん なるほどね"

何が なるほどなのかわからないけど
キュヒョンは わかったような顔をして 
僕をニヤニヤと見つめる

もう 本当に勘弁して

「キュヒョン 誤解しないで・・・
僕はもうチョン様と会わなくて済むようにしたいんだ
だから担当をはずしてくださいってお願いしたんだよ」

”チャンミンが本当に嫌で嫌でたまらないんだったら
何が何でもチョン様の部屋には行かないよね?
でもさ 行くってことは本当は嫌じゃないんじゃないの?”

「キュヒョン」

”・・・”



シウォンさんの視線が痛い・・・

「だって 仕事だし・・・
大きな顧客の頼みを断るわけにはいかないじゃないか
まさか部屋であんなことされるなんて 
思ってなかったんだから」

”あんなことって?”

「あ・・・」

”だから キスされたって言っただろ?”

シウォンさんは僕の味方だと思っていいんだよね?





あっという間にワインが空になった

また追加をして グビグビ飲むけれど
一向に酔う気配もないし
喉の渇きも治まらない

「とにかく僕はチョン様の担当から降りたいんです
シウォンさん お願いです いいですよね」

”ま それはチョン様次第だな”

「なんでそうなるんですか?
将来有望な若い大切な社員を守ってくださいよ」

”チョン様もホテルとしては 
かなり大切なお客様だけどな”

「もうっ 変わりにキュヒョンが行ってよ」

”俺は お呼びじゃないでしょ?”

2人で僕が困るのを楽しんでいるとしか思えない

「シウォンさん 
僕のこと好きだって言ったくせに・・・」

”好きだよ 大好きだよ 
今すぐ俺もキスしたいくらい好きだよ?”

シウォンさんの少し濃い目のハンサムな顔が 
目の前に迫って来る

咄嗟に身体を捩って 
椅子から立ち上がった僕を見て
2人ともケラケラ笑う

何だよ 何だよ・・・
僕が困っているのに・・・



”チャンミン 本当に嫌なら 
そうやって逃げるだろ?”

「・・・」

”それとも チョン様の担当をはずしてやったら
俺と付き合ってくれるの?”

「それと これとは別です」

”ははは わかりやすいな チャンミンは”

シウォンさんは たった一つしか年が違わないのに
随分 大人に思える

”チャンミン この際チョン様のことをどう思っているのか
よく考えてみたら?
親友の俺としては お薦めはしないけど・・・
チャンミンが遊ばれちゃうのは可哀相だしね
でも 相手は男だから
貴重な経験っていうのも悪くないかもよ”

「キュヒョン 本当に怒るよ?」

”ごめんごめん 冗談だってば”

”まぁ チャンミン 担当はさ 
俺一人で決められないからチーフに聞いてみるよ
でも もしチャンミンが嫌じゃないなら
少し冷静に考えてみて”

男3人でワインを何本も開け
こんな会話 おかしくないか?!

そんなに 僕を 
チョン様に差し出したいのか

「僕は生贄ですか?」

”ある意味 そうかもな”

「シウォンさん」





またまた ワインを飲み干し 
お皿に残っていたカマンベールチーズのフライを
3つまとめて口に放り込んだ

「もう 帰ります」

先に失礼しようと立上ったとき 
クラっと眩暈がした

一気に煽ったワインのせいで 
酔いが回ったのかもしれない

"チャンミン 大丈夫か?"

シウォンさんに抱えられて 
僕はゆっくりとソファータイプの椅子に座らされた



その直後 キュヒョンが声を上げた

”あれっ?”

キュヒョンの視線の先 
店の奥から歩いてくるのは 



チョン様・・・



ああ 昼間着ていた あのスーツ

酔った頭や回る目で見ても 
ぼやけていてもカッコいい・・・

ああ やっぱり 
あの人は カッコいいんだ

ホテルのVIPに遭遇じゃ 
挨拶しないわけにはいかない

チョン様も僕たちに気づいたようで 
真っ直ぐに僕を見据えて歩いてくる

シウォンさんは僕を抱えながら立ちあがり
挨拶をしようとした





”待って~ ユンホさんたらぁ”

甘ったる~い声にカツカツと響くヒールの音

僕たちの存在なんて 
まるで目に入らないロングヘアの女性が
後からチョン様を追いかけて来た

そして 僕たちの目の前で 
チョン様の右腕に 
べったりと腕を回して身体を摺り寄せた

”先に行っちゃうなんて酷いわ
せっかく2人きりになれたのに”

チョン様は一切表情を変えず 
シウォンさんに向かって 
小さく手を挙げて挨拶した

キュヒョンにも・・・

そして 
シウォンさんに もたれ掛かるように立つ僕を 
凝視した





チョン様 
どうして そんな風に僕を見るの?

”あらっ? お知り合い?
素敵な男性たちね・・・
女性なしで盛り上がっているのね”

チョン様に媚びるような視線を向け 
勝ち誇ったような態度で更にきつく巻き付き
頭をチョン様に凭れさせた



『あまり 飲み過ぎるなよ
チャンミン もう帰っほうがいいんじゃないか?
顔色が良くない』

「今日は 飲みたい気分なんですぅ
シウォンさんとキュヒョンが一緒だから大丈夫です
風邪もひいてないしぃ 
ね? シウォンさん?」

僕は一気に回った酔いに任せて
シウォンさんに上目遣いで微笑んだ

”そ・・・そうだな・・・
お恥ずかしいところをお見せして すみません
もう 帰りますから・・・
失礼いたしました
またお待ちしております”

キュヒョンも慌てて頭を下げた





女性がチョン様を急かすように
こそこそと耳打ちする

”ねぇ 早く行きましょう? 
せっかくの夜が短くなっちゃうでしょう?”

『ああ そうだな・・・
じゃ・・・』

チョン様は僕に冷たい視線を浴びせ 
隣りの女性に微笑んだ 

『悪かったな 行こう
いい部屋を予約してあるんだ』

女性の腰に回した綺麗な手が 
僕の目の前で細い腰を抱き寄せた



僕は また胸の奥が 
ぎゅうっと捻られたみたいな気持ちになった

去っていくチョン様の背中が憎らしかった





🍷 🍷 🍷 🍷 🍷

いよいよ明日は
ファンミですね(*≧∀≦*)
カシオペアでなくてもチケット買えますから
たくさんの人が参加できるといいですね♪
私は残念ながらリアタイできないので
チケット買ってないんです
年賀状もまだ残ってる💦
気持ちよく新年を迎えるために
早く終わらせなくちゃ😘



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HOTEL T の秘め事 20階

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キュヒョンとは駅前で待ち合わせをした

早く飲みたくて ロッカールームで大急ぎで着替えていたら

”どこ行くの? 急いじゃって”

シウォンさん・・・



うっかり キュヒョンの名前を出してしまったら

”俺も今日は上がり ついて行っていい?”

何故か シウォンさんも一緒に飲みたいと言い出した



チョン様やシウォンさんの例のことを
シウォンさん自身が話すというので 
つい OKしてしまった

断り切れないのが僕の欠点だ

シウォンさんも一緒だということを
キュヒョンにも知らせておいたほうがいいだろう

シウォンさんには これからもお世話になるからか
キュヒョンも軽いノリで ”いいよ” と返信してきたから
ひょんなことから 3人で初めて一緒に飲みに行くことになったのだった





”店 決めてるの?”

「いえ 駅前のコーヒーショップで待ち合わせしてます」

”じゃあ DROPはどう?”

HOTEL T の最上階にある Bar 【DROP】

奥には会員制の VIP Room も備えた 
かなり大人仕様の Bar は
勿論 お客様専用だ

僕たちが誘われたのは
駅の近くにある 分店

ホテルの Bar よりも 
もう少し気軽に飲めて 食事も楽しめる
HOTEL T 直営の 【Brasserie DROP】

ホテル内の 【DROP】 みたいに
入りにくくはなさそうだ

ホテルの研修時に聞いていたから 
存在は知っていたけれど
僕もキュヒョンも入るのは初めてだった





”俺 3回目かな・・・
チーフに連れて行ってもらったこともあるし
味はもちろん ホテルの味
値段はホテルよりもリーズナブルだから安心して”

僕もキュヒョンもシウォンさんも ビールからワインへと
シフトチェンジしながら
オシャレな料理をシェアして
ホテルの話に花を咲かせていた



”あれ・・・チャンミン また?”

キュヒョンが僕の首のバンドエイドに気づいて
ニヤニヤしながら覗き込んできた

”シウォンさん 聞いてくださいよ チャンミンの彼女の話”

”えっ? チャンミン 彼女いたのか?”

「あ・・・」

”すげーヤキモチ妬きみたいで・・・
わざと見えるところにキスマーク残すようなことしてさ
情熱的で積極的なコみたいなんですよ~
独占欲も強そう”

「キュヒョン・・・あのね」

”チャンミン ホントか?”

「あ・・・いえ その・・・」

”じゃあ・・・お前もあの人と同じ?”

「えっ? そういうわけじゃ・・・」

シウォンさんは
僕がバイなんじゃないかと思っちゃうね

ああ やっぱり3人なんかで飲みに来るんじゃなかったと
後悔しても既に後の祭り

”チャンミン 何のこと?”

キュヒョンが怪訝な表情で僕とシウォンさんを交互に見る



2人に見られて 僕は針の筵

だんだん気まずさがピークに達し
僕の手の平は汗で湿って来た



隠しても 仕方ないか・・・

「キュヒョン 実は僕 彼女は今いないんだ
入社前に別れて今はフリーなんだ」

”え? そうなの? 
じゃあ あのキスマークは?
一晩限りのお遊びみたいなの?
やるねー チャンミン”

「ちっ違うってば
そんなこと しないよ」

”実は・・・”

ああ 言いにくいな

”チャンミン 俺から言おうか?”

シウォンさんが助け船を出してくれる

”キュヒョン よく聞けよ?
チャンミンの首のあからさまな見せつけのキスマークはな
あの チョン様が犯人なんだよ”

”えーっ?”

「ちょっ・・・静かにしてよ
しーっ」

あまりに大きな声で驚いたキュヒョンに 
周りの視線が集中した

もう僕は冷や汗が止まらない

”チャンミン どういうこと? いつの間に・・・”

「僕も よくわからなくて・・・
うまく説明できないよ」

”今日はさ 一緒に働くキュヒョンに 
そのことを話しておこうと思って
俺 ついてきたんだ
チャンミン チョン様にいたく気に入られててね
部屋でキスされちゃったんだよ”

「・・・」

もう 今 僕は真っ赤で・・・
穴があったら入りたいくらいだ

残りのワインをグビッと飲み干しても 
喉の渇きは収まらない



”いいか? よく聞いてくれ”

シウォンさんは冷静にキュヒョンに話をした

僕はずっとカラカラに乾いた喉を潤したくて
空になったワイングラスを何度も口に運んだ

とても今 追加を頼める状況ではなく
2人の話に耳だけは傾けていた





チョン様がバイであること

男も女もとっかえひっかえで 
ホテルの部屋に連れ込んでいること

まさか従業員に手は出すまいと思っていたけれど
僕がことのほか気に入られて 
手を出されていること

そして 初めてチョン様に僕とキュヒョンを紹介した時の 
チョン様の視線で
僕を気に入ったことが わかってしまったこと



キュヒョンは目を白黒させて 
シウォンさんの話を聞いていた

それから 
シウォンさん自身の性癖と僕が好きだということまで・・・



耐えきれなくなったのか 
キュヒョンがいきなり店の人を呼ぶ

”同じものを追加で”

飲みたかったワインをボトルで頼み 
キュヒョンはふーっと一息ついた

”今日はチャンミンの奢りな?”

「えっ? なんでそうなるの?」





”チャンミン君 自分の胸によ~く手を当てて聞いてみろ
チョン様のこと シウォンさんのこと チャンミンのこと
俺は全くの蚊帳の外だ
こんな爆弾話3連発を 何の前触れもなく聞かされて
心臓が飛び出しそうだし 頭がついて行くのに必死な状況”

「ごめん・・・」

少し いや かなり刺激の強いというか濃い話で
キュヒョンもまさか 
今日こんな話を聞かされるとは思っていなかったはずだ

”噂好きの俺だけど口は堅いって言ったろ?
大事な友の秘密をペラペラしゃべったりしないから安心して?”

「う・・・うん ありがと・・・」

ワインをつぎ 3人とも一気に飲み干した

これじゃ まるでビールだな・・・

”で? チャンミンはどうなの?
シウォンさんはチャンミンに振られたんでしょう?”

”どうしてそうなるんだよ?” と怒るシウォンさん

”だって 見てればわかりますよ
チャンミンは別にゲイじゃないでしょ?
シウォンさんを見る目は普通の仕事の先輩にしか感じられないし"

「だよね・・・」

”かなり衝撃だったけどさ
チャンミンは チョン様のこと好きなの?”

「べっ別に好きとか そういうわけじゃ」

2人にじーっと見られて 
更に額や背中を汗が伝う



”暗い店でもわかるよ
チャンミン 真っ赤だ・・・”

チョン様に気持ちよくされたことや
チョン様のモノを咥えさせられたことが 
一気にフラッシュバックして
僕の顔や身体はシム・チャンミン史上最大の噴火をした





🎄 🎄 🎄 🎄 🎄

Merry Christmas ✨✨✨✨✨
今年は特別なクリスマスですね
静かなイブをお過ごしください🎄
HOTEL T の2人にも
頭の中でクリスマスを過ごしてもらいます🤩



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HOTEL T の秘め事 19階

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『悪いけど これ チャンミンに渡しもらえるかな?
直接は受け取ってくれそうもないから』

”かしこまりました
必ずチャンミンに渡します
壊れ物ではないですよね?”

『ああ 布だから大丈夫』

バックヤードにまで聞こえてくる
そんなやり取りも無視していた





フロント裏で今日の宿泊者のチェックをしていたら

”チャンミン君 何かしら?忘れ物?
チョン様からよ
はいっ 渡したからね”

先輩のソニさんから
仕方なくホテルの封筒に入ったものを受け取ると 
僕はロッカールームに
受け取ったものをしまいに行こうとした

どうせ さっき僕に渡そうとした下着に決まってる
誰が 履いてやるもんか





”ちょっと待て”

「シウォンさん・・・」

いつの間にか そこに立っていたシウォン先輩

”ちょっと来い”

僕は事務室の隅の商談スペースに連れてこられた

”どういうつもりだ?”

「・・・」

”チョン様は お客様だぞ”

「わかっています」

”気に入られてるからって横柄な態度をとるな”

「そういうつもりでは・・・
あの シウォンさん 僕・・・」

”さっきのあの態度は ホテルマンとして失格だ
いかなる時でも私情を挟むなと言っただろう?”

「はい でも・・・」

”でもじゃない 
どんな理由があろうとも 
さっきの態度はいただけない
それとも何かされたのか?”

「え・・・そういうわけでは・・・
ただ もうチョン様の担当を外してもらいたいんです」

シウォンさんは僕のことをじーっと見ていた

”されたんだな?
どこまで許した?”



予想外の質問に 僕はうろたえた

「えっ? シウォンさん 何を言ってるんですか?」

”はじめから言うのもよくないと思って言わなかったんだけどな・・・
あの方・・・チョン様は バイなんだよ”

「・・・」

”男でも女でも抱けるし 
派手な女遊びの噂は絶えない方なんだ”

「そっ そうなんですか・・・?」

やっぱり そうだったんだ・・・

なのに僕は そんなことも知らないで
少しばかりの大人のカッコ良さに惹かれて
キスどころか あんなことまでされて・・・





何も言わずに下を向いている僕を見て
シウォンさんは わかったみたいだった

”されたんだな・・・
まさか ここまで手が早いとは思わなかったな
しかも従業員相手なんて初めてだ”

「シウォンさん 
チョン様のこと そんなに知っていたなら
どうして僕に教えてくれなかったんですか?」

僕はまた急に悔しく悲しくなって目を閉じた



”まさか ホテルの従業員に手を出すとは思わなかったよ
あまり片寄った先入観は持たない方がいいと思ったんだ・・・
こんなことになるなら 
教えておいてやれば良かったな
ごめん チャンミン”

「・・・」

”可哀相に・・・痛かっただろ?
血は出てないか?
チャンミンみたいな可愛い子を傷物にするなんて・・・
本当にあの人は・・・”

「あの・・・」

”あのさ・・・言いにくいんだが
今後のためにも教えてくれ”

シウォンさんは回りに誰もいないことを確認して
そっと耳打ちした

”チャンミンは男に抱かれたのは初めてだろ?”

「へっ?」

”無理矢理だったのか?
それとも その時は合意だったのか?
まさか 何か飲まされたりしてないだろうな?”

僕の肩をガシッと掴み あちこち確かめるシウォンさん

本当に 心の底から
心配してくれているであろうシウォンさんの
話が 少しばかり飛び過ぎていて説明しずらい・・・



「僕 抱かれてなんていません・・・」

”えっ?”

「それに 確かにちょっと色々ありましたけど
無理矢理ではありませんでした・・・
だから余計に悔しいんです」

”抱かれてないのか?”

「はい・・・」

”そうか・・・それは良かった”

急に嬉しそうな顔になったシウォンさん

「でも お客様と変な関係は良くないですよね
これからは気を付けます
これで もう 担当を外してもらえますよね?」

”そうだな・・・
ただ チョン様の意向もあるし
以前のこともあるからなぁ・・・
チョン様が万が一
チャンミン以外は嫌だと言ったら
悪いけど もう少し我慢してもらえるか?
手は出さないように俺から言っておくから”

「シウォンさんは チョン様のことをよくご存知なんですね」

”まあね 
俺も色々見たり聞いたりしたからね”

「あの・・・男の人に抱かれるって その・・・
やっぱり後ろに・・・?
で そんなに痛いんですか?」

僕は頭の中にある不確かな知識を確かめようと思い
何でも知ってそうなシウォンさんに
勇気を出して 質問してみた

”そりゃあ 痛いさ
普段はそういうことには使わない場所だろ?
準備も必要だし・・・
男同士は ちょっと面倒なんだよ・・・
でも 妊娠の心配がないから後腐れはなくて
そっちの世界では 
恋人じゃなくても関係を結ぶヤツは結構多いんだよ
まぁ ちゃんと準備してからすれば 女なんかとするより
よっぽど凄い快感も得られるんだけどな”

そこまで話してから 
シウォンさんは しまった!という顔をした

まさか・・・

あ・・・このバツの悪そうな顔・・・

シウォンさん・・・あなたも?





”チャンミン・・・もう わかっただろ?
誰にも言うなよ?
実は俺 ゲイなんだ”

やっぱり・・・

「・・・」

”軽蔑 するか・・・?”

「いえ 僕はそういうことで人を差別したりはしません
個人の性癖について
他人がとやかく言うことではないと思っていますから」

”そうか・・・良かった”

「ただ 周りにあまりそういう人がいなかったから
慣れてないだけです」

”いまや3人に一人はLGBTとも言われている社会だ
トランスジェンダーは珍しくはないが
公表したがらない人もまだまだ多いし
認められないという種類の人もかなり多いのが現状だ
実際 差別はあるからな
だから あまり大きな声では言えない
俺は チャンミンが好きだよ?”

「え・・・」

ちょーっと待ったー

どうして僕の回りにそういう人が集まるの?

どうして僕は狙われるの?

どうして?





「わかりました 
一緒に仕事をしているんですから
嫌われるより好かれた方が嬉しいです
でも それは後輩として ですよね?」

”どうかな?
チョン様の チャンミンを見る目が
明らかに他の人へ向けるものと違うことにも
初めから気づいていたから・・・
俺も同類なのかもな
チャンミン チョン様に何かされたら俺に言え
傷物にされる前に俺のところに来いよ?”

「えっ? あの・・・僕 
よく意味がわからないんですけど・・・」

”まぁいいや チャンミンは可愛いし 
俺にとって大切だって言ってるだけだよ?
ぶっちゃけ チョン様と俺 どっちがいい?
俺なら チャンミンをもっと大切にできるし泣かせたりしない
俺も そこそこイケメンだと思わない?
なぁ 俺とチョン様 どっちか選べって言われたらどうする?”

「あの・・・僕 
話についていけません
どっちを選ぶとか・・・
別に僕はチョン様と特別な関係というわけでもないですし・・・」

いや あんなことするのは ある意味特別か⁉︎

”チャンミン いつでも俺がいる
それを忘れるなよ”

「ありがとうございます
シウォンさんのことは 
誰にも言いませんから安心してください
その代わり僕をチョン様の担当から外してください」

”それは 俺を選ぶってことか?”

「そういうわけではないんですけど・・・」

人が来たので 僕たちは立って廊下の方へ歩き出した



「きゃっ」

いきなり僕のお尻を撫でたシウォンさん

「やめてください」

”この可愛いお尻が 
チョン様のものになると思うと”

シウォンさんは僕のお尻や身体を触りまくった

「ちょ・・・やめてくださいよ」

”チャンミン 履いてないな?”

「えっ・・・」

”さては 脱がされたな・・・?
だけど チャンミンが嫌がって
途中で逃げ出して来たってわけか?”

まぁ一部 当たってなくもないけど・・・

”もしかして その封筒の中はパンツか?” 

もう シウォンさんには隠せないと思った

「多分・・・」

”早く履いて来い”

「いえ・・・これは」

”仮にも制服だぞ?
ちゃんと下着くらいつけろ
なにか反応するようなことがあったら制服が汚れるだろう?”

そっちかよ・・・

チョン様は僕が風邪をひかないか気にしてくれたのに
シウォンさんは制服の汚れを気にするのか?

いい先輩だとは思うけど
恋愛対象としては見られないな





仕事を終えてロッカールームで考えた
キュヒョンは知っているのだろうか・・・?

噂好きだとは言っていたけれど
シウォンさんやチョン様の性癖までは
さすがのキュヒョンでも
知らないよな きっと・・・

今夜はキュヒョンを呼び出して飲もうと決めた

キュヒョンに連絡をすると
間髪入れずに返信が来た

こうでもしなきゃ やってられないよ・・・

ビールが無性に飲みたくなった

まさかとは思うけど
キュヒョンは違うよね?





     

We are T 〜 Third Memories 〜📀
届きました🤩
スマプラ対応になっていたので嬉しいです💖
きっとね これは
ただただ好きだった気持ちを思い起こさせてくれるのではないかと思っております・・・
TV画面で観るのはさきになりそうですが
iPad (届いたんです😍) 少しずつ観ます📱



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HOTEL T の秘め事 18階

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あの人は魔性の男だ

あの部屋に足を踏み入れたら最後
僕は何もしないで出てこられる気が全くしない





女性としかつき合ったことのない僕が
どうして あの人に惹かれるのか?

その理由が全くと言っていいほどわからない
今日は本当に危なかった

このまま あの人とそんな仲になったら
もう抜け出せなくなりそうだ

あの人は僕だけってわけでもなく
日替わりで選び放題の情事の相手はいくらでもいるはずで

僕がいなくたって 今夜もまた違う誰かを
あの部屋に呼ぶに決まってる

あんな節操のない人が実際にいることに
少しショックを覚えた





従業員用の廊下を歩きながら
どうして胸がぎゅうっと切なくなるのか

そんな気もないのに 
目頭から少しだけ涙が滲むのは何故なのか?

誰か 教えてよ・・・





僕は急ぎ足で医務室へ向かった

「すみません バンドエイドいただけますか?」

できるだけ首が見えないようにして
着替えるときに 鍵でお腹を引っ掻いたことにした

「ちょっと血がでてしまったので・・・」

自分で貼るから大丈夫と言って 
少し大きめのバンドエイドを2枚もらった

この程度では何も詮索されないから
部署と名前を書いて医務室を後にした



男性用の従業員トイレには幸い誰もいなかったから
僕は急いで首の痣を隠すようにバンドエイドを貼った

よし これでいいと鏡で確認

こんなところにワザと痕を残すなんて
どんだけ自分勝手なんだよ

こっちの身にもなってみろよ

今日は噂好きのキュヒョンがお休みで
本当に良かった

こんなの見つかったら どれだけ詮索されることか・・・

根掘り葉掘り 問いただされることは目に見えているのだ



それにしても
僕がどんなに時間が経ってからフロントに戻っても 
誰も何も言わない

それどころか 

”あらっ? チョン様のお相手はもういいの?”

「お相手・・・って」

”あら? お相手よね? 
チョン様は どんなお話をしてくださるのか
とっても興味があるわ
それに クンクン・・・
チャンミン君 とってもいい匂いがするわ”

「そ・・・そうですか?」

まさか シャワーを浴びましたなんて 
口が裂けても言えない

”ねぇ どんなお話をするの?
チョン様のお部屋はいい匂いなの?”

「別に大した話は・・・それから」

もう チョン様の担当を外してもらうつもりだと言いかけて
僕の言葉は またしても悪魔の声に遮られた



『チャンミン 寒くないか?』

”チョン様 お出かけですか?”

いきなり一オクターブ高くなった先輩ソニさんの声

『ああ 会議があるのでね』

さっきまで素っ裸で あんなことしてたくせに
上質なグレーのストライプ柄のスーツを 
ビシッと着こなしたその人は
とても 超絶いやらしい色狂いには見えない

さも デキる男という風情
チョン様は根っからのペテン師だな

危うく騙されるところだった・・・





フロント係の女性やロビーにいる従業員は皆
チョン様の登場の度に色めき立つ

この人が どんなに色情魔か教えてやりたいよ

従業員にも そんなにモテるなら

順番に "抱いてください” ってお願いしたら
難なく願いが叶うんじゃないの?って
フロント係の先輩や同僚に耳打ちしたいくらいだ

あんな節操無し!



”チャンミン チョン様が聞いているのよ?
寒くないか?って”

笑いもせず もくもくと仕事をこなす僕に
ソニ先輩が声をかけてきた

『いいんですよ さっきは私がちょっと
チャンミンの気に障ることを言ってしまったものだから
気を悪くしてしまったんでしょう』

白々しい・・・

「全く寒くはありません」

憮然と答える僕の様子に 
先輩も何かあったのだと気づいたはずだ

”すみません お客様に失礼な態度を・・・
チョン様こそ何か嫌な思いをされませんでしたか?”

『そんなことはないよ 
チャンミンのおかげで 
いつもとても楽しい時間を過ごさせてもらっているよ』

”そうですか
ならいいのですが・・・”

先輩は僕の隣りに近寄って耳元で囁いた

”チャンミン 何があったか知らないけれど 
お客様相手に その態度は良くないわ
誰にでも笑顔で接客するように教わったでしょう?”

僕はキッとチョン様を睨んでから
飛び切りの作り笑顔を向けた

「僕はちっとも寒くありませんので
どーぞご心配なく
チョン様こそ お風邪など召しませんように
いってらっしゃいませ」

『そうか 寒くなければいいんだよ』

目が合ったあとチョン様の視線は 
間違いなく僕の股間に向けられていた

「っ!」

意地を張ってノーパンの僕

これで風邪でも引いたら一体誰のせいなんだよ?
挨拶はちゃんとしたからな

僕はそのままチョン様に背を向けて
スーッと裏に引っ込んだ

チョン様の視線を背中に感じながら・・・





今日は勤務時間が終わり次第
何処かに飲みに繰り出そう

憂さ晴らしでもしないと やってられない気分だった





🤪 🤪 🤪 🤪 🤪

チョン様の表の顔と裏の顔😝
いやいや当のご本人にはそんなつもりは一切なく
隠すつもりもないのでしょうけれど
敢えて声に出して言うことでもない
そんな感じだと思います
ユノはKBS歌謡祭の司会という大仕事を終え
ファンミの準備かな😘
年が明けたらカムバですものね(≧∇≦)
チャンミンはきっと家族でクリスマスを過ごして😗
ファンミを終えたら今年のお仕事は終わりかな?
来年の活動はどうなるんだろ?
今日も寒いですね
皆さまも温かくしてお過ごしくださいね♪



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