癒しの T-Garden 赤い海の旅人

今日もお休みします

こんにちは
腐界(海)の住人 Mink です♪

今日もお話の更新はお休みさせていただきます
週末は出かけており時間が取れませんでした💦

今日で11月も終わりですね〜
早いなあ
明日から師走ですね

【XVision】 も無事に始まったようです
チングは早速行ってました😊
たくさんの衣装が生で←見られるらしいですよ♪

それではまた明日お会いしましょう❣️



いつも応援ありがとうございます🙇‍♀️



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お知らせ♪

こんにちは
腐界(海)の住人 Mink です♪

今日はお話はお休みしますね☺️
【CHICKEN HEART】が終わりましたので
年内は【くせ】
【あなたに出逢うまでは】
を中心に更新していきたいと思います

師走はバタバタすることもあるでしょうし
パソコンが使えない日もあると予想されますので
毎日更新ができないこともあると思います
ご了承くださいね🙇‍♀️



いつも応援ありがとうございます♪



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CHICKEN HEART 45 (最終回)

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「いらっしゃいませ
あっ ユンホさん」

『おっ チャンミン サマになってるね』

「でしょ? 
このエプロン気に入ってるんです」

僕は最近つけ始めた黒いロングのカフェエプロンを
少し持ち上げて見せた

『うんうん いいよ
凄くいい カッコいいなあ チャンミンは』

堂々と褒めまくるユンホさんに
僕は少し照れる

「ちょっと待ってて
今日はユンホさんの大好きなものだから」

『早く食べたいな
腹ぺこなんだ』





オーナーの好意による
毎晩の修行という名の特別個別授業の甲斐あって
僕はランチタイムのメニューの一部を任されるまでになった

ユンホさんは
用が無い限りは
週末のランチに顔を出してくれるから
全然寂しくなかった

勿論 ちゃんと支払いはするし
混んでいる時は 空くまで待ってもらうし
4人掛けのテーブルには案内しないようにしていた



今日は ユンホさんも気を遣ってか
ランチタイムにしては かなり遅い時間に登場した

たまたま お客さんがまとまって捌けたこともあり
オーナーが 
”ユンホ君と一緒に食べたらどうだ?” と勧めてくれたから
今日は向かいあって一緒にお昼ご飯を食べられるというわけ



「お待たせしました
今日のランチはですね ジャーン!
カルボナーラです」

自慢気に テーブルに置いた僕を見て
ユンホさんが クスクス笑う

「・・・?
僕 何か おかしなこと言いました?」

『いや そうじゃなくて・・・
店の外の看板に ランチメニューは書いてあるからさ
入る前に知っちゃった』

「あ そうか・・・
隠してなかったですね はは」

『あれ? 2人分?』

「はい オーナーが一緒に食べておいでって
言ってくれました」

『チャンミン 可愛がられてるんだな
俺 安心したよ』

「僕 これでも一生懸命なんです」

『知ってるよ 誰よりもね
チャンミンは常に頑張ってる』





将来 お店を持って
ユンホさんに これでもかこれでもかというほど
美味しいものを食べてもらいたいんだ

店を持つという夢を
はっきり自覚させてくれたのは
紛れもなくユンホさんの存在

僕はこの先
ユンホさんと生きていきたい

ユンホさんは どう考えているのかはわからないけれど

『チャンミンのカルボナーラは やっぱり美味いな』

「嬉しい ユンホさんに褒められると
本当に嬉しい」

『こんな手料理 毎日食べられたらいいな・・・』

ぼそっと呟いたユンホさんの手が止まった



「どうかしましたか?」

『あのさ チャンミン
毎日毎日 いつ言おうかなって
考えてたんだけど』

「・・・?」

何やら真剣な顔をしたユンホさんが
回りをチラチラと見回した

幸い 今は他にお客さんは一組だけ
それも離れた席にいる

すると ユンホさんが
見計らったように身を乗り出して
僕に近づいた

僕も耳をユンホさんに向けた



『俺たち そろそろ一緒に暮らさないか?』

「え? 今 なんて・・・」

すると また回りを気にしながら
僕の耳に唇を近づけて

『一緒に住もう』

はっきりと言った

「ユンホさん・・・」

席にすわりなおして 僕の目をじっと見る

『チャンミンさえ良ければ なんだけどね』

「ユンホさん いいんですか?
僕と一緒に暮らしてくれるんですか?」

『俺 チャンミンの一生懸命なところが大好きなんだ』

「僕 嬉しいです・・・」

夢のような申し出に僕は涙腺が緩み
カルボナーラの上に一粒の涙が落ちた

「僕も ユンホさんの明るくて優しいところが大好きなんです
ユンホさんと一緒にいると元気が出て
何でも頑張れるって気になるから」

『その涙は 嬉し涙ってことでいいのかな?』

「勿論です」

グスッ 
涙を拭いて鼻をすする

心の底から嬉しかった
将来はどうなるかわからないけれど
今 最愛の人と少しでも多く
一緒の時間が過ごせればと願っていたから

『ありがとう 
今夜 お祝いをしよう』

「はい 今日は終わったらすぐに
ユンホさんの家に向かいます」

週末はオーナーのプライベートレッスンもお休みだ
何か美味しいものを買って帰ろう
作る時間も惜しいと思えるほど
早く 2人で乾杯したかった

『ワイン 買っておくよ』

「はい ありがとうございます」



こんな嬉しい日になるなんて
朝 出勤した時には思いもしなかった

今日は僕にとって記念日だ
いや 2人にとっての記念日になる

その日は仕事中もウキウキが止まらなかった

次のお休みには
腕によりをかけてご馳走を作ろう

メニューを考えるだけでも満たされた








季節は流れ
僕はランチタイムの殆どを任されるまでになった

カラン♪

「いらっしゃいませ」

『おっす』

今日もユンホさんはカッコいい

そう 僕たちは今 一緒に暮らしている

僕は とても幸せだ





♥️ ♥️ ♥️ ♥️ ♥️

【CHICKEN HEART】完走しました♥️
最後まで読んでくださり
ありがとうございました♪



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CHICKEN HEART 44

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「ユンホさん
今日は 僕が作ったパスタがランチで出されたんですよ」

僕は 興奮気味に
ユンホさんにラインした

新しい職場で 初めて
自分の作品を世に出したのだ

ユンホさんからは
『凄いじゃないか! 
おめでとう チャンミン』と
すぐに返信があった





ユンホさんの強い勧めもあって
僕は声をかけてくれたオーナーのいるカフェで
働くことになった

最初はアルバイトから
店の掃除や洗い物もこなす

僕以外のアルバイトは3人いるけれど
全員学生
日替わりだったり 時間で区切られていたり
フルタイムで入っているのは僕一人だ

あまり大きくはないお店だけれど
味がいいせいか
客足が途切れることはなく
店内はいつも賑わっていた

これでは アルバイトが辞めた後は
かなりきつかっただろう

僕はオーナーの作る洋食の味にすっかり惚れこみ
いずれは調理も任せてもらえるようになりたいと
せっせと働いた

今まで働いていたレストランで
調理に関しては基礎も一通り教わった

しかし 
料理人として生計を立て
いつかは自分の店を持ちたいと
そんな夢を持つようになった今
僕には修行が必要だと思った

調理師専門学校に通うことも考えていたが
オーナーが講師の資格を持つということで
僕は毎日 店を閉めてから
マンツーマンで色々教えてもらえることになったのは
ラッキーという言葉以外 見つからない

幸い カフェは夕方には閉まる
昔ながらの喫茶店風情のある店だったため
夜の営業はしていないのだ

アルコールの提供もなく
看板は勿論 こだわりのコーヒー
ランチと午後のティータイムがメインだった

たまに遊びに来る
前の勤務先のレストランのオーナーも
僕の働きぶりをチェックしながら
アドバイスをくれたりした





週末は ユンホさんがお客さんとして
何度かランチタイムに現れたりしてドキッとしたこともある

僕は仕事をしながら
チラチラとユンホさんを盗み見ては
やはり 僕の恋人は絵になるなって
一人 ほくそ笑むことも多かったなんて
これも決して
ユンホさんには知られたくない

呆れられそうだもの・・・





働き始めて3か月くらい経つと
僕はグーンとお給料が上がった

企業でいうところの正社員のような
カフェの正式なスタッフとして
認められたのだ

アルバイトも もう2人雇い
僕は 厨房を手伝うことが多くなった

忙しいランチタイムは
厨房を手伝いながら ホールにも出て
ベテランホール係を気取って
お客さんの案内や食器の片付けにも精を出す



僕は 毎日ご機嫌だった



”キッシュはな 出来立てに勝るものはないんだ
どうだ 食べてみろ”

簡単そうに見えても
本当に美味しく作るには
ちょっとしたコツがいるのが料理というもの

僕は ヨーロッパの香り漂うオーナーの料理が 
本当に大好きで
毎夜の授業と言う名の実習が
楽しくて楽しくてしかたなかった

「美味しい! 幸せになる味ですね」

”お前さんが幸せだから 余計に美味しくできるんだよ”

「僕が?」

”ユンホくんと つきあってるんだろ?”

「え? あ・・・」

”見てればわかるよ
2人が一緒にいる空気は友達のそれじゃない”

僕は 恥ずかしくて恥ずかしくて
下を向いてしまった

”ははは 気にすることはない
私には その経験はないからわからないが
今は色々な人がいる
ダメだとも 
いけないとも思ってないから安心しなさい”

「はい・・・
ありがとうございます」

”チャンミンもユンホ君も 見た目は普通の好青年だ
きっと2人の関係は今 とても安定しているんだろ?
違うか?”

「もう何でもお見通しですね・・・
僕たちは 今とてもいい関係です
温かい言葉をかけてくださって嬉しいです」

”君のことは信用しているからな
このキッシュは持って帰りなさい
サラダも一緒に
ユンホ君の家に届けて一緒に食べてきたらいい”

「ありがとうございます
一緒に食べます」

”ハハハハ 素直だな
料理というものはな 
食べてほしい大切な人の顔を思い浮かべて
その人の喜ぶ顔を想像しながら作るんだ
そうすれば 5割増しくらいで美味しくなるぞ”

「はい そうします
このキッシュ きっとユンホさんも喜びます」





心配する必要はなかった

週末は逢えないかも?なんて
取り越し苦労だった

毎日 僕はユンホさんの家に寄って
一緒にご飯を食べているのだから・・・

今日もいつも通りって言ってたから
今から向かうと 丁度いい時間かもしれない

出来立てのキッシュを片手に
早足でユンホさんの家を目指す

マンションが見えて来た時
丁度 向こうから
愛しのユンホさんが帰ってくるところだった

ナイスタイミング!

「ユンホさん」

『チャンミン ただいま』

「おかえりなさい
今日はキッシュがありますよ」

『おー すげーいい匂い
早く食べよう』

「はい」

ユンホさんの部屋にも
もう通い慣れたもの

手際よく温め
着替えているユンホさんを待つ

『わぁ マジで超美味そう!』

「美味しいですよ
僕が作ったんですから」

『だよな いただきます』

「いただきます」



僕たちは向かい合って
一緒に乾杯をした

キッシュは僕たちの気持ちのように熱かった





🍴 🍴 🍴 🍴 🍴

2人で食べる幸せ
なんて絵になる光景😍
皆さまグッズは買いましたか?
XVision のですよ?
私はマスクだけ←えっ😳
ライブで使えそうだし!
Tシャツも悩んだけど多分着られないなあと思ってやめちゃった😅
とっておくだけのグッズはもう買わないことにしました
コラボの絵は素敵なんですけどね✨
新曲 Small Talk もダウンロードしました
概ね好評みたいですね♪
個人的な感想は控えます
まだの方はどうぞダウンロードしてくださいね



応援ありがとうございます♪
お話は次回が最終回になる予定です😌



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CHICKEN HEART 43

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『・・・』

「・・・」



ユンホさん・・・

真剣な顔で 僕の秘密のノートをめくっている

あ~あ 遂にバレてしまった・・・



そのノートは 僕が お弁当屋さんを始めた日に
書き始めた いわば ”お弁当屋さん日記”
になるはずのノートだった

その日のメニューや出来上がったお弁当の写真
そして仕入れと売り上げの収支や
売れ行きと完売時間
それから客層やお客様からかけられた言葉
はたまた オーナーの感想などなど

僕の今後の料理人としての人生に
役立ちそうな情報を詰め込んでおく

はずだった

それが・・・

ユンホさんが初めて買いに来てくれた瞬間から
気になって気になって・・・

もちろん お弁当のことは記してはいたけれど
ユンホさんが何て言ったかとか
よく話すようになってからは
その日のユンホさんの言葉をできるだけ
細かく書いておいた

好き嫌いとか 仕事のこととか

つまり 
”お弁当屋さんの日記” になるはずが
いつの間にか ”ユンホさんのランチ日記” と化していたのだ





『チャンミン・・・』

パラパラとノートを捲り
ところどころ 凝視して
じっくり読んでいたユンホさんが顔を上げた

「僕 ストーカーみたいでしょ?」

『いや ありがとう 
こんなに僕のこと 観察してくれて
嬉しいよ』

「ユンホさん」

『ありがとう チャンミン』



ユンホさんが僕を抱きしめた

ぎゅうっと

だけど優しく

またぎゅうっと・・・



僕が抱きしめ返すと
さらに ぎゅうっと
ユンホさんに抱きしめられて
僕は なんて幸せな瞬間なんだろうって
満たされた思いでいっぱいになった

涙が溢れそうになる




「ユンホさん 
僕みたいなのが恋人で
気持ち悪くないですか?」

『どうして?
こんなに俺を見ていてくれる人なのに
気持ち悪いなんてこと あるわけないだろ?』

「そうなら良かった」

『余計なこと 考えすぎるんじゃないぞ?
俺は こんな恋人がいて
幸せ過ぎるくらいだよ』



そう言って
ユンホさんは僕の顔をじっくり見た

涙目になっていることに気づかれて
ユンホさんにおでこをコツンてつつかれた

『チャンミンは感激屋さんなんだな』

「ユンホさんだからです」

『泣かさないようにしないとな』

「僕 ユンホさんのために
料理の腕前をもっともっと上げたいんです」

『ありがとう 楽しみにしてるよ』

優しく 本当に優しく微笑んで
唇にチュッとキスをくれた



僕は とっておきの紅茶を淹れ
昨日作った いちごのゼリーを出した

「お腹いっぱいかもしれないけど」

『チャンミンお手製のものは全部別腹』

ペロッと平らげてくれたユンホさん

美味しそうに食べるあなたを見ることが
僕の目下の楽しみなんです

外は寒いけれど
この部屋と僕の心はぽかぽかだ



『そう言えば さっきの話だけど
チャンミンはあのオーナーの元で働いて見たらどうかな?
通勤も徒歩で行けるし
俺もすぐに会いに行ける』

「僕もいいお話しだと思いました
でも土日も仕事になると
ユンホさんとすれ違いになっちゃう・・・」

『まさか そんなこも考えて
もじもじしてたの?』

「えへへ」

『確かに 俺は土日休みの仕事だけど
割と自由がきく仕事だから
少し働き方を考えてみるよ
それにさ
料理人になって将来自分の店を持つ夢があるんだから
土日がどうのこうのなんて
言ってららないぞ』

「そうですよね
ユンホさんとは家も近いし
いつでも逢えるもんね
僕 逢いに行っちゃう」

『そうそう そのいきな
大丈夫 きっとうまく行くさ』

「うん そうですね」



ユンホさんに大丈夫だと言われたら
何でもできそうな気がする

僕は頑張って
ユンホさんが喜ぶ料理をたくさん作るんだ



『そうだよ チャンミン
笑っているといいこともあるさ
疲れたら愚痴をこぼしたっていい
俺が聞いてやるから』

「ありがとう ユンホさん」

今度は僕から
ユンホさんに抱きついて
チュッとキスをした





💋 💋 💋 💋 💋

チケットは払い戻しせず
権利は持っていることにしました
きっと来年は 違う形であっても
ライブはできますよね🥰
楽しみに待ちたいと思いました😍





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CHICKEN HEART 42

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『チャンミン どうしてすぐに返事しなかったの?
あんな好条件の話 ないと思うよ?』

「ん そうなんですよね」

『やっぱり ちゃんとした学校に通いたいとか?』

「いえ 学校に通わなくてもいいんです」

『・・・』



カフェを出て 駅まで歩く道すがら
ユンホさんが 不思議そうに僕に聞いた

言おうか?言うまいか?悩む



『チャンミン?』

「はい ユンホさん」

『何か 悩んでる?』

「え? あ・・・ええ」

『落ち着いてから話そうか?』

「・・・?」

『チャンミンの家 行ってもいいかな?』

「僕の家ですか?」

『うん 確かチャンミンも一人暮らしだったよな?』

「はい」

『同じ駅なんだし そんなに離れてないよな?』

「いいですけど まさか ユンホさんが来るとは思ってなくて
片付けてないんです」

『いいんだよ どうしても嫌とかじゃなかったら
チャンミンがどんな暮らしをしているのか知りたいんだ』

「僕は いたって普通の暮らしです」

『じゃあ いい?』

「はい でも 幻滅されちゃうかもしれないので」

『ので?』

せっかく こんな関係になれたのに
すぐにフラれてしまうかもしれないかもと思うと
少し怖かった

「残念に思ったら ちゃんと言ってください
僕は質素な一人暮らしで
面白くもなんともない部屋ですから」

『大丈夫だよ きっと俺の部屋よりも綺麗だよ』

「・・・」





駅を超えて 働いていたレストランとは反対の方向へ歩く

いきなりユンホさんを家に上げることになるなんて
想定外だ

でも どうせ取り繕っても いつかはボロが出るだけだ
このまま僕の素の姿をみてもらったほうがいいのかもしれない

それで 幻滅されて 嫌われて
別れを切り出されたりしたら・・・
やっぱり君とはつきあえない とか言われたりしたら・・・
その時は 潔く諦めよう

僕も男だ

腹を括ろう





「よしっ 決めた」

思わず口から出てしまった言葉に
ユンホさんが驚いたみたい

『チャンミン 何を決めたの?』

「あ ごめんなさい」

『さっきから 深刻な顔をして 口をもごもご動かしてたけど・・・
もしかして 俺が急に家に行きたいなんて言ったから
家のことが気になってるの?』

「はい まぁ そんなところです・・・
情けないですね 僕」

『ごめんな でも いつものチャンミンが知りたくて・・・
まさか 物凄いゴミ屋敷ってことはないだろ?』

「違いますっ それだけはないです 絶対に」

『はははは わかってるよ
チャンミンと一緒にいたら そんなことないってわかるから
安心して? 疑ってなんていないから』

「わかりました」



それでも 僕はまだ ドキドキしながら
自宅への道のりを 歩いた

「ここです」

『へぇ シンプルな建物だな』

「全て一人暮らし用の部屋ばかりのマンションです」

『お邪魔します』

「どうぞ」

慌てて客用のスリッパを一足だけ出した

「これしかなくて」

『チャンミンは?』

「僕は 家では スリッパは履かないんです」

『じゃあ 俺もチャンミンと同じがいいな
俺も 家でスリッパは履かないよ』

「ユンホさんが 嫌じゃなければ そのままでも」

『ふふ じゃあ このままで』





物珍しそうに
僕の部屋をキョロキョロしているユンホさんが可愛い

せまい部屋だけど
小さいダイニングテーブルに椅子は2脚
最初からセットで買った

「洗面所はそっちです
あ 言わなくても見えてますね」

狭い部屋は トイレも洗面所もお風呂も全て丸見えだ
ベッドも・・・

「今 お茶淹れますね
コーヒーと紅茶 ジュース
何がいいですか?」

『じゃあ ジュース
さっきコーヒー飲んだから』

僕は 果汁100%のりんごジュースをグラスに注いだ





『へぇ ここがチャンミンのベッドかぁ
綺麗にしてるな 想像通りだ』

「恥ずかしいです」





乱れているベッドを直そうと近寄ったとき
ユンホさんが
ベッドサイドに無造作に置かれていたノートを手に取った

『えっ・・・』

「あーっ! それはダメです!」

慌ててユンホさんの手からノートを
取り返そうとしたのに
ユンホさんは返してくれない

意地悪しないで 返してほしい

『これ・・・見せてよ』

「お願いです
それだけは恥ずかしいから見ないで」

『俺のことが書いてあるの?
恥ずかしいことなんてないよ
いいじゃないか
頼む 見せて?』

「・・・」

にっこりと微笑まれて
僕は【ユンホさんノート】と表紙に書いてある
穴があったら入りたいほど恥ずかしい
秘密のノートを
愛しのユンホさんに見られてしまうハメになった


あ〜僕はいったいどうしたらいいんだろう
身体中が沸騰した





📕 📕 📕 📕 📕

avexから払い戻しの案内が来ましたね
どうするかなぁ・・・🤔
来年でも何かしらライブがあるなら
待とうかな?
でもavexが倒産したら戻ってこないなんて言う人もいるし
迷いますね〜
とういう形になるのかわかりませんが
次のライブに回していただけるのであれば
待つのが得策なのかな😙



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CHICKEN HEART 41

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「わぁ めっちゃ美味しそう~」

僕たちは先週と同じカフェに来ていた

今日は グラタンのセットを頼んだのだけれど
これがまた とんでもない美味しさで
二人ともはあっという間に完食した



「ユンホさん 想像を絶する美味しさでしたね」

『うん 凄く美味かった
でも 本当に美味しそうにグラタンを頬張るチャンミンの方が
もっと美味しそうだったよ』

「え・・・意味がよくわかりません」

『ははは 相変らずだな~
言っただろ? 俺にとってはチャンミンが何よりも美味しそうなの!』

「そんなっ もうっ ユンホさん」



”いらっしゃいませ
また来てくださったんですね”

「あ こんにちは お邪魔してます」

”ありがとうございます
完食してくれて”

「もう 本当に美味しくて美味しくて
お代わりしたいくらいです」

『ああ チャンミンはこう見えて大食いですから』

僕が働いていたレストランのオーナーとは
幼馴染だと言ったこのカフェのオーナー

”はははは それは頼もしい
今日はレストランのオーナーも偶然来る予定ですよ”

「えっ? そうなんですか?」

”はい 腐れ縁みたいなものですからね
たまに 行き来しています”

「よろしく伝えてください
僕はかなりお世話になりましたので」

”直接 話した方がいいでしょう?
ほら 噂をすれば 何とやら・・・ってね”



その時 カフェの扉が 軽く音を立てた

振り向け よくよく知っている懐かしささえ覚える顔
毎日料理を教えてくれた人が
カフェのオーナーに 手をあげて
こちらに歩いてくるところだった

”ランチタイムに悪いな”

”いや 是非お前に食べてもらおうと思ってな”

「オーナー ご無沙汰してます
その節は本当にお世話になりました」

僕は すくっと立ち上がり
オーナーに挨拶をして 頭を下げた



”チャンミン 元気そうだな”

「はい 何とか」

”おや? 君は・・・”

『あ 毎日のようにお弁当を買いに行っていたサラリーマンです』

”チャンミンの友達だ”

『はい 美味しくて毎日通っているうちに仲良くなりました』



”お前の分はこっちでいいか?”

カフェのオーナーが オーナーに声をかけた

”ああ ここに運んでくれ”

そう言って 僕たちの隣りのテーブルに腰をおろした

「奥様はお元気ですか?
もうリフォームとか 終わったんですか?」

あのレストランは改修すると言っていたことを思いだし聞いてみた

”ああ 今工事の真っ最中だよ
うるさいし 埃っぽくてな
で お昼ご飯はここに避難してきた”

「そうだったんですね お一人ですか?」

”ああ 家族は別な用があるから
今日は 俺一人だ”

そこへ またしても いい匂いをさせて
グラタンが運ばれてきた



”ところで 次の職場は決まったか?”

「いえ まだなんです
もう少し基礎を勉強しようかなって思っていて
学校に通おうかなと考えているんです」

すると グラタンを運んできたオーナーが
声をかけてくれた

”君は 今 無職なのか?”

「はい そうなんです 
就活中 みたいなものです」

”良かったら ここで 働かないか?”

「えっ? このお店で ですか?」

予想もしなかった言葉に 僕は驚いた

”お前のところは 人手不足か?”

”ああ 長かったアルバイトが先週一人辞めてしまったんだよ"

「・・・」

ユンホさんをチラリと見ると
ユンホさんもまた驚いていた

”突然で申し訳ないが
君の仕事っぷりは こいつから聞いているし
料理人を目指しているのなら 是非うちで働いてくれないか?”

「ありがとうございます」

”そうだ それがいい” とオーナーも嬉しそうだ

”実は 今の自粛ムードのせいで
うちのレストランを閉めることになったから
チャンミンには 申し訳ないことをしたと思っていたんだ
せっかく 料理の腕も上がって来て
これから という時だったのにな”

「そんな・・・僕は十分よくしていただきました」

”ここなら 今まで以上の給料を出してもらえるぞ”

”おいっ お前が決めるな
うちは 出来高払いだ”

「厳しいんですね・・・」

”ハハ 冗談だよ
前と同じ金額は出そう
先月 3年働いてくれたアルバイトが辞めて
田舎に帰ってしまったんだよ このご時世のせいでな”

「そうですか」

”今は家内と 他のアルバイトが頑張ってくれているが
少々きついんだよ"



僕が働いていたレストランのオーナーの幼馴染で
このカフェのオーナー
身元は保証付きだ

それに とんでもなく美味しい洋食を出すお店とあれば
僕に 断る理由はなかった

きっとユンホさんも喜んでくれるに違いない

条件についても 僕よりもオーナーが 
まるで お父さんみたいに交渉してくれてる



ただ 一つ気になることがあるとすれば
土日も仕事になるから
ユンホさんと お休みがすれ違うことだった

ユンホさんは どう思っているのだろうか?

僕が週末も働くことは どう思うかな・・・?

僕たちの関係は 
もちろんオーナー2人には言えないから
面と向かってユンホさんに聞くこともできない

でも 今はそんな贅沢言っていられない
仕事に就けるだけで 
ありがたいと思わねばならないだろう

会える時間は絞り出せばいい

僕は またまた ちらりと横目でユンホさんを見た

『チャンミン 素晴らしい話じゃないか?』

「うん ありがたいお話です
あの 一日だけ 考えさせていただけませんか?
願ってもないありがたいお話でとても嬉しいのですが
突然だったので 良く落ち着いて考えたいんです」

”まぁそうだな 唐突な申し出だったし
一度ゆっくり考えてくれ
あ でもできるだけ早く
そして できればいい返事がほしい”

「はい すみません 
一日考えて 明日またお伺いします」

カフェのオーナーは うんうんと頷いて
厨房へ戻っていった



残ったレストランのオーナーは
グラタンを食べながら 僕に言った

”チャンミン 悪い話じゃないぞ
アイツは TOHO COOKINGの講師もしていたんだ”

「えっ? 本当ですか?
僕は 是非働いてみたいとは思っているんです
ご迷惑をかけずにやっていけるかなと思って・・・」

まさか これからユンホさんとゆっくり相談したいんですとも言えず
咄嗟にそんなことを言ってみた

”チャンミンなら 何も心配ないと思うよ
ま 一日よ~く考えてみてくれ
フランス修行もしていたあいつの腕は折り紙付きだ”

「はい ありがとうございます」



僕は 2人のオーナーに 
それぞれお礼を言ってから
ユンホさんと一緒にカフェを出た

お店の外にまで
グラタンのいい匂いが立ち込めていた





🫕 🫕 🫕 🫕 🫕

グラタンとかスープとかって
言葉だけでも美味しそうな響きですよね😋
チャンミンはきっと凄く美味しいお料理を
作るのでしょうね(*≧∀≦*)
昨日までは暖かかったのに
また寒くなりました
札幌はもう雪なんですね❄️
皆さまもお身体ご自愛くださいませ😉





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今後の予定とコメ返など

こんにちは
腐海の住人 Mink です♪



暑かったり寒かったり
気象も安定しませんが
皆さま いかがお過ごしでしょうか?

ここのところ
パソコンが使えない日が多く
お話が書けなくて ごめんなさい

この状況を少しでも打破したくて
iPad を購入することにしました!
ずっと前から欲しかったので
頑張って買っちゃうことにしましたよ~

でも今 予約注文だそうで・・・
1ヶ月くらい待ちの状態です
12月中旬以降にお届けという人気ぶり
コロナで益々需要が伸びているみたい
テレビとかゲームとかパソコン関係は売れてますね~

テレビもパソコンも ”今 使いたい” という時に
使えないことが多いので
(夫に使われる私のパソコンなのに)
iPad なら どんなパソコンよりも軽いので
持ち運べるから
リビングやカフェでも使えますもんね
NETFLIX もスマホよりは大きな画面で観られるわ♪

息子が自分のパソコンをいつも持ち歩き
学校やリビングなど 色々な場所で使っているのを
いいなあと思っていたので
iPad は完全カスタマイズして私専用にします♪

私もブロガーのはしくれですから
やっぱり ”書きたい” という気持ちが強いんです
だから Keyboard や Apple Pencil も一緒に買いました
今から 届くのが楽しみです

今年1年頑張った自分へのご褒美ということで
勝手に自分へプレゼントしたじぇ~

一人一台のパソコンが理想ですけれど
今は 置き場所が無くて なので
使える時はパソコンで
そうでないときは iPad で書いて行こうかなぁと思っております
とまあ
ここまではどうでもいい雑談でしたね😅


🍁 🍁 🍁 🍁 🍁


さてさて お話についてですが
せいぜい一日一話しか更新ができない現実なので
書きかけのお話が そのままであることに
とても申し訳ない思いがあります
また 書けないもどかしさも・・・

でも読者の皆さまの優しい言葉に甘えて
”書けるときに” 書くようにしています
とはいっても
忘れられてしまうのも怖いので
書きたいなぁ・・・

たまに 〇〇のお話の続きが読みたいと
コメントをいただきますので
今後のお話の予定をお知らせしておきますね♪

まず
【CHICKEN HEART】
あと少しで終わりなので11月中に終了予定

【あなたに出逢うまでは】
これ まだ続きます
実はストーリーは全てできていますが
文字に起こせていないのです
年内で終わるようにこれから書き進めます

【くせ】
こちらはまだ終わりが見えていません
もちろん Happy End で考えていますのでご安心ください
【あなたに出逢うまでは】の間にちょいちょい挟んで
更新する形になりそうです
なので【くせ】は終わりがわかりません
そして何話になるかも全くわかりません
書き始めた当初は10~20話くらいで終わらせる予定でしたが
方向性が変わってきたので 
2人がくっつくまでには まだ先があります
よく考えながら書き進めていく予定です

【黒い瞳が邪魔をする】
多くの方からご要望をいただいております
私の中でもライフワークと言っても過言ではないくらい
思い入れのあるお話で
こちらもストーリーは最初から全て決まっております
ただ 長いですし 文字に起こせていません
前ブログ【東方神起の海】での連載では
第四章の途中で止まっていますが
【癒しのT-Garden】では やはり加筆修正をしながら
第一話からの更新で進めて行きたいので
2021年1月から再連載開始という予定でいくつもりです

本当は 全て書き終えてから一気に連載としたかったのですが
今の生活では とてもそんな余裕がありません
できるだけ先を進めつつ 最初から公開していこうと思いますので
楽しみにしてくださっている読者様には申し訳ないですが
もうしばらくお待ちいただけたらと思います

【その他もろもろ】
くせ 
あなたに出逢うまでは 
黒い瞳が邪魔をする

全て 割とシリアス目なお話になりますので
明るいお話や おちゃらけたお話も挟んで行ったほうがいいのかな?
あまりたくさんのお話を同時進行は難しいと思うので
既に連載終了している楽しめなお話を入れ込んでいくかもしれません
そうすると朝晩2回の更新ができそうです

例えば
【HOTEL T の秘め事】とか
【WHITE HEAVEN ☆ 魅惑のマッサージ】とか
【コールセンターの君】とか・・・

そしてこちらも
【俺はさすらいのカメラマン】
ユノがカメラマンとしてあちこちを巡り
その先々で出逢うチャンミンと恋に堕ちるというお話です
実はこれ いかようにも捻れるお話のシリーズで
個人的には続けて行きたいのです
オランダでは別れたままですし・・・
こちらもまた挟んで行こうかな?と思っています

こんな感じですが
ご要望などありましたら遠慮なくどんどんお知らせくださいね
よろしくお願いいたします🙇‍♀️


📝 📝 📝 📝 📝


そして コメ返です
最近ずっと書けなくて本当にすみません

鍵拍手コメント Hさん
ほぼほぼ毎日のようにたくさん書いてくださってありがとうございます♪
お母様の具合も心配ですね
ご自宅で お母様に寄り添っていらっしゃって本当に頭が下がります
萌えはなくなっても東方神起が日々の楽しみであるといいですね♪

鍵コメント ハ〇〇〇ーさん
いつも読んでくれてたくさんコメントくれてありがとう~♪
お若い方に読まれるのは少し照れますが
ご自分の生活の妨げにならない範囲で読んでくださいね
(母親目線)
でも一喜一憂してくれるのは とても嬉しいです♪

鍵コメント ス〇〇さん
コメントありがとう~♪
Season's Greetings はやはり買いませんでしたよ~
萌えが感じられないのでね~
XVision のグッズも最初は欲しいなと思ったのに
今はあまり欲しくなくなってます 
少しだけ買う感じかな・・・
ああ 萌えプリーズですよ
ス○○さんは大丈夫?

鍵コメント S-M-さん
いつもお気遣いありがとう~♪
S-M-さんもお仕事まだまだ大変ですよね
コロナ対策は永遠に続くのかな?と思うと本当に恨めしいですね
ビニール袋を被ってのお話には涙が出ました
私のお話が少しでも癒しになれば嬉しいです

鍵コメ な〇〇んさん
コメントありがとう~♪
悲痛な心情を綴ってくださって・・・
長い文章からのお気持ちお察しします
人の心は誰にも指図はできませんよね
でも今まで仲が良かったトンペンのお友達と上手くいかなくなったというのは
とても辛いですね・・・
そういう方 たくさんいらっしゃるみたいです
たかが結婚されど結婚なんですよね・・・(チャンミンめ!)
去りたくても去れないから悩んでいるのにね
暫く 距離を置いてはいかがですか?
あと 私はお話のコラボは誰ともしたことないですよ〜
この腐のお話を書く世界では一人も知り合いいないんです
他の腐のブロガーさんとも全く繋がりがないんです
御一方だけ ありがたいことにコメントをいただいて
やり取りをさせていただいたことが一度あるだけです
良く知っているブロガーさんは腐ってないので私のお部屋は知りませんし
何故か周りには腐ってない人が多く集まってしまうみたいです・・・
私は何人かの方のお話を読ませていただいていますが
こちらから声をかける勇気はないのでひっそりと一読者として
読ませていただいております
(殆どがホミンなのでホミンホはお嫌かな?と)

鍵コメ は〇〇んさん
コメントありがとう~♪
チャンミンのポストに毒を吐くお気持ち
よ~くわかりますよ
楽しく見たいし応援したいし離れられないのに
どうしても 笑顔になれないんですよね
暫くこんな状態のままなのかな 私も
来年ライブがあれば 行ってみて
そこで本人を生で見た時に 改めて答えが出るのかなあと思っています
今は つかず離れずで遠巻きに応援
そして 自分の生活を楽しむ 
それしかないような気がします
自分の人生をどんよりした気分にされるのは癪ですもの

コメント シーグさん
GREEN ROAD の最終話にコメントくださってありがとうございます♪
ほんわかと楽しんでいただけたらなあと書いたお話です
喜んでいただけて良かった
改めて読んでみると 2人が普通に仲良くしているだけで 
こんなに嬉しいんだな~ってしみじみしました

鍵コメント mi_○○○○yさん
コメントありがとうございます♪
いつも読んでくださって感謝です
【黒い瞳が邪魔をする】
しかと承りました
必ず書きますのでもうしばらくお待ちくださいね
先が長くてすみません

コメント ささめさん
コメントありがとございます
いつもお話読んでくださってありがとうございます♪
紅白には今までは残念な思いがありましたが
今年はスッキリした気持ちです!
日本の歌謡界はジャニーズと坂道グループで
ほぼほぼ牛耳られている感じですから仕方ないですね
個人的には髭男も出るならKing Gnuも出てほしかったな~

漏れている方がいらしたら申し訳ありません
コメ返できていない日からの分です😉





⚾️ ⚾️ ⚾️ ⚾️ ⚾️

ソフトバンク強すぎるー!
Giants 不甲斐なさ過ぎて・・・
あまりに弱くて可哀想だから
もっと応援します‼️

明日は【CHICKEN HEART】を更新しますね♪
いつもありがとうございます😊



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くせ 30

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「ユノッ!」

『あ チャンミン 起きた?』

普段と変わらないユノの態度に
ホッとしたような恥ずかしいような・・・





「ごめん 寝ちゃってたね
いつ帰ってきたの?
全然 気付かなかったよ」

『30分くらい前かな?
チャンミンが凄く気持ち良さそうに寝てたから
起こさなかったの』

「そうだったのか・・・
ありがとな
腹 減ったろ?」

『うん 腹ぺこ~
今日は何?』

「あ・・・
ごめん エビフライだったんだ
ユノがお風呂に入っている間に揚げようと思って
用意しておいたんだけど・・・
悪いな 腹減ってるのに
すぐに揚げるから ちょっと待ってて」

『うん いいよ 待つ待つ
エビフライ 食いたかったんだよ』

「そうか じゃあ先にドライヤーかけておいで」

『うん そうする』

パタパタと洗面所に駆け込むユノは
いつも通りだ

裸のユノの背中が 心なしか
逞しくなったように感じる

小さかったユノが いつの間にか
随分大人っぽくなった

身長も また伸びたような気もする

今日のデートはどうだったのか?
気になるところだけれど
それは エビフライを食べながら聞くとしよう





さっき見た 後味の悪い夢を思い出して
ちょっと スッキリしない気持ちになる

以前つきあっていた恋人と別れてから
どのくらい経つかな

ユノと暮らし始める前には別れていて
すっかり一人身だったから
かれこれ もう 8年以上は恋人のいない状態だ

たまに吐き出してはいたけれど
生身の人間との逢瀬は随分長い間なかったということになる

やはり 僕は欲求不満なのか・・・





『あー 喉 乾いた』

ドライヤーをかけ
部屋着に着替えたユノがキッチンに来た

ユノが冷蔵庫から りんごジュースを取り出し
美味しそうにゴクゴク飲む

『わっ 美味しそう
早く食べたいな~』

考え事をしながら 無意識に揚げていた海老
経験から 真っ黒こげになることもなく
考え事をしていた割には ちゃんと揚がっていた

「もう少しで食べられるからね 
あ テーブル 拭いておいて」

『へーい』

おどけた口調でテーブルの上を拭き
箸を出しているユノ

ご機嫌だな・・・





予定よりも遅くなってしまった晩ご飯

ユノは こんな時も文句の一つも言わずに
僕の料理が出来上がるのを待っている

「はい お待たせ 食べられるよ」

『わーい やったね』

少し小さめの海老フライが大皿にドンと盛り付けられていく

お手製のタルタルソースも一緒に食卓へ

ユノは部活の後みたいに 
がっついて食べた

『やっぱり上手いな』

「そう?」

『うん チャンミンの作るご飯は世界一だって
今も思ってるし』

「ユノがそう言ってくれることが何よりだよ
沢山食べて」

『ん おかわり』

ご飯をお代わりし 美味しい美味しいと言いながら
エビフライをどんどん口に運んで行く





「で? どうだったの?
今日のデートは」

『うん 上手くいった』

「上手く?」

上手く の意味が気になる

『そう 俺は本当に今は彼女とかいらないし
好きな女の子もいないんだって はっきり言ったの』

「そう」

『いないなら私とつきあってもいいんじゃない?
とか何とか言ってたけどさ
そういうもんじゃないだろ?ってたしなめといた』

「あはは ユノは大人だね」

かなり はっきりと言ったのだろう

『女の子の方が積極的なんだよな
でも俺 今日一緒に映画を観たけど
全くドキドキもしなかったんだよ』

「女の子と映画を観るのは初めてだろ?」

『うん そうなんだけどさ
俺 変なのかな?』

「今のユノはまだ 女の子よりも
男友達とサッカーしてる方が楽しいってことなんじゃない」

『そのうち 女の子に興味も出るよって言うんだろ?
なんかさ 友達にもそう言われたんだけど
全く そんな風に思えないんだよなぁ』

モグモグと口を動かしながら
屈託なく言うユノ

もしかしたら 性的な趣向は
自分と同じなのかもしれないと
薄々と感じていたことが
にわかに現実味を帯びてきた





願わくば
ユノには女性を好きになってほしいのに
こればかりは 僕がどうこうできる問題ではない

ご飯をまたお代わりしたユノが
突然

『チャンミンのせいだ』 と言った

「は? 僕のせい? 何が?」

『んー だってさ 
チャンミン カッコいいじゃん?
それに 綺麗だしさ
優しいし 料理も上手いし パソコンにも詳しいし
俺 チャンミンが理想』

「なっ 何言ってるんだよ
僕は 父親だぞ?」

『そうだけどね
チャンミンがいるから 特に女の子とつきあわなくてもいいんだ
友達もいるし 
俺 毎日 充分楽しいんだ』

「ちょっと よくわからないけど
まぁ 父親として息子に好かれているのは嬉しいかな」





正直 何と答えたらいいのか
言葉に詰まるようなことを平気で言う

高校生になっても こんな状態が続くようなら
それは やはり 
性癖について 一度向き合って話をしないと
いけないのかもしれない・・・

『もう ミヨンから迫られることもないと思ったら
すっきりしてさ
今日はいい気分』

「そっか・・・良かったね と言っていいのか
よくわからないな」

『良かったよ 俺は
でもさ 最後にキスしてって言うから
キスは好きな人同士でするもんだろ?って言ったら
ユノ君は私のこと 好きじゃないってことなのねって
泣きそうになって ちょっと困ったよ』

「失恋の経験も そのうち忘れるだろ」

『で 別れようとしたら
一瞬でいいのにって ブツブツ言って
いきなり チュッて向こうからキスしてきた』

「えっ? したの?」

『うん ミヨンが勝手にね』

「そっか」

『俺がめっちゃ驚いた顔してたら
えへへって笑って ありがとって』

「積極的だな ほんとに」

『まあ これで俺はすっきりしたよ』

「じゃあ 乾杯だな」

『うん 乾杯しよう』





とても楽しそうなユノはリンゴジュースで
僕はビールを出して乾杯した

結局 ご機嫌なユノがエビフライを殆ど食べて
あっという間に皿は空になった

ユノが楽しそうなら それでいい
そう思えた ユノの初デートの晩だった





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くせ 29

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冬にしては温かい日だったから
鍋やシチューといった 如何にも温まる料理ではなくてもいいか

きっと お腹を空かせて帰って来るであろうユノが
好きなものを作ろうと思った

帰ったら すぐにお風呂に入ると言うだろうから
仕上げもゆっくりとできそうだ

久しぶりに 揚げ物でもしようかな
なんて考えていたら
冷凍庫の中に 
買ったまま眠っていたエビがあるのを思い出した

今夜の献立のメインはエビフライにしよう
サラダにちょっとしたスープも用意すればいいかな

美味しそうに食べるユノの顔を思い浮かべて
僕は夕飯の準備に取り掛かった





久しぶりに出た街の大型書店で買ってきた数冊の本
まとめて本棚に差し込むと
挽きたてのコーヒーも所定の場所にしまう

明日 早速新しいコーヒーを淹れてみたい

後は揚げるだけという段階まで 下ごしらえを済ませ
今朝 かける時間が無かった掃除機もかけた

一通りの家事を簡単に済ませると
僕はソファーで本を読むことにした





外が真っ暗になってから1時間以上経つのに
ユノはまだ帰ってこなかった

ユノの学校がお休みの日は 
いつも2人で一緒にいたから
終日一人になるのは
ユノと暮らし始めてから初めての事かもしれない

サッカーの試合でユノが出かけても
こんなに長時間になることはなかった

平日は 仕事や施設への訪問など
僕にも ルーティンと言えるワークがあって
比較的 規則正しい生活をしているせいか
寂しいと感じることもなかったけれど
週末に一人という初めての体験は
何故か僕を落ち着かなくさせた

本を読み始めても上の空で
ユノは今頃どうしているだろうか?とか
ミヨンちゃんと上手くいって
実は つき合うことになったよって
帰って来るのかもしれないとか
色々なことを考えているうちに
僕はウトウトと夢の中へ出かけて行ってしまったみたいだ








誰だかわからない男の人と一緒にいる自分
数年前につきあっていた彼かもしれない

”ひさしぶりだね チャンミン”

”少し痩せたんじゃないか?”

”さらに綺麗になったな”

僕を優しい目で見ているはずなのに
目の前にいる人が誰なのかわからない

何処にいるのかも わからない

はっきりとは わからないのに
大好きだった彼のように思う

僕がフラフラとしていたら
その人が僕を引き寄せて突然キスをした

ダメだよ・・・

僕たちはもう別れたじゃない・・・

”よりを戻そう”

”やっぱり チャンミンが一番だ”

”今 フリー?”

僕は もう以前の僕じゃないんだ
一人じゃない

懸命に その人に説明しようとするのに
できなくて 
何度も何度も言おうとするのに
その度に またキスされて

僕には子供がいるのに・・・

その人は強引に僕を抱きしめて
服を脱がそうとし始め
必死に抵抗するのに
気づけばベッドに運ばれていて

ダメだってば・・・

僕は今 誰ともそういう関係になるつもりはないんだ

ベッドに寝かされて 上に覆いかぶさってきた人

断らなくちゃ・・・

逃げなくちゃ・・・

しっかりとダメだと伝えなきゃ・・・

意を決して その人を睨む僕

”どうして? 俺のこと好きだろ?”

えっ・・・?

僕をくみしだいた その人

さっきまで顔がわからなかったのに
はっきり見えた その顔は何とユノだった

びっくりして 声も出せず
アワアワしたところで 
僕は現実の世界に戻ったのだった








あ・・・夢だったのか・・・

いつの間にか 寝ちゃってたんだ

ソファーで寝ていたことに気づき
身体を起こした

何だったんだろ? 今の夢は・・・

男に襲われそうになる夢なんて 
僕は欲求不満なのか?

でも・・・

最後に見た男の顔は 
確かに ユノだった

どうして ユノが夢に・・・

養子とはいえ 僕の子供だ

決して 許されることではない

夢とはいえ あってはならない展開に
僕は青ざめた





妙に後味の悪い夢を見たせいで
身体がだるい

イケナイ夢

そして 言えない夢

ユノの顔をまともに見れなくなりそうで焦る

きっと 女の子とデートするようになったユノの成長が
嬉しいような 寂しいような
そんな気持ちが僕にこんな夢を見させたんだ

ユノに彼女ができたら
僕も恋人を作って楽しめと
言われているような気がした

気を取り直して
おかずの仕上げをしようと
ソファーから立ち上がった僕の目に飛び込んできたのは
お風呂から上がり 裸にバスタオルを巻いて
歩いてきたユノだった





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