癒しの T-Garden 赤い海の旅人

GREEN ROAD 22 (LAST)

Green Road 11-Last





出かける準備をしているチャンミンと会話をしていると
同棲しているような錯覚に陥る
一緒に暮らしたら楽しいだろうな
ってまだ時期尚早か・・・
チャンミンはどう思っているのだろう?


『夏休みって取れるの?』


「そうですね 状況が変わって
プラネタリウムが通常営業できるようになれば交代で取れます
でも 夏休みは繁忙期なんで夏休みはだいたい6月か9月です
今年は6月はあり得ないから9月頃かな・・・」


『俺は自由に取れそうだからチャンミンに合わせるよ』


「えっ?」


『一緒に 旅行にいかないか?
星の見えるところへ』


「あ・・・」


『もしかして もう予定ある?
実家に帰るとか?』


「いえ そうじゃなくて 嬉しくて・・・
ユンホさんと旅行に行けるんですか?
めちゃくちゃ嬉しいです」


『良かった』


「実家は割と近いからいつでも行けます
だから帰省とかは無いんです
ユンホさんは?」


『俺はちょっと遠いけど
毎年 正月に顔を出してるから大丈夫』


夏は毎年女と旅行だったから
実家に帰ったことは一度もない
チャンミンには言えないけどな・・・





「お待たせしました」


旅行の話をした数分後
出かける準備を終えたチャンミンが
リードを付けたぽっちを抱っこして立っていた


『よしっ 出かけるか』


「行きましょう」


玄関で 靴を履いたところで
チャンミンを軽くハグし
顎を抑えてチュッとキスをしたら
「んん・・・」
鼻に抜けるような色っぽい声を一瞬漏らし
得も言われぬ可愛さで はにかんだ


マズいって・・・


散歩に行かずに 
今ここで始めちゃうわけにもいかないよなぁ
ぽっちが見てるし
これ以上玄関にいると我慢できなくなりそうだから
チャンミンに背を向けてドアノブに手をかけた


『行くぞ』


「あ はい・・・」


『チャンミン 外でそんな声 出すなよ?』


「そんな声って言われても・・・」


『頼むから俺の前だけにしてくれ』


チャンミンからの返事はないけれど
振り向かずにドアを開けて外に出た


今 どんな顔をしているのか
振り返って見てみたい気持ちをぐっと押さえ
歩き出した








俺たちが朝のデートをしている公園は
今日もそこそこ人がいる
緊急事態宣言とはいえ
少しは外の空気も吸いたいよな


外でも人との距離を取れていれば
マスク等をして短時間の外出もいいと思うだろうし
何より 運動不足で身体がなまってしまうことが怖いのは
俺も一緒


ぽっちもピョンピョン飛び跳ねたり走ったりして
伸び伸びしているようで
一緒に軽く走る俺たちにもいい運動になった


チャンミンはぽっちを抱き上げて
お父さんが子供を高い高いするように
空に向かって持ち上げた


「ぽっち~ 気持ちいいだろ?」


とっても楽しそうな人間と犬の親子みたいだ
ぽっちをよく見ると笑っている?


「ユンホさん 見て見て?
あの雲 ぽっちに似てると思いませんか?」


高く上げたぽっちと遠くに見える雲
確かに似ている
そういやぁ ぽっちは白い綿菓子みたいだもんな


『似てる ぽっちがたくさんいるみたいだよ』


ぽっちに話しかけるチャンミンも幸せそうだけど
そんなチャンミンを見る俺も幸せだ


「ユンホさん 少し休みましょう」


『どうした? 身体 辛いか?
朝のせいか?』
とわざと聞いてみたりして・・・


「ちっ 違いますって・・・
ぽっちと遊んで少し疲れただけです」


また 恥ずかしそうな仕草
もう堪らない
抱きしめたいし キスしたいし
抱きたいし・・・


真昼間の緑の公園で
こんな不埒なことが頭をよぎる俺は
相当 盛ってるな


今でこそ 何もなかったように
子犬を連れて健全な散歩をしているけれど
つい数時間前には裸で愛を確かめ合っていたのだ
触れたいと思うことは自然なことだよな
つきあいたてなんだから・・・


『チャンミン 寝転がってみないか?
この芝生 気持ち良さそうだし』


「いいですね」


俺はこのままごろんと寝転ぶつもりでいたのに
チャンミンはごそごそとリュックの中を漁っている
何をしているのかと思ったら
大きなレジャーシートが出てきて驚いた


『準備よすぎないか?』


「いつも入れてあるんです」


おかげで服を汚さずに
寝っ転がることができて
リードに繋がれたぽっちも大人しく
チャンミンの腹の上


「休みが取れたら
あまり人の多くない綺麗な場所に行って
沢山の星を見たいなぁ」


『いいな それ
南十字星の見えそうなところとか』


「わぁ マジですか?
オーロラが見える北欧にも行ってみたいし
南の島も行きたいし嬉しいなあ」


並んで寝転がり
横を見ればチャンミンの顔
大輪の花を咲かせたチャンミンの顔を見ていると
その願いを叶えてやりたいと強く思う


去年までは 女の行きたい所に行っていた俺も
今年はチャンミンと一緒に
計画から楽しみたいと思う


『南の島もいいし 山の上もいいよな』


「僕 海でも山でもいいですけど
星や景色だけじゃなくて
ユンホさんも撮ってみたいな」


『俺?』


「はい 普段人物を撮ることは殆どないですけど
ユンホさんは撮りたいと思うんです」


『そりゃ 光栄だな』


「美しいものは撮りたくなるんですよ」


『じゃあ 俺もチャンミンを撮らなくちゃだな』


「光栄です」


ぽっちをお腹の上において
にこっと微笑むチャンミンが
木立の隙間から差し込む光に揺れて
とても綺麗だ


『一緒に旅行 実現させような』


「はい」


今日は空も青々として とても気持ちがいい
目を閉じると そよそよと吹く風を感じる


初夏の緑の香りを鼻からいっぱいに吸い込んで
空を見上げると 昼間だというのに
青空に満点の星が輝いているように見えた





Fin





🍀 🍀 🍀 🍀 🍀

【GREEN ROAD】 終了しました
自粛生活が続く日々に少しでも笑顔になってもらえたらと思い
明るめのお話を書いてみました
最後までお読みいただきありがとうございました♪
さて 次はどうしようかな?



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GREEN ROAD 21

Green Road 11-Last





くぅん くぅん とチャンミンにすり寄る小さい犬は
主の帰りを今か今かと待ちわびていたようで
チャンミンが玄関の鍵を開けている時から
キャンキャンと走り寄ってくる気配がわかった


「ぽっち ただいま~
あ~ こらこら くすぐったいよ~」


家の中に入った途端
駆け寄ってきたぽっちを抱き上げ 
ペロペロ舐められるチャンミンも嬉しそう


暫くチャンミンと戯れて落ち着いたのか
ぽっちは俺のことをキョトンとした顔で見た後
また ひとしきりチャンミンを舐めたり匂いを嗅いだり 
遊んでくれというアピールが激しかった


「数時間もいないなんてことは殆どないから
きっとぽっちも寂しかったんですよ」


『赤ちゃんがいるのと同じだな
世話も大変だ』


「わかったわかった ほらほら 朝ごはん食べたの?」


チャンミンはぽっちの世話でいきなり忙しそうだ


『ぽっちや~ 俺 ユノ
お前の主の恋人 しっかり覚えておくんだぞ』


そう言って手を伸ばすと
人懐っこいぽっちが俺に飛びついてきて
暫く匂いを嗅いでから 俺の顔をじーっと眺め
不思議そうな顔をした


犬には慣れているとはいえ
俺が飼っていたのはハスキー
ぽっちとは違う中大型犬
庭に専用の小屋を置いていたので
屋内で飼ったことはなかった


ぽっちみたいなこんなに小さい犬が家の中で走り回っていたら
間違えて踏んでしまいそうだ
まぁ犬はすばしっこいし お利口だから
俺に踏まれるなんてことはないだろうけれど・・・





チャンミンの家は
俺の家とさほど広さは変わらないものの
俺の部屋に比べると圧倒的に綺麗だった


物が少ないというか
すっきりと片付けられていてシンプルで
レゴで作った作品やカメラ フィギュアなど
男子らしい趣味のグッズたちは
リビング端のコーナーにまとめておかれていた


『綺麗に暮らしてるんだな』


「もともとそんなに物は多くないんですよ」


『カメラも好き?』


一眼レフが置いてあるのを見つけて聞いてみた


「はい 風景をよく撮ります
星とか空とか自然も大好きで・・・
プラネタリウムに勤めたのも星が好きだからです
いいカメラを買えるようになったら
星の沢山見えるところに行って撮ってみたいなあって
密かに考えているんです」


『夢まで綺麗なんだな・・・』


「星とか宇宙ってロマンがあるじゃないですか?
憧れますよ」


『俺も好きだな そういうの
こう見えてもさ 俺 宇宙飛行士に憧れたこともあるんだ』


「わあ カッコいいなあ
ユンホさんなら何でも似合います」


『あははは 全身防護服みたいなの着るんだぜ?
カッコいいも何もないだろ?』


「ユンホさんは顔が見えなくてもカッコいいです
あ もちろん見えた方がいいですけど・・・」


ぽっちをあやしながらチャンミンが答える


『宇宙からしたら 人間なんてちっぽけだってよく言われるだろ?
本当にその通りだなって思うよ
宇宙は壮大だよ』


「そうですね」





チャンミンがぽっちの餌の皿を片付けたり
出かける準備をしている間に
リビングの端にある本棚を見ることにした


趣味に通じる本や自己啓発本
流行りの漫画のシリーズは几帳面に1巻から順に並べられている
それからベストセラーの哲学書もある


『もしかして チャンミンは読書家?』


「ええ 本大好きです
人生の先生と言うかバイブルと言うか・・・
小さい頃から人見知りで
あまり外に出て行くタイプじゃなかったんで
本はよく読みました
最近は ぽっちがいるからあまり読めないんですけど」


『そうか』


どこか物静かな感じのするチャンミンの
原点を見たような気がした


本棚の下の方には割と大きめの写真集が数冊あった
カメラや星が好きなら
こんな写真集にも興味を持つだろうと思われる
有名な写真家や景色の写真集ばかりだ


アイドルの水着写真集とかヌード写真集は1冊も置いてなかった
エロ雑誌も・・・
隠してあるかもしれないし
写真集よりネット動画かもしれないし
深く追及はしないでおこう


一人でにやにや笑いながら
勝手にチャンミンの本棚を物色していたら
見覚えのある写真集があった


『あれ? これは・・・』


確か 2年ほど前だったか
俺が勤めている会社が懇意にしている出版社の
とある専門誌が閉刊することになって
記念に出した写真集の装丁を手伝ったことがあった


『やっぱり・・・』


「ん? どうしたんですか?」


『チャンミン この写真集好き?』


「ええ大好きです 空の表情が凄く多彩で
ずっと見ていても飽きないんですよ
今も変わらず良く見る写真集です」


確かに 素敵な空の写真が沢山だ
今頃 改めて見るなんてな・・・
苦笑いしてしまう


「その写真集がどうかしたんですか?」


『ここ 見て』


発行年月日やカメラマン 関係者等の名前が
羅列してある中に
”チョン・ユンホ” の名がある


「えー ユンホさん? 凄い偶然!
この出版社ですよ 僕が最初に勤めたのは」


『マジか?
俺の会社の隣り・・・』


「えーっ! ユンホさんは隣りの広告代理店の人なんですか?
超大手・・・」


俺は 営業や事務職の一般社員とは勤務体系も違う専門職採用だけど
確かにその大手広告代理店の社員ではある


『いや マジで偶然
何でチャンミンにその時 出逢わなかったんだろうな』


「超ブラックでしたからね
時間は不規則 残業は深夜まで当たり前
夜は接待も多い
一般的なランチタイムなんてものはなかったでしたから
昼間 外に出ることも殆どなかったんですよ
ビルの一階にコンビニがあって 
食べ物は殆どそこで調達です
デスクで おにぎり一個かじるのが精一杯」


『入社したてでその生活じゃあ
心も身体も壊れるよな・・・』


「げっそりと痩せてしまって・・・
だから今は 天国です」


ぽっちにピンクの服を着せながらチャンミンが笑った





🌱 🌱 🌱 🌱 🌱

24日のBeyond Live はPCかスマホでしか
観られないと諦めていたのですが
Cromecast対応になったとの情報が😭
TV画面で観られるのかな〜嬉しい😭 



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GREEN ROAD 更新について

皆さま こんにちは
Mink です♪



今朝は 予約しておいたはずの
【GREEN ROAD】 が更新されておらず
楽しみにしてくださっている読者様
申し訳ありませんでした

昨夜 文章を書き直して保存したつもりだったのですが
保存されておらず 
その前に書いた下書きのままになっていました
寝ぼけていたのか・・・

【GREEN ROAD】 はあと2話で終了です
手直しして明日と明後日で完了の予定です
あと少し おつきあいくださいませ♪



先日の受賞式の日の素敵な2人を貼っておきます
真ん中のヨジャが綺麗にいなくなってる~
トンペンさんて本当に加工がお上手です♪

20200521110643841.jpeg


*Twitter よりお借りしました



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GREEN ROAD 20

Green Road 11-Last





「ちょっ 見ないでください」


『そんなに恥ずかしがらないで』


「・・・」


少し赤くなって焦る姿もまたいじらしくて抱きしめたくなる


『チャンミンが同じことを考えてくれていたってわかって凄く嬉しい』


「僕ばっかりその気だったらどうしようって思ってたけど
ユンホさんも同じだったってわかって僕も嬉しいんです」


『そりゃそうだよ
こんなに魅力的な恋人だもん
シタくもなるってもんだろ』


「恋人・・・」


『だよな?』


「はい」


チャンミンがとても嬉しそうに微笑んだ


『さあ 食べちゃおうぜ
せっかくの手作りサンドイッチが待ってる』


チャンミンは また違う具材のサンドイッチと
ボトルには朝 淹れたコーヒーまで持って来てくれていた


「ユンホさんとこうして一緒に食べると
どんなものでも美味しく感じるから不思議です」


『なんか 幸せだな』


「ふふ とっても」


俺たちは たわいもない話をしながら
サンドイッチをぺろりと平らげた





『チャンミンは準備がいいんだな』


「そんなことないですけど」


『朝 大荷物で来たから驚いたよ
二人分の朝飯と着替えが数着
洗面道具にアレとかさ
俺の所に泊まりに来たみたい』


「まぁ泊まれちゃうくらいの大荷物ですよね
また笑われちゃう」


『そんなところも好きだよ』


チャンミンが狭いキッチンまで片付けてくれて
なんだか 新婚家庭みたいだなって思ってしまった





『今日はどうする?
何か行きたいところある?』


「ユンホさんと一緒にいられたら
他には特にないです
ユンホさんは?」


『俺は・・・
そうだ! チャンミンの家に行きたい』


「僕の家? 狭いですよ」


『ここだって狭いだろ?』


「うーん そうですね 同じくらいかな
僕も一人と一匹暮らしですから」


『置いてきたんだろ? ぽっち』


「連れては来られないですよ〜
今日はユンホさんと僕の記念の日になる予定だったから・・・」


『確かにな
そばにぽっちがウロウロしてたら
落ち着いてできないもんなぁ』


「そんなあからさまに・・・」


『だって想像してみな
イキそうってときにそばでキャンキャンペロペロされたら』


「わかってますよ〜
だから新しいおうちを買ったんです
そこに置いたら気持ち良さそうに寝てました
ちょっと可哀想な気もしましたけどね」


ペロッと舌を出してはにかむチャンミンは
ぽっちより可愛い

『じゃあさ チャンミンが良ければ
これから行っていい?
で ぽっちも連れて公園でも行くか?』


「いいんですか? 嬉しいなぁ
それ してみたかったんです」


『よっしゃ じゃあ決まりな?』





今日はいい天気だ
犬を連れての散歩にもうってつけだ


是非行ってみたかったチャンミンの家に行けることになって
今週末は更に楽しくなりそうだ


ぽっちとやらにも
俺が一番だって知らしめておかなくちゃいけないしな


ウキウキとした気分で準備をし
チャンミンと2人で家を出た


出かける直前に
もう一度だけ抱きしめてキスをしたら
心なしかベッドの上よりも更に甘い味がした


『荷物も持ってやるし
歩くのが辛かったら 抱っこしてやるから』


そう言うと 
チャンミンはまた耳まで赤くして


「・・・おんぶの方がいいです」と言った





ああ マジで外で抱き上げてくるくる回りたい
公園の芝生広場の真ん中で
チャンミンを思い切り抱き上げて
回りの人たちに自慢したい


♪あの日 あの時 あの場所で 君に会えなかったら
僕等は いつまでも 見知らぬ二人のまま


こんな歌もあったな・・・
本当に人生って
いつ何が起こるかわからない





エレベーターの中では 
手だけをそっと伸ばして
俺よりも一回り小さな手をぎゅっと握った


『ぽっちはメス?』


「はい」


『じゃあ たくさん可愛がってやらないとな』


「え? やっぱりやめようかな
僕の家に行くのは・・・」


『なんで?』


またもやぽっちにやきもちを焼くチャンミン


「ぽっちのお世話は僕がしますから」


こりゃ 前途多難だな





🥰 🥰 🥰 🥰 🥰

チャンミンの髪色がまたソロ活時みたいに
金髪←に戻ってました〜(๑>◡<๑)
イーデイリ文化賞というのを受賞したのですね♪
コンサート部門だとか😍
受賞式の様子も車の中の様子も堪能\(//∇//)\
やっぱり2人がしっくりきますわ😜



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GREEN ROAD 19

Green Road 11-Last





チャンミンと一つになれた喜びは
多めの量となって吐き出されたものが物語っていた


激しく腰を動かしたあとに訪れた快感は
チャンミンとだからこそ
味わえた幸せなんだと思う


苦しさと嬉しさが交差する中で
チャンミンが見せた恍惚の表情は
レースのカーテンの隙間から洩れる
強い日差しに照らされて
この世のものとは思えないほど美しかった





痛みに耐え
俺とベッドを共にしてくれたチャンミンにお礼を言わなくては


『チャンミン ありがとう』


「ユンホさん 僕も嬉しいです
ユンホさんと できて 凄く嬉しいです」


チャンミンを腕枕しながらの会話


これからはこんな朝が増えていくんだろう


『今日はいい天気だな』


「結構暑かったですよ」


『俺たちのことを神様が祝福してくれてるのかもな』


「ユンホさん 意外とポエマーですね」


『何だよ~ これでも一応グラフィックデザイナーなんだけど?』


「あ・・・失礼いたしました」


俺たちは 顔を見合わせて笑いあった





『シャワー 浴びる?』


「はい 今度こそユンホさんからどうぞ」


『何言ってるの 一緒だよ』


「え? いいですよ 僕は後で」


『そんなこと言って まともに歩けるの?』


「何言ってるんですか?
大丈夫に決まってます ほらっ」


少し違和感を感じたのか
チャンミンが顔を歪めた


『ほらね だから言わんこっちゃない』


「・・・」


『バスルームまで運ぼうか?』


「なんで? 何でそうなるんですか?」


『抱かれる方にどうしても負担を強いることになcっちゃうんだ
それを最大限 弱めてあげたいんだよ
少しでも辛くないようにしてあげたくて』


「辛くなんかないし
変に可哀相とか思わないでくださいね
僕は嬉しくて堪らないんだから」


『わかった じゃあ 甘えてほしい』


「・・・」


『抱っこが嫌なら おんぶにしよう』


「どうして歩くという選択肢はないんですか?」


『ははは 俺がそうしたいだけ』


「歩きます だから支えてください」


チャンミンは ゆっくりと起き上がった
もっと横になっていたほうが楽だろうけれど
汗でべたついた身体を早く綺麗にしたいという思いもあるはずだ





チャンミンを支えてシャワーへ向かう
チャンミンを手に入れた満足感で
今 俺は最高の幸せを噛みしめていた


身体をさっぱりと洗いながし
俺たちは チャンミンが作ってきてくれた朝食をとる


チャンミンはリュックのなかから
また 新しい下着と着替えを取り出した
いったい何着もってきたのか?


『リュックの中身って殆ど着替え?』


「え まぁ 着替えとか下着とか・・・」


向かい合ってコーヒーを飲んでいるとき
ソファーの横にたてかけてあったチャンミンのリュックが
バタンと倒れた


何やらいろいろな荷物が飛び出してきて・・・


『あれ?』


「あっ!」


さっきまで あんなにだるそうに動いていたチャンミンが
風の速さで荷物をしまった


『チャンミン もしかして・・・』


「ユンホさんと同じです」


恥ずかしそうにしまった物は
俺が用意したローションと同じものだった





💛 💛 💛 💛 💛

今日は短くてごめんなさい



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