癒しの T-Garden 赤い海の旅人

あとがきなど

こんにちは

Minkです



【紫色の誘惑】 終了しました
最後までお読みいただきありがとうございました

前ブログ 【東方神起の海】 では
お話自体は全141話でしたが
再連載となる今回は少し弄って全138話となりました

バーテンダーのユノさんと
新入社員のリーマンチャンミンのお話は
いかがでしたか?

初めて書いた長編で
読み返すと 少し恥ずかしい表現もあって
ちょこちょこ書き直してアップしました



たまたまミノに連れられて行ったBARで
同性に一目惚れをしてしまった2人が
男同士の恋愛の是非について悩みながらも
心を通わせていく

そんな真面目な2人の心の葛藤を書いてみたい
そんな思いから書き始めたものです



私はブログの最初の固定記事でも書いてますが
2人が2人で幸せならば
ホミンでもミンホでもいいんです

ただ このお話は 
年上で社会経験のあるユノが
新社会人チャンミンをリードして行ったほうが 
自然な感じがしたのでホミンにしました

お話に登場した BAR ”Paper Moon” は
実在したお店です
Mink が20代の頃に通った都内某所のお洒落な BAR でした
今はもうありませんが
とても印象的なお店だったので店名とイメージを拝借しました
あのお店のバーテンダーさん元気かなあ・・・



このお話を書き始めた頃は
絶賛 ”ガチ信者” だった私
現在 現実は違うとしても
2人が仲良くしている姿っていいものですよね

昔の動画とかインタビューとか
2人が見つめあう写真とか
たまに目にしてしまうと涙腺が緩みます
こんな頃もあったんだなあって・・・



ユノとチャンミンの間に流れる空気は
以前とは少し違うかもしれないけれど
2人の根底にあるものは一緒だと思っています

コロナ拡大の影響で世界中が苦難を強いられている中
チャンミンのソロ活動がありました

あるインタビューでチャンミンが言いましたよね
「僕とユノさんは例えれば夫婦のようなものです」って
それも
「子育てを終えた落ち着いた夫婦みたいなもので
役割としては僕が妻」 だと・・・

この ”妻” という言葉の意味は
ユノさんを様々な面でサポートするのが僕の役目なんですということ
確かに片付けや料理が苦手なユノさんに
掃除や料理が得意なチャンミンという一面もあるし
ライブでも 
全体を引っ張るユノと回りに気を配るチャンミンとか
(表のリーダーと影のリーダー)

常に一緒にいるわけではないし
2人での活動ばかりではないけれど
東方神起として繋がっているし
深いところでわかり合えているということですよね

何度もインタビューで聞いていますが
2人は価値観が一緒だと・・・

Analog Trip のときのインタビューでも
ユノが言ってます
『僕とチャンミンは大切な所でいつも同じ決断をする』と
これって凄いことだと思いませんか?

そんな2人だから
これからもそっと見守って行きたいです
私にとっては 今も唯一無二の2人だから・・・



これからの活動が見えないけれど
コロナが収束したら
きっとまた ライブで直に2人に逢える時が来ますよね

本当ならば 先月ハイタッチ会があって
今日明日は 【XV】 の追加東京ドーム公演
この記事が公開される18:00は
歓喜のライブのスタート時間だったはず

そして今日明日の映像が
DVD や Bru-lay になって
27日には日本デビュー15周年を迎えて
スカパーと共に駆け抜けていた・・・

残念で堪りません
でもね 私たちだけじゃない
世界中が苦しんでる
きっとこれを乗り越えたあとは
新しい世界が待っていると思って
今は一人一人が 
感染拡大を止める努力をしないといけないなと思っています

ユノもチャンミンも
ライブが恋しくなっていると思うので
次に逢える時にはきっと爆発してくれると信じています



そろそろ チャンミンのソロ活もまとめておかなくては・・・



お話はどうしようかな?
多分 最近ファンになられた方には
腐るという選択肢はないと思うので
新しい読者さまは殆どいないですよね

前ブログから引き続き読んでくださっている方が多いと思います
年末の爆弾で離れていった方を除き
それでも2人に癒されたい方が殆どかと・・・

腐ったあれこれを広い心で大目に見てくださる
腐ペンの皆さま
これからも2人の愛を妄想していっていいですかぁ?

チャンミンのソロ活をまとめながら
次のお話を考えたいと思います
以前のお話を再アップしながら
書きかけ もしくは新しいお話を
書いて行こうかなと漠然と考えております

ご希望があればお知らせくださいませ
それでは 皆さま 頑張って自粛生活を乗り切りましょう!



コメ返できなくてすみません
読んでくださり 
拍手やランキングボタンのポチには
とても感謝しています
ありがとうございます♪

Mink



読んでくださりありがとうございます♪
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紫色の誘惑 138 (最終回)

紫色の誘惑15





「俺は 今も紫のイメージですか?」


『そうだな やっぱ紫かな?』


ユノさんの作ってくれたカクテルは 
大人びた味で でもほんのり甘い


「一番 好きな色です」


『似合ってるよ?』


これからも きっと作ってくれるんだよね?
アルコールのせいで
少しだけふんわりとした
解放的な気分になる


だから今日は飲まないと決めていたのに・・・





俺たちは自然にベッドに移動して 
もう1回だけ愛を確かめあった


息が詰まりそうなほどの幸せ


肌の感触
耳をくすぐる甘い声
その全てを身体中に焼きつけておきたくて
夢中で抱き合った





『チャンミンの匂いがする』


「ユノさんの匂いも」


隙間がないくらいに抱きしめあう


ワイシャツを着ていれば見えない鎖骨の下に
ユノさんが キスマークをつけた


「ユノにもつけたい」


『んっ・・・』


ユノさんの白い肉感的な胸に唇を這わせ
実はかなり敏感な赤い粒を口に含み
その近くに同じくキスマークをつけた


お互いの身体を味わい尽くして
ふわふわと浮いているような感覚の中
今持つありったけの愛を吐き出した





気だるい空気
暫くの放心状態
そんな沈黙を破るユノの言葉


『送ってくよ シャワー行こ』


「このままでいい・・・
ユノの感覚 落としたくない」


『チャンミン・・・いいのか?』


「このまま 帰ります」


俺の言葉の意味を理解したのか
ユノさんはギューっと俺を抱きしめた


『ありがとう』 と小さく聞こえた





時間は待ってくれない
仕方なく起きあがり 着替えるために服に手を伸ばす


『俺も着替えるよ』


ユノさんがクローゼットを開けた途端
バサっ!と大きな音がして
中から脱ぎっぱなしと思われる服が
大量に飛び出してきた


「えっ? それって・・・」


『アーハーハー バレた?』


目を丸くする俺に
片手を頭に持っていってあの照れ笑い


さっきまでの欲情していた姿との
あまりのギャップに 
悶絶しそうになった


「片付けや洗濯 苦手なんですね」


『まあな・・・でも何とかやってる』


「今度 来たらしてあげます」


恥ずかしそうに服を着るユノさんの
また新しい一面を知った気がして嬉しくなった





刻一刻と迫り来る別れの時間
荷物もまとめ終わり
俺たちは何をするでもなく部屋の中でくっついていた


俺はユノさんの肩に頭を凭せかけ
じっとしていた


『そろそろ 行くか?』


ソファーから立ち上がろうとするユノさん


「1人で帰ってもいいですか?」


『・・・』


「1人で帰らせてください」


『・・・わかった』


俺の考えていること きっとわかってる
送ってもらったら
余計に辛くなるって


部屋から一歩でも外に出れば
俺たちは男女の恋人同士みたいに
手を繋いで歩くこともできないし
腰に手を回すことも肩を抱くこともできない


別れを惜しむ恋人たちが
別れ際にキスをしたり
指を絡めたりして抱き合う姿を 
新幹線のホームで見るのはキツイ


それが 現実





だから1人でいい
ここで ユノの家で
最後の抱擁をして
次に会うまでのお別れをすればいい


週末にはまた逢えるのだ
女みたいに女々しく別れたりしないつもり
たった2時間半だ
ちょっと寝れば会える距離じゃないか


大丈夫 大丈夫と
自分に必死に言い聞かせた





「じゃあ そろそろ行きます・・・」


『本当に 1人でいいのか?』


「はい・・」


『・・・わかった 気をつけてな』


「・・・はい」


『着いたら電話しろよ?』


「はい・・・」


『寝過ごすなよ・・・』


「はい・・・」


『毎日 俺のこと考えろよ?』


「・・・はい」





もう行かなきゃいけないのに・・・


靴も履いたのに・・・


動けなくて・・・


玄関に突っ立ったまま
ユノさんが何か言うたびに
「はい」 しか言えなくて


ユノさんも どうでもいいことしか言わなくて
でも この会話をやめたら
出て行かなくちゃいけない


わかってるのに・・・


わかってるのに・・・





『時間だな・・・』


「はい・・・」


もう 本当に行かないと
最終に乗り遅れてしまう


「じゃあ 行きますね」


『ああ 行ってこいよ』


涙が滲んで 
ユノさんの顔がよく見えない


『早く 行け』


ユノさんの声 震えてる?


「はい 行きます じゃあ・・・」


ユノさんに背を向けて
ドアノブに手をかけた





目をぎゅっと瞑って ドアノブを捻ろうとしたとき
ふわりと後ろから抱きしめられた


「!!!」


『チャンミン!』


「ユノ?」


ダメだよ・・・


そんなことされたら
出て行けなくなる





『チャンミン チャンミン 俺のチャンミン』


そう言いながら
抱きしめる腕にどんどん力が入る


後頭部にユノさんが 
顔を埋めていることがわかる


ユノさんの腕にそっと手を重ねる


「ユノ 好きです
待ってて 必ず帰るから」


『好きだよ チャンミンだけが好きだよ』





俺がユノの腕をはずそうとしたのと
ユノが俺を振り向かせようとしたのは
殆ど同時だった


涙で濡れた頬
その目は潤んだままで・・・


そんなに愛しそうに見つめられたら
涙も止められないよ


自然に重なる唇
少しだけ舌も絡めあって
最後はチュッと
リップ音を残して唇が離れた


『これからは 2人で歩こうな?』


「ずっと 2人ですよ?」


別れ際の甘い口づけは
紫色のカクテルの味がした





The End





💜 💜 💜 💜 💜

【紫色の誘惑】終了です
最後まで読んでくださりありがとうございます
次回はあとがきと最近の思いなど
もろもろを綴る予定です♪



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紫色の誘惑 137

紫色の誘惑15





大阪行き最終の新幹線に乗る予定で 
ぎりぎりの時間まで
ユノさんの部屋で一緒に過ごした


抱き合ってシャワーを浴びて
お腹が空いたら何かを少し食べる


時間が妙に早く過ぎるような気がして
時計を見ないようにしていた


裸のまま
買ってきたおにぎりを食べ
水を飲む
何かを作る時間すらもったいない


これっきり会えないわけでもないのに
ほんの少しの時間さえも
惜しいなんて・・・





今日は どうしても 
素面で向き合いたかったから
お酒は飲まないことに決めていた


俺のために 
ユノさんがビールを用意してくれていたけれど
それは 次にここに来る時までとっておいて
俺 来る気満々


ユノさんの家の冷蔵庫は
水の他は甘い飲物ばかりだったから 
お水が物凄く貴重に感じたりもした





ソファーでくっつきながら お喋りをして
飲むときに少しこぼれて身体にかかった水を
キスで吸いとったりしながら


手の大きさを比べたり
足の毛の濃さを比べたり


今までは 余裕がなくて
あまりマジマジとは見たことがなかった背中とか 
明るい部屋で触ってみたりした


ユノさんの広い背中に頬を寄せて
これからは この背中も俺のもの
そう思うと更に愛しく感じたりして
幸せに包まれた





「ユノさん あっ ユノ?」


『ん? なに?』


そんなやり取りにさえ
自然に笑みがこぼれる


「ユノは 俺の何処が好き?」


『ん? そんなこと
全部に決まってるだろ?』


「全部?」


『顔も性格も身体も
何もかも全部!』


「俺もユノさんの全部が好き」


後ろから抱きついて
首筋に唇を当てながらそんな会話をする


『どんな風に好き?』


「離れたくないくらいだけど
どんな風に?って言われると」


『あ 言わなくていい
俺が言うから』


「あ ユノも言わなくていいです」


『何で?』


「なんか もったいないから」


『じゃあ 小出しにする?
毎日 少しずつ伝える』


「じゃあ 俺もそうします」





寒い季節なのに
2人でくっついていると
裸でも温かくて
素肌に感じる息遣いも心地よくて 
心が満たされるのは
お互いが思い合っている証拠


いつまでも こんな風に
まどろんでいられたらいいのに・・・





『チャンミン ここに跨って 顔を見せて?
よ~く見ておく』


ソファーに座るユノさんに促されたのは
ユノさんの前


「え・・・」


少し躊躇した俺にユノさんは平気な顔をして言う


『恥ずかしい?
ぴったりと身体をくっつけたいんだ』


う・・・
恥ずかしくないわけはない
でも 今も裸だし 
さっきまでそういうことしてたわけだし


『ベッドの上でしてた格好の方がよっぽど恥ずかしいと思うよ
ほら 早く』


俺の手を取って
半ば強引に俺を自分に跨らせたユノさん


向き合ってユノさんを見る
目が合うとやっぱり恥ずかしい


『下を向かないで?
ちゃんと 俺を見て』


「・・・」


切れ長の瞳が俺をまっすぐに俺を見つめる
乱れた長い前髪が 
ユノさんの色気を助長しているようで
直視はキツイです





『チャンミン 睫毛 本当に長いんだな・・・
綺麗な顔してる』


「ユノさん・・・あ ユノ
ユノもとても綺麗な顔してます」


『サンキュ』


だんだんと日が暮れて
窓の外が薄暗くなってきたころ
ユノさんが立ち上がった


『あ そうそう 
1杯だけ飲んでくれる?』


「・・・?」


『俺が作るカクテル』


「あ・・・はい」


ユノさんがお酒を作ることを
仕事にしていること
改めて思い出した


ユノさんはキッチンの隅から
材料と道具を取り出し
あっと言う間にカクテルを2杯用意した


裸のまま 氷やシェイカーを操る姿に
ちょっと戸惑ったけど
肉つきのいい後ろ姿を
目に焼きつけておこうと思った


『お待たせ』


マドラーがスマートにグラスから引き抜かれ
差し出されたそれは・・・


初めて ”Paper Moon” に行った日に
ユノさんがプレゼントしてくれた
紫色のカクテルだった


『乾杯!』


「乾杯!」


久しぶりに飲む
ユノさんのオリジナルカクテルは
あの時よりも美味しく感じた





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紫色の誘惑 136

紫色の誘惑15





ホテルのある駅からユノの家の最寄駅まで
30分足らずの時間を 
i Podでお気に入りの音楽を聴きながら
車窓から外を眺めて過ごした


これから東京に帰って来る度に
この道のりを幾度となく 
通うことになるのだろうかと
考えながら・・・





改札に向かって歩き出し
大好きな人の姿を探す


日曜日の午前中だからなのが
そんなに人は多くはなく
10人足らずの乗降客が通り抜けるだけの
小さな改札


その向こうに その人はいた





コートから覗く白いシャツが眩しい
少し寝ぐせのついた髪は 
何も付けていないせいか風で揺れていた





一際 小さい顔
そこだけ後光を放っているように感じるのは 
俺の目が少しおかしいからか・・・


俺もユノさんも背が高いから 
すぐにお互いを確認できる


こっちを向いて
キョロキョロしているユノさんが
俺の姿を視線の先に捉えた瞬間
満面の笑み


その顔を見た俺もまた満面の笑み


『チャンミーン! こっちこっち』


手まであげて
そんな大声で呼ばなくても
見えてるのに・・・


くったくのない笑顔


その笑顔が 
自分に向けられているのかと思うと
思わずにやけてしまう・・・


駆け寄って抱きつきたい気持ちを
精一杯の理性で抑えて
早足で愛しい人に近づく





「ユノさん!」


『チャンミン よく来たな』


俺の肩を何度も叩く
ユノさんの手の温かさに安心する


本当はここで手を繋いだり
寄りそったりするところなんだろうけれど
少しの我慢だ





早る気を押さえて
駅前のお店で簡単なお昼ご飯と飲物を調達した





ユノさんの家は駅から3分程で 
一度来たら忘れないくらい簡単な場所だった


単身者用のマンションで5階建て
オートロックを解除して中に入ると


『寒かったろ? 早く行こう』


俺の肩を抱き寄せてエレベーターに乗る


改めて見るユノさんは
やっぱりカッコいいな・・・


俺の頬を両手で包んで


『こんなに 冷たくなって・・・』


チュッと軽くキスされた


ここなら周りに誰もいない


そんな気持ちが俺の心も解放してくれた


「ユノさんの手も冷たい・・・」


ユノさんの手に自分の手を重ねて
見つめ合った瞬間に5階に到着した





初めて入る恋人の部屋
緊張するなと言う方が無理だ 


それは年や性別には全く関係のない
好意を寄せ合う者同士なら
至極当然の感情に違いない





部屋の中はまあまあ片付いていた
俺の家よりは散らかってるけど
ごく標準的な男の1人暮らしなんて
こんなものかもしれない・・・


でも 俺の仮住まいなんかに比べたら
広い広い!


コートを脱いで手を洗いリビングに戻ると
待ってましたとばかり
ユノさんが近づいてくる


『チャンミン 待ってた・・・』


「俺も 会いたかったです・・・」


それは とても自然な成り行きで・・・


お互いの唇をゆっくりと確かめあう行為
冷えた唇が気持ちいい


「ん・・・」


『待ってた ん・・・』


昨日の昼間から 
正確にはまだ1日経ってない


あんなに求め合ったのに
もう欲しいなんて・・・





まずランチを軽く済ませ
食後にゆっくりコーヒーでも飲んで・・・
なんて思っていたのに


冷たいキスが身体に火をつけた


キスをしたまま 
隣りの部屋へ誘導され
無言で服を脱ぐと
一緒にするりとベッドの中に入った





夜まではまだまだ時間がある


なのに・・・


火がついた身体は止められなくて
キスの嵐
お互いの身体中に印をつけあって
一つになった・・・





ずっと繋がっていたい
そう思う位ユノさんとの行為は気持ち良くて
終わってからも暫くは
ベッドから抜け出ることができなかった


少し汗ばむ身体で抱き合いながら
俺は目を閉じて
ユノさんの匂いを感じていた





🦠 🦠 🦠 🦠 🦠

新型コロナウィルスによる肺炎で
岡江久美子さんが亡くなりました😭
"はなまるマーケット" 大好きで
毎朝見ていたのでとてもショックです
美人で明るくて気さくで楽しくて
元気が伝染してくるような方でした
岡江さんのチャチャッとレシピは今も作ります
心よりご冥福をお祈りいたします🙏



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紫色の誘惑 135

紫色の誘惑15





仕事柄 夜中に寝たであろうユノさんを
あまり早く起こすのは忍びなくて
部屋をチェックアウトしてから 
電話を入れることにした





日曜日のビジネスホテルのロビーは都心だけあって
かなりの人でごった返していた


観光客と思われる数人の塊りが多かった
家族連れや友達同士


社用族と思しき男性は 日曜のチェックアウト時には
殆ど見かけることはなかった





チェックアウトを済ませ
ユノさんに電話をしようと
ロビーの片隅にある1人用のソファー椅子に座り
辺りを見渡すと
改めて色々な人がいるものだと思う


少し前なら 若い女性の集団を 
ちらちらと見たものだけど
何故か今は全く気にならない


おかしいな
苦笑いをしてしまう


自分は傍から見るとどういう人に見えるのだろうかと
ふと疑問が湧いた
今日はデニムに軽いダウンを着ているから
ビジネスには見えないだろう


完全に浮いてる・・・
自分と同じような人は一人もいなかったのだ


カジュアルな服装の男性には 
皆 連れがいた
なんだか とっても場違いな気がして
早く外に出たくなった





『あ チャンミン? おはよう さっき起きたよ
いま何処?』


優しい声に安堵する自分
ホテルをチェックアウトしたことを告げると


『何処か行きたいとこ ある?』 と聞かれた


「あの もし良ければなんですけど・・・」


『ん? なに?』


「ユノさんのおうちに・・・
行ってもいいですか?」


『へっ? 俺ん家?』


「あっ 急だからダメならいいです
また今度でも・・・」


『えっ チャンミンは俺の家なんかでいいの?
映画観に行ったりしなくていいの?』


「はい ユノさんのところがいいです・・・」


『マジ? 嬉しいなあ
来て来て ○○駅わかる?
そこからなら30分かからないと思うよ?』


「はい 前にその駅に友達が住んでいたから
行ったことあります
これから向かっていいですか?」


『いいよ 駅で待ってるから早く来いよ
でも 本当にいいの? デートらしいことしなくても?
せっかっくの休日だよ?』


「いいんです 行きたいんです」


『ユノの家に行きたいって言ってくれる?』


「え? 今?」


『そう 今 大丈夫だろ?』


「あ でもロビーだし」


改めて言えと言われると少し恥ずかしい・・・


回りの人は俺が誰と電話しているかなんて
全く気にもしていないのに


恋人と電話で話しているのだから
少し照れてあたり前だよな





「ユノの家に行きたい・・・」


言ってる傍から身体中が熱くなる
ああ 今は顔も赤いな


『・・・』


「ユノ・・・?どうしたんですか?」


意を決して ”さん” づけをやめた


『ああ 声だけ聞いてるとさ
会って話すのとは大違いで
なんかゾクゾクするな』


「そ そうですか?」


って俺も実はそう
ユノさんの声を聞くだけでゾクリとしちゃうんだ


『俺の家に来たいってことはさ
俺に会いたいって ことだよな?』


「・・・はっはい そうです・・・」


『俺も早くチャンミンに会いたい』


”会いたい” という一言が
今の2人の関係を象徴しているような気がした  


相手に 恋をしているという状況を・・・





会いたいな・・・


早く会いたい・・・


そして 触れたい・・・





「これから向かいます
駅に着く時間がわかったら連絡入れますね」


『おう 改札で待ってるよ』


早くあなたの姿を見たくて
あなたの声を直に聞きたくて
あなたに触れたくて


小走りで駅に向かった
30分足らずの時間がこれほどもどかしく感じたことは 
今までになかった


この電車を降りたら
あなたに会えるんですよね


もうすぐだから ユノ 待ってて





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