癒しの T-Garden 赤い海の旅人

赤い華 100 (最終回)

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赤い華 97

赤い華 91-





ユノさんて本当に
お酒 弱いんだ・・・


クリニックの看護師たちは意外と全員イケる口だし
同じペースで飲んでたら
ああなるってことだ





ちょっと危ない雰囲気を漂わせながら
同じテーブルのリオとミナに
質問攻めにあっているユノさん


看護師たちの俺への当てつけなのか
やたら スキンシップが目立つ


ミナ・・・


お前の大きな胸 協調し過ぎなんだよ


隣りのイェソンさんが さっきからチラチラ見てるよ?


リオも・・・


たまに俺と目を合わせてから
わざとユノさんに色目を送るのが見え見えだ


料理を取り分けグラスを取り
注文してあげて・・・


リョウクさんは あからさまに
”リオさん 僕にもお世話してよ” って・・・


シウォンさんはサラと話し中か・・・


キムさん 1人浮いちゃってる? というか
心配そうにユノを見ている


看護師たちがユノさんに取り入るのは
俺のせいだって わかってる


でも・・・


ユノさん・・・


いけませんよ それ以上 ニヤついちゃ・・・





散々デレデレしたユノさんを見せつけられて
会が お開きになるころには
どっと疲れが出て来た





”チャンミン先生 これからが大変ですね?
ユノさん モテるし・・・
それに チャンミン先生にフラれた腹いせに
ちょっと リオとミナ意地悪してるかも”


クリニックを辞めたアヤが俺に話しかけて来た


「わかってるよ アイツら・・・ったく」


”でも 悪気はないですからね
きっと チャンミン先生とユノさんに嫉妬してるの”


「嫉妬?」


”ええ だって お2人が並ぶと
本当に絵になるんです・・・
チャンミン先生は気づいてないかもしれませんが
美しいBLを実写版で見ているみたいですよ”


「はっ? アヤ・・・BLって・・・それはないだろ?」


”しっ! 大きな声を出すと聞こえちゃいますよ”


近くにスーパーシニアのメンバーがいることを思い出し
慌てて口をつぐむ


”私 先生のお相手がユノさんだから
諦めたんですよ・・・
だから 今は辛いけど きっと笑える日が来ると思うんです
そうしたら クリニックには患者として
またチャンミン先生に会いに来てもいいですか?”


俺への気持ちが まだ整理がついていないアヤに
申し訳なく思いながら


「早く いい男 見つけろよ?
俺よりもな」


そう言って軽くハグをした


目を合わせると
瞬時に頬を赤く染めたアヤの気持ち・・・


ごめん 応えてやれなくて・・・


「元気でな・・・
アヤの気持ち 無駄にはしないから」


少し潤んだ瞳で 
”チャンミン先生も お元気で”


そう言って帰って行ったアヤに
2度と会うことはないだろう





サラたちも アヤとまだ少し話すのだと言って
一緒に出て行った


彼女たちと すれ違うくらいのタイミングで 
スーパーシニアのマネージャーが
メンバーを迎えに来た


キムさんとも知り合いらしく
何か話したあと
俺に挨拶に来る


ユノさんと同じように
スーパーシニアのメンバ-も
面倒見てほしいと・・・


本業は開業医だ


コンサートのたびに
ついて回るわけにはいかないから
具合が悪いときには
クリニックで診ましょうと言うと
それでいいと言う


”今度 クリニックにきちんとお願いに上がります” と
頭を下げてメンバーを連れて帰った


”チャンミン またな” 


ヒチョルさんとドンへさんも笑顔で・・・





さて ユノさんをどうやって連れて帰ろうか・・・


そうだ いいことを思いついたぞ


『チャンミナ 結局ずっとあっちのテーブルにいたんだね』


ちょっと甘えた口調で俺にすり寄ってくるユノさん


話したいことがあるからと言って
キムさんとは別に帰ることを伝え了承してもらった


キムさんは まだ
俺とユノさんの秘密の関係を知らない・・・





「ユノさん 酔い覚ましに少し歩きましょうか?」


『うん 今日はちっとも話せなかったからなー
一緒に歩こう』


未だ少し赤い頬に
トロンとした目つきのユノさんを
今すぐ ここで食べてしまいたい衝動が襲う


ぐーっと我慢をして店を出ると
キムさんがタクシーに乗ったのを見届けてから
ユノさんと一緒に歩きだした・・・





11時近い初夏の夜空


生暖かい空気のもと
突然 ユノさんが俺の手を握る


手も生暖かく 少し誘っているように感じる


ユノさんと舌を絡めたときの
生温かい感触を思い出し
今夜は このままさよならはできないなと思う


ユノさんを抱こう・・・


握られた手を ぎゅっと握り返した





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赤い華 96

赤い華 91-





クリニックから ほど近い中華料理店


以前 何度か来たことのある
居心地のいい店だ





比較的広い個室の中は
円卓が2つ


半数ずつに別れて座るのは必須で
ユノさんと俺は もちろん別々


一番離れた席に座らされた


意地悪な合コンだ





看護師たちも半々に分かれて座る


俺のテーブルは
ヒチョルさんやドンへさん
アヤ モモ 新入りの看護師のユノがいた





できるだけ見ないようにしても
気になって気になって仕方ない


数メートル先のテーブル


ときおり 空中で絡む視線は
相手の存在を確認するだけで精一杯


あっちのテーブルにはサラがいるから
まあ大丈夫だとは思うけど


あああ


そんな目で隣りを見ないでくれ


俺の落ち着かない気持ちを知ってか知らずか
ユノさん調子に乗ってないか?





ドンへさんやヒチョルさんも
始めこそ久しぶりの再会や昔の話で盛り上がったものの
スーパーシニアのファンだという
新入りユノの言葉に上機嫌


あんなに
”チャンミンチャンミン” て言っていたのに
女の子たちと話し出すと


俺の存在は完全に置いてきぼりとなった


俺以外の皆のとっても楽しそうな様子と
俺の気分は反比例


どんどん不機嫌になる俺は
1人 お酒のペースが上がる


いや マジで俺 いらないだろ


こうなったら観察に徹するか・・・





ドンへさん
鼻の下 伸びてますよ?


ヒチョルさん
個性的なあなたの おめがねに敵う女性は
どうやら あちらのテーブルに?


スーパーシニアの大ファンだという
新入りユノは それはそれは大ハシャギで・・・


でも一番好きなのは
リーダーのイトゥクさんだってことは
今日 初めて知ったけどね





そして
ユノさんはと言えば


うっ・・・


顔 赤いし・・・


完全に酔ってるな・・・


俺はトイレに行くついでに
ユノさんの後ろを通り


「楽しそうですね」


耳の後ろで言ってみた


一瞬 驚いたようだけど
俺の顔を認識するや否や
だらしないほどの破顔


『チャンミナ〜 楽しんでる?』


あまりにも無防備過ぎる


この人には
ちゃんと教えてあげないとダメみたいだ


そんな可愛く微笑まれても・・・


「はいはい とーっても楽しいですよ?
誰かさんのおかげでね」


『えーっ? 楽しいのー?
チャンミナが こっちに来てくれたら
もっと俺も楽しいのにー』


サラたちが苦笑いしてる


「今日はユノさんファンを
喜ばせてあげないとね」


仕方なく言ってみたものの
完全な失敗だったと後で思い知ることに
なるなんて・・・


この先も食事会の度に
こんな心労が続くのかと思うと
頭が痛くなった


ユノさん
あなたに お酒は無理みたいですね





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