癒しの T-Garden 赤い海の旅人

【HOTEL T の秘め事】あとがきなど

こんにちは

腐界(海)の住人 Mink です♪



【HOTEL T の秘め事】
最後まで おつきあいくださり
ありがとうございました😌

拍手👏にランキングボタンのポチ☝️
拍手コメント📝にコメント📝
本当にありがとうございます🥰

再掲載にも関わらず
読んでくださった読者の皆さまに
心から御礼を申し上げます

コメ返ができないこともあり
申し訳ない気持ちになりますが
感謝しています

このお話は 前ブログ【東方神起の海】でも
とても可愛がっていただいたお話です

私も大好きで なんか
読んでいて笑顔になれるなあって思いながら
少し修正を加えて再掲載しました

無事に終えることができてホッとしました

扉絵に使った数枚の写真です

HOTEL T の秘め事 1〜

HOTEL T 31

HOTEL T 24〜

61-

HOTEL T 61-扉絵

この建物 とても美しいでしょう?
ヨーロッパはハンガリーの首都
ブタペストにある
何と 国会議事堂なんですって

驚きです
国王の住むお城みたい✨

川沿いに立つ とても優美な建物に
目を奪われて 扉絵に使わせていただきました





”HOTEL T RESORT” は北海道の洞爺湖にある
”ウインザーホテル洞爺” をイメージして書いたのですが
何となくイメージは伝わったでしょうか?

絶賛 腐っていた頃に書いたお話です
リアルは変わってしまったけれど
お話の中の2人はいつまでも恋人です💖

あの頃 一緒に腐ってくれていた読者の皆さまは
今頃どうしているかなぁ・・・?

今でもトンペンでいてくれるかしら?
それとも片方だけ?
すっかり足を洗った?
他ペンへ乗換えたかなあ?

腐界(海)の人口は
かなり減ったけれど
それでも海底で根強く存在し
しっかり生きていますね

殺伐とした毎日
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです😍



東方神起の活動は
相変わらず先が見えませんが
日々 移り行く世界
芸能界も自分の生活も
変化を受け入れて柔軟に対応していかなくちゃね





さて
次はどうしようかな?

【くせ】と【あなたに出逢うまでは】を
書き上げないとですね

【黒い瞳が邪魔をする】は
もう少しお待ちください

【絶景湯】ももうすぐ終わるし
毎日書くことはできないかもしれないし
うーん 考えよう

頭で考えている時間も
意外と楽しいものです

他のホミン界のブロガーさんのように
たくさんは更新できないと思うし
コミュニケーションもなかなか取れないけれど
思いつくままに書かせていただきますね♪

また つなぎで以前のお話を掲載しつつ
になるかもしれません
遊びに来てくださると嬉しいです😊



リクエストに応えることも難しいですが
コメントは自由ですので
お話のことではなくても
自由に使っていただいてOKですし
思いをぶちまけていただいても構いません

この部屋のポリシーは
"来るものは拒まず 去る者は追わず" です

拍手👏やポチ👆コメント📝は
私もなかなか返信できないですが
いただけたら めっちゃ嬉しいです😆💖

2人のお話が好きな方が
読んでドキドキ💓したり
楽しいな💕と思ってくださることが
書くものとしての醍醐味ですので
それを知る目安として
ランキングにも参加させていただいています

こんなお部屋ですが
これからもどうぞ
よろしくお願いいたします🔥(書きたいという意欲に燃えてる印😁)

Mink





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HOTEL T の秘め事 117階 (最上階)

HOTEL T 61-扉絵

117階が最上階ということになりました♪








シウォンさんが東京へ帰って数日が経ち
僕たちの生活も いつも通りの日常に戻った





新しいチャペルのオープンを明日に控え
最終点検や清掃で ホテル内も慌ただしい

一組目の結婚式に備え
チャペルの中も少しずつカスタマイズされていく

生花は 明日の朝 飾り付けられる予定

一通りの準備が終わったと
広報や総務 ブライダル担当からも
マネージャーを通して
社長室に連絡が入ったのは午後3時頃

意外と早かった





『チャンミナ 見に行くぞ』

「はい」

明日は記念すべき初結婚式となる

社長もお祝に駆け付ける予定だ





「わぁ 凄く綺麗・・・」

『だろ?』

新しい香りのするチャペル内は
キラキラと輝いているようだ

「この間 見学に来たときは湖が見えたけれど
今日は全てカーテンで見えないようになっているんですね」

『結婚式の時は特別だよ
回りの目が 全て新郎新婦に注がれるように
いや特に新婦に集中できるように
気が散りそうなものは全て御法度だ』

「あ・・・そういうことか」

『いくら綺麗な景色でもな
この場で一番美しく輝くのは
花嫁でなければならないからな』

「参列者もみんな花嫁を見るということですね」

『だから結婚式には
ウエディングドレスと同じ白は
着て行かない方が好ましいとされてるだろ』

「そうですね
花嫁だけが目立つように
周りも気を遣わないといけないですからね」





僕たちは 真新しいチャペルの中を
話をしながらゆっくりと歩いた

『だから明日はチャンミナは社長室で留守番だ』

「へ? 今 なんて?」

『俺は立場上 ここに足を運ばなくてはいけないから
チャンミナは留守番を頼む』

「いつでも何処へでも
社長と一緒にいるというのが僕の仕事なのでは?」

『明日はいい』

「どうしてですか?
僕も花嫁さん見たいです」

『だからダメなんだよ』

「意味がわかりません」

『チャンミナが顔を出したら
それこそ参列者が全員チャンミナに釘付けになるじゃないか
だからだ~め~』

「・・・」

なんという子供じみた理由なのだろう?

開いた口が塞がらないというのは
こういうことを言うんだよな・・・

「僕も仕事したいですよ」

『仕事なら夜たっぷりさせてやる』

「それも意味がわかりません」

『今はわからなくてもいい
夜になれば すぐにわかるだろうからな』

ご機嫌な様子でチャペル内を歩くユノの背中に
嫌な予感しかしない・・・





こっそりと結婚式を覗きに行ってやろうか?

ユノこそ いくら社長だからと言って
愛想を振り撒きまくるんじゃないのか?

油断も隙もあったもんじゃない

「ホントに勝手なんだから・・・」





すると ユノが祭壇から手招きをしている

『チャンミナ こっち来て』

「何ですか?」

『ここに立って』

「ここですか?」

ユノは自分の首まわりをなにやらゴソゴソとし始めた

『コレ』

首から外したのはペンダント?

「・・・」

僕に寄ってきて首の後ろに手を回した

『仕事がら ブレスレットとかピアスとか
つけられないだろ?
ましてや結婚してない男が指輪とか禁止だからな』

「これは・・・」

『ペンダントならワイシャツの中に入れてしまえば
外からは見えないから
いつでもつけていられる』

「もしかして ユノから僕へ?」

『俺からチャンミナへのプレゼントだ
愛の証ってやつ
俺とお揃いだ・・・』

「ユノ・・・」





僕の首につけられたペンダントは
プラチナ製のシンプルなもの

トップには小さな星

僕が手に取り まじまじと眺めていると

『真ん中に小さなアメジストが入っている』

「あ 本当だ
これ ユノが選んでくれたの?」

『ああ 知り合いのデザイナーに頼んで
作ってもらったんだ』

「ユノもアメジスト入り?」

『当たり前だろ
同じ2月生れなんだから』

「ありがとう・・・ユノ
綺麗だよ とても綺麗」

『気に入ってもらえたか?』

「うん・・・とっても・・・」





嬉しい

嬉しくて嬉しくて堪らないよ・・・

眺めているうちに じわりと涙が滲んだ





『こらっ 泣くヤツがあるか』

「だって 嬉しいから・・・ぐずぐす」

チャペルの祭壇の上
ユノが僕の肩に手を置いて
そっと僕を引き寄せる





『チャンミナ それは俺の愛と束縛の印だ』

「ふふ・・・」



『ずっと俺のそばにいろ』

「はい」



『ほかの男にも女にも目をくれるな』

「はい」



『セクシーで色っぽい姿や表情は
俺以外の人間には見せてはダメだ』

「ふふ はい」



『あの声もだ』

そんなの当たり前なのに・・・

「・・・はい」



『俺には チャンミナだけだ』

「僕も ユノだけ・・・」

我慢しようとしてもジワリと滲む涙を必死で堪え
瞬きを繰り返す僕

ユノの綺麗な指が
僕の目から落ちた涙を掬い取る





『チャンミナ 愛してる』



「ユノ 僕も愛してます ありがとう」





僕たちは自然に唇を重ね
しばらく愛の口づけを堪能した





カーン!



カーン!



カーン!



毎定時に響くチャペルの鐘の音が 
心地よく2人の耳に届く

まるで 僕たち2人を祝福してくれてるみたいだ





『一緒に生きていこうな』

「はい」



男女のように大っぴらにはできないけれど
今日は ユノと僕の心の結婚式だ

ユノと過ごすこれからの人生が
僕は楽しみで堪らなかった





仕事も充実するだろう

2人でいる夜は
益々エッチになるかもしれない

それでもいい

僕たちだけの世界

2人だけの時間を重ねていこう





太陽の光をキラキラと反射する湖面が
とても綺麗な良く晴れた日の出来事だった





【HOTEL T の秘め事】完結
お読みいただきありがとうございました🙇‍♀️





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HOTEL T の秘め事 116階

HOTEL T 61-扉絵





「シウォンさんっ」

”おーチャンミン 元気だったか?”

いきなりのハグ
しかも かなり ぎゅうっと・・・

「・・・」

”久しぶりだな・・・
チャンミンの匂いだ”

『シウォン 長いぞ
ハグは3秒までだ』

”そんなの誰が決めたんだよ”

『俺だ 今決めた』





べりべりと音でもするんじゃないかと思うくらいの勢いで
シウォンさんは僕からはがされた

思わず 下を向いてクスクス笑ってしまう

『チャンミナ 何が可笑しい』

「だって ユノが・・・あっ 社長が可笑しくて」

”チャンミナも大変だな?
嫉妬に狂う社長を朝から晩まで面倒見なきゃならないんだからな
あ 夜中もだな? 24時間体制とは・・・”

『別に24時間仕事をさせているわけではない』

”真夜中まで仕事させられてんだろ?
可哀そうに身体は大丈夫か?”

う・・・シウォンさん意地悪

やっぱり電話 聞いていたんだ・・・

僕は恥ずかしくなって俯いた





社長室の応接で
東京から来たシウォンさんと話をする

”ユノ 少しはチャンミンのこと考えてやれよ
こんな細い腰 折れたら大変だ”

僕の腰をスーッと撫でるシウォンさん

『大丈夫だ ちゃんと加減をしている』

「・・・」

”おや? 昨日は随分好き勝手しちゃったんじゃないの?
朝から この美しい人が怒ってたじゃないか”

やっぱり・・・聞こえてた

「シウォンさん もう・・・」

”シム・チャンミン
俺なら恋人を辛い目に合わせたりはしない
俺とユノ どっちが優しいと思う?
少なくとも こんなエロ社長よりは俺の方が紳士だと思うけどな”

『シウォン わざわざ北海道までチャンミンを口説きにきたのか?』

”ははは まぁ そうとも言えるかな
僕の可愛いチャンミンが
社長にいじめられていないか
確かめに来たと言う方が近いかな?

『ったく しつこい奴だ
諦めたんじゃなかったのか?
ま シウォンが何をしても俺はチャンミナを渡すつもりは
1ミリもないけどな
ハーハ-ハー』

”昨日の晩も抱き倒したんだろうが
いつからエロ社長になったんだよ・・・
さぁチャンミン君
俺と見境のないエロ社長 どちらがいいかな?"

『くだらねぇ』





「僕は・・・」

”僕は?”

「僕は やっぱりユノが・・・いいです」

”・・・”

『わかりきってることを聞くな』

”すっかり洗脳されてるな”

『余計なことを言うな
さすがは俺のチャンミナだ』

自身たっぷりの顔で 
シウォンさんにどやるユノ

僕からしたら・・・

「もう やめてくださいよ
2人とも子供じみてて
どっちも好きじゃないです」

『ごめんよ チャンミナ』

ユノさんはシウォンさんがいることを全く意に介せずなのか
それとも わざと見せつけたかったのか?

僕をスーッと抱き寄せてチュッとキスをした





”社長室でこれかよ?
まさか これ以上のことを
していないだろうな?”

『してねぇよ・・・』

「してませんから・・・」

”あ~あ 結局ノロケられて終わりか
つまんねぇの”

『俺とチャンミナの間に割って入ろうだなんて 
仕事を失う覚悟でしてるんだろうな? あ?』

”少しは落ち着けって”

『落ち着いていられるかよ』

「もう 2人ともいい加減にしてください」





2人とも顔を見合わせて照れたような顔をした

「僕はユノの恋人です
シウォンさんは大好きな先輩です
いいですか?
それはこの先もずっと変わりませんから」

『チャンミナー』





ユノは僕のことを思い切り抱きしめた

”ちっ やってらんねぇな
キュヒョンの言う通りだ”

キュヒョンとシウォンさんの会話っていうのも
想像がついておかしい





『さぁ 飯食いに行くぞ』

僕たちは3人でホテル内のレストランの個室で食事をした

こうしてキュヒョンにもたまに会えたら
僕は満足だ

ユノもとても楽しそうで
北海道に来てから
こんなに笑ったのは初めてかも?
というくらいに笑いの絶えないランチタイムだった





♥️ ♥️ ♥️ ♥️ ♥️ ♥️ ♥️ ♥️ ♥️ ♥️

明日 最終回です♥️



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HOTEL T の秘め事 115階

HOTEL T 61-扉絵





『チャンミナ~ 機嫌直せよ~』

「どの口が言うか?!」

『んー? この口
チャンミナがいないと仕事も寂しいんだよ
頼むよ 起きてくれよ・・・』

「社長は ご立派な人間です
僕なんぞ一日くらいいなくても何の影響もないはずです
どうぞ あまり遅くならないうちにご出勤なさった方がいいと思いますよ」

『ホントに休むの?』

「はい 動けませんので・・・
誰かさんのせいで」

『誰?』

「あなたです!」

ガバッとブランケットを下ろし顔をユノに向けた

『怒った顔も いいねぇ・・・
むりやり犯したくなる・・・』

「はぁ~?
いったいどこまで変態なんですか?」

『身体は嘘をつけない~って
東方神起も歌ってたぞ?
どんなに怒っても すぐに色っぽい声を出すんだから
触りたくなるんだよ』

「今日は本当にもうダメです
いってらっしゃい」

『つれないなー』

そう言ってユノはトボトボと部屋から出て行った





ちょっと可哀相だったかな・・・?

でも少しくらい自制してもらわないと
僕も仕事に差し支えるし

でも 気になる・・・

本当は僕も
されてばかりじゃなくてユノを愛してあげたかったのに
それさえも させてくれなかった欲の亡者を恨めしく思う





恐る恐る ベッドから這うように降りた

リビングから電話をしているであろうユノの声

『秘書が仕事放棄したからさ
今日は手伝いを頼むよ』

あ?

いま何て?

電話の相手は誰?





バンッ!

ドアを乱暴に開けて
腰を抑えながらリビングに入る

「僕は仕事放棄なんかしてません
身体の具合が悪いから有給休暇を願い出ただけです
そこ 間違えないでください いくら社長でも・・・
僕は一社員ですので休むときは有給休暇というものを使います
自分の欲望の赴くままに恋人を抱き倒して
自分だけスッキリした顔で仕事に行けるあなたとは
社長とは身分も立場も違うんです!」

一気にまくしたてたら はぁはぁ息が上がる

壁に手をついて前かがみになり
腰に手を当てる僕の
あまりの剣幕にユノは目を見開いた

『あ・・・悪い
そこで待ってて また電話するわ』

「で…電話 繋がってたんですか?」

『そうだ
切る時間がなかった チャンミナに怒鳴られて』

「あ 相手は ど どなただったんですか?」

『ああ シウォンだ』

「え・・・」

僕の事を好きだと言ってくれた
あのシウォンさん?

出張と旅行を兼ねて来てるらしい

「今の電話 聞こえてましたよね・・・」

『ああ シウォンの耳が悪くなければな』

「オーマイガー」





抱き倒して とか言ったの聞こえちゃったかな・・・

『社長室前のロビーで待ってもらってるんだ
チャンミナにも会いたいそうだ』

「そんな・・・
こんな歩き方しかできない僕に
どんな顔して会えと言うんですか?
シウォンさんですよ?」

『チャンミナにご執心だったからな』

「・・・」

『大丈夫だ 俺がついている』

いやいやそうではなくて・・・

「いつまで いらっしゃるんでしょう?」

『明日には帰るそうだ 
今日はホテルにいるぞ』

「では少し休んでから出勤します
でも お昼近くになるかも・・・」

『お昼はシウォンも一緒に食うか?』

「僕は どちらでも・・・
社長にお任せします」

『よし じゃあ昼までに来い
残念だが俺は行かなくてはならないからな
何かあれば電話をしてくれ 頼むぞ』

「はい 承知ました」





違和感の残る腰をさすりながら 
僕は またゴロンとベッドで横になった

これじゃあ 「僕は 受けです」 って
宣伝しているようなものだ

「はぁ~・・・」

仰向けになって天井を見上げる





広く白い天井
センスのいい小さめのシャンデリアと
適度に固いベッドマット

この高級品を 今まで
あるのが当たり前だと思っていたけれど
自分では買えない家具や調度品
服に空調などのハード面は
全てユノの力で与えてもらっているものだ

僕のためなら惜しげも無く
いくらでもお金を使うユノに
感謝してもしきれないほど
ありがたく思う気持ちを
どうやって伝えようかをいつも考えている





かなり高難度の変態だけれども
いつも真っ直ぐに僕への気持ちを表すユノが
堪らなく好きになっていたのだから不思議だ

人生って 何が起こるかわからないものだな・・・





久しぶりにシウォンさんの顔でも見に行こうかな?

目覚まし時計を1時間後に鳴るようにセットして
軽く目を閉じた

夢の中で僕はユノとまた愛し合った





💛 💛 💛 💛 💛

北の大地で結ばれたお熱い2人のお話も
あと2話で終わりです
このあと どうしようかなぁ・・・





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HOTEL T の秘め事 114階

HOTEL T 61-扉絵





ユノと僕の二人しかいない静かなチャペルの中
そんなに深くはないけれど
全身で愛を感じるようなキスをした

ゆっくりと唇を離して
お互いが顔を見合わせる





『チャンミナ このチャペルの運用は来月からだって知ってるか?』

「勿論ですよ」

社内外に宣伝を兼ねて
社内通達を出したり
見学の機会を設けたりしていたのだから
知らないわけがない

「僕は あなたの有能な秘書ですよ」

『そうだな 仕事もプライベートも
心も身体も 全てが俺の相棒だ』

「何ですか いきなり・・・」

『このホテルのチャペルで挙式したいとか
ここでの挙式はとても素敵だったとか
思ってもらえるような場所にしたいんだ』

「そうですね 社長が手掛けた新しい試みです
僕も そう思います」

『営業に もっともっと頑張ってもらわなければならないな・・・
チャンミナの知り合いの結婚式でもいいぞ
予約が取れないくらいに人気のチャペルと会場にしよう
どんどんアイディアを出してくれ
広報にも更に頑張ってもらわないといけないな』

「そうですね
僕も探してみます」

それからユノと僕は広報や営業も含めて
数日にわたり何度も打ち合わせを重ねた

こけら落としじゃないけれど 
チャペルオープン初日の挙式は
ここ ”HOTEL T RESORT” のある
北海道東方町の町長の娘の式に決まった





きっとホテルも華やぐだろうな

綺麗な若い女のコが沢山来て賑やかになるだろうな~

『何を考えてる?』

「チャペルのことですよ・・・
予約でいっぱいになるといいなぁって」

『嘘つけ どうぜ巨乳の女のコが沢山来るといいなあとか
考えてたんだろ』

「どうして わかるの?」

『チャンミナの考えそうなことだ
スケベだからな』

「僕はそんなこと考えてないですって」

『じゃあ 何を考えてたのか教えろ』

「式が増えれば女のコが沢山来て
”私も~” って挙式希望者が増えるかもって思っただけです」

『ほら 女のことを考えてたんじゃないか』

「違いますよ
巨乳のことは考えてませんでしたよ」

『本当に油断ならないな チャンミナは・・・
今日は早く帰るぞ』

「・・・」

『巨乳のことなんて考える余裕がないようにしてやる』

「はっ?」

『チャンミナには俺だけだ』

「そっ・・・そんなの
わかりきってるじゃないですか・・・」

わかっているのに からかうんだから・・・

『色々と確かめあわないとな』

これ以上 何を確かめるというのか・・・?

「じゃあ 僕もユノを確かめるよ・・・」

『たっぷり確かめてくれ・・・』





短い会話の中に
ユノの独占欲が見え隠れする・・・

嫉妬されるのも嬉しくて
たまに巨乳の話をしたらいいかなとか
姑息なことを考えてしまった





しかし この夜
その考えが大きな間違いだってことを
嫌というほど思い知らされることになろうとは
夢にも思わなかった

その晩も腰がガクガクになる程
ユノに愛されたのだから・・・

正直なところ
仕事のある前日は
あまり激しいのは無理だ

でも・・・

それだけ愛されてるってことなんだと思うと
ユノとの関係を大切にしなければと
心の底から思うのだった





翌朝

『チャンミナ おはよう』

「ん・・・」

『朝ごはん 食うか?』

「起きられません」

『どうした?』

「はっ? ご自分の胸に手を当てて
よ〜く思い出してくださいっ」

『あ〜こうだな
うん 思い出す』

「・・・」

『チャンミナ 可愛かったなぁ・・・
声も仕草も表情も
あっ 思い出したらこんなになっちゃたよ』

「この変態」

『チャンミナ?』

「今日は有給休暇を取らせていただきます」

僕はブランケットを被ってふて寝した





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