くせ 136 ~ 春 ~
『ねえ チャンミン
また来たいな 夏にも行こうよ』
「いいよ
僕もまた来たいなって思ってるし
あのレベルのピザは
なかなか食べられないよ」
帰りの車に乗り込むとき
チャンミンが忘れないように再訪を催促した
『絶対だよ? 約束して』
「OK
あ ユノ 運転する?」
『うーん ちょっと後でもいい?』
「いいよ 無理は禁物だからね」
本当は俺の練習も兼ねて
もっと運転しなくちゃいけないんだろうけど
ピザをたらふく食べて腹一杯だった
『ごめん 途中で交代するよ』
「いいよ できたらで」
チャンミンはいつもながら優しい
車に乗り込むと
少し眠くなった
チャンミンが何か言っていたみたいだけど
俺はスーッと眠りに落ちてしまったようだった
ん? 今 どの辺かな?
目が冷めて窓の外を眺めた
動いて居る気配がない
寝ぼけた目を擦り隣を見ると
運転席のシートを倒し
チャンミンが眠っていた
きっと少し疲れたのだろう
少しだけ助手席の方に顔を傾けて
静かに寝ていた
耳をすますと
小さい寝息が聞こえる
どうやら ここはハイウエイオアシス
高速道路のサービスエリアの駐車場のよう
チャンミンの寝顔を見るのはいつぶりかな?
それぞれの部屋を持つ自宅では
一緒に寝ることはない
そういえば
チャンミンが酔っ払ってリビング寝たことがあったっけ
あの日以来だ
ついこの間だったようにも思うけど
素面で静かに眠るチャンミンを眺めるのは
本当に記憶になかった
周りに誰もいないことを確かめると
俺は そうっとチャンミンに近づいた
自分の恩人であり
愛する人は なんて美しいのか
ごくっと唾を飲み さらに近づくと
俺は・・・
チャンミンの少し乾いた唇に人差し指を当てた
妙にドキドキした
❤️ ❤️ ❤️ ❤️ ❤️ ❤️ ❤️ ❤️ ❤️ ❤️
なかなか【くせ】の更新ができずごめんなさい🙇♀️
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