癒しの T-Garden 赤い海の旅人

くせ 30

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「ユノッ!」

『あ チャンミン 起きた?』

普段と変わらないユノの態度に
ホッとしたような 恥ずかしいような・・・



「ごめん 寝ちゃってたね
いつ帰ってきたの?
全然 気付かなかったよ」

『30分くらい前かな?
チャンミンが凄く気持ち良さそうに寝てたから
起こさなかったの』

「そうだったのか・・・
ありがとな
腹 減ったろ?」

『うん 腹ぺこ~
今日は何?』

「あ・・・
ごめん エビフライだったんだ
ユノがお風呂に入っている間に揚げようと思って
用意しておいたんだけど・・・
悪いな 腹減ってるのに
すぐに揚げるから ちょっと待ってて」

『うん いいよ 待つ待つ
エビフライ 食いたかったんだよ』

「そうか じゃあ先にドライヤーかけておいで」

『うん そうする』

パタパタと洗面所に駆け込むユノは
いつも通りだ

裸のユノの背中が 心なしか
逞しくなったように感じる

小さかったユノが いつの間にか
随分大人っぽくなった

身長も また伸びたような気もする

今日のデートはどうだったのか?
気になるところだけれど
それは エビフライを食べながら聞くとしよう



さっき見た 後味の悪い夢を思い出して
ちょっと スッキリしない気持ちになる

以前つきあっていた恋人と別れてから
どのくらい経つかな

ユノと暮らし始める前には別れていて
すっかり一人身だったから
かれこれ もう 8年以上は恋人のいない状態だ

たまに 吐き出してはいたけれど
生身の人間との逢瀬は随分長い間なかったということになる

やはり 僕は 欲求不満なのか・・・





『あー 喉 乾いた』

ドライヤーをかけ
部屋着に着替えたユノがキッチンに来た

ユノが冷蔵庫から りんごジュースを取り出し
美味しそうにゴクゴク飲む

『わっ 美味しそう
早く食べたいな~』

考え事をしながら 無意識に揚げていた海老
経験から 真っ黒こげになることもなく
考え事をしていた割には ちゃんと揚がっていた

「もう少しで食べられるからね 
あ テーブル 拭いておいて」

『へーい』

おどけた口調で テーブルの上を拭き
箸を出しているユノ

ご機嫌だな・・・



予定よりも遅くなってしまった晩ご飯

ユノは こんな時も 文句の一つも言わずに
僕の料理が出来上がるのを待っている

「はい お待たせ 食べられるよ」

『わーい やったね』

少し小さめの海老フライが 大皿にドンと盛り付けられていく

お手製のタルタルソースも一緒に食卓へ

ユノは 部活の後みたいに 
がっついて食べた

『やっぱり上手いな』

「そう?」

『うん チャンミンの作るご飯は世界一だって
今も思ってるし』

「ユノがそう言ってくれることが何よりだよ
沢山食べて」

『ん おかわり』

ご飯をお代わりし 美味しい美味しいと言いながら
エビフライをどんどん口に運んで行く



「で? どうだったの?
今日のデートは」

『うん 上手くいった』

「上手く?」

上手く の意味が 気になる

『そう 俺は 本当に今は彼女とかいらないし
好きな女の子もいないんだって はっきり言ったの』

「そう」

『いないなら 私と とか何とか言ってたけどさ
そういうもんじゃないだろ?ってたしなめといた』

「あはは ユノは大人だね~」

かなりはっきりと言ったのだろう・・・

『女の子の方が積極的なんだよな
でも 俺 今日一緒に映画を観たけど
全くドキドキもしなかったんだよ』

「女の子と映画を観るのは初めてだろ?」

『うん そうなんだけどさ
俺 変なのかな?』

「今のユノはまだ 女の子よりも
男友達とサッカーしてる方が楽しいってことなんじゃない」

『そのうち 女の子に興味も出るよって言うんだろ?
なんかさ 友達にもそう言われたんだけど
全く そんな風に思えないんだよなぁ』

モグモグと 口を動かしながら
屈託なく言うユノ

もしかしたら 性的な趣向は
自分と同じなのかもしれないと
うすうすと感じていたことが
にわかに 現実味を帯びてきた



願わくば
ユノには 女性を好きになってほしいのに
こればかりは 僕がどうこうできる問題ではない

ご飯をまたお代わりしたユノが
突然

『チャンミンのせいだ』 と言った

「は? 僕のせい? 何が?」

『んー だってさ 
チャンミン カッコいいじゃん?
それに 綺麗だしさ
優しいし 料理も上手いし パソコンにも詳しいし
俺 チャンミンが理想』

「なっ 何言ってるんだよ
僕は 父親だぞ?」

『そうだけどね
チャンミンがいるから 特に女の子とつきあわなくてもいいんだ
友達もいるし 
俺 毎日 充分楽しいんだ』

「ちょっと よくわからないけど
まぁ 父親として 息子に好かれているのは嬉しいかな」



正直 何と答えたらいいのか
言葉に詰まるようなことを 平気で言う

高校生になっても こんな状態が続くようなら
それは やはり 
性癖について 一度向き合って話をしないと
いけないのかもしれない・・・



『もう ミヨンから 迫られることもないと思ったら
すっきりしてさ
今日はいい気分』

「そっか・・・良かったね と言っていいのか
よくわからないな」

『良かったよ 俺は
でもさ 最後にキスしてって言うから
キスは好きな人同士でするもんだろ?って言ったら
ユノ君は私のこと 好きじゃないってことなのねって
泣きそうになって ちょっと困ったよ』

「失恋の経験も そのうち 忘れるだろ」

『で 別れようとしたら
一瞬でいいのにって ブツブツ言って
いきなり チュッて向こうからキスしてきた』

「えっ? したの?」

『うん ミヨンが勝手にね』

「そっか」

『俺がめっちゃ驚いた顔してたら
えへへって笑って ありがとって』

「積極的だな ほんとに」

『まあ これで俺はすっきりしたよ』

「じゃあ 乾杯だな」

『うん 乾杯しよう!』



とても楽しそうなユノはリンゴジュースで
僕はビールを出して 乾杯した

結局 ご機嫌なユノが エビフライを殆ど食べて
あっという間に お皿は空になった

ユノが楽しそうなら それでいい
そう思えた ユノの初デートの晩だった





🍤 🍤 🍤 🍤 🍤 

今日から日本シリーズです
ジャイアンツがんばれー!
(他チームファン アンチの方 ごめんなさいね)

いつも応援ありがとうございます♪



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くせ 29

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冬にしては温かい日だったから
鍋やシチューといった 如何にも温まる料理ではなくてもいいか

きっと お腹を空かせて帰って来るであろうユノが
好きなものを作ろうと思った

帰ったら すぐにお風呂に入ると言うだろうから
仕上げもゆっくりとできそうだ

久しぶりに 揚げ物でもしようかな
なんて考えていたら
冷凍庫の中に 
買ったまま眠っていたエビがあるのを思い出した

今夜の献立のメインはエビフライにしよう
サラダにちょっとしたスープも用意すればいいかな

美味しそうに食べるユノの顔を思い浮かべて
僕は夕飯の準備に取り掛かった





久しぶりに出た街の大型書店で買ってきた数冊の本
まとめて本棚に差し込むと
挽きたてのコーヒーも所定の場所にしまう

明日 早速新しいコーヒーを淹れてみたい

後は揚げるだけという段階まで 下ごしらえを済ませ
今朝 かける時間が無かった掃除機もかけた

ひととおりの家事を簡単に済ませると
僕はソファーで本を読むことにする



外が真っ暗になってから1時間以上経つのに
ユノはまだ帰ってこなかった

ユノの学校がお休みの日は 
いつも2人で一緒にいたから
終日一人になるのは
ユノと暮らし始めてから初めての事かもしれない

サッカーの試合でユノが出かけても
こんなに長時間になることはなかった

平日は 仕事や施設への訪問など
僕にも ルーティンと言えるワークがあって
比較的 規則正しい生活をしているせいか
寂しいと感じることもなかったけれど
週末に一人という初めての体験は
何故か僕を落ち着かなくさせた

本を読み始めても上の空で
ユノは今頃どうしているだろうか?とか
ミヨンちゃんと上手くいって
実は つき合うことになったよって
帰って来るのかもしれないとか
色々なことを考えているうちに
僕はウトウトと夢の中へ出かけて行ってしまったみたいだ








誰だかわからない男の人と一緒にいる自分
数年前につきあっていた彼かもしれない

”ひさしぶりだね チャンミン”

”少し痩せたんじゃないか?”

”さらに 綺麗になったな”

僕を優しい目で見ているはずなのに
目の前にいる人が誰なのかわからない

何処にいるのかも わからない

はっきりとは わからないのに
大好きだった彼のように思う

僕がフラフラとしていたら
その人が僕を引き寄せて 突然キスをした

ダメだよ・・・

僕たちはもう 別れたじゃない・・・

”よりを戻そう”

”やっぱり チャンミンが一番だ”

”今 フリー?”

僕は もう以前の僕じゃないんだ
一人じゃない

懸命に その人に説明しようとするのに
できなくて 
何度も何度も言おうとするのに
その度に またキスをされて

僕には 子供がいるのに・・・

その人は強引に僕を抱きしめて
服を脱がそうとし始め
必死に抵抗するのに
気づけば ベッドに運ばれていて

ダメだってば・・・

僕は 今 誰ともそういう関係になるつもりはないんだ・・・

ベッドに寝かされて 上に覆いかぶさってきた人・・・

断らなくちゃ・・・

逃げなくちゃ・・・

しっかりと ダメだと伝えなきゃ・・・

意を決して その人を睨む僕

”どうして? 俺のこと 好きだろ?”

えっ・・・?

僕をくみしだいた その人

さっきまで 顔がわからなかったのに
はっきり見えた その顔は 何とユノだった

びっくりして 声も出せず
アワアワしたところで 
僕は現実の世界に戻ったのだった








あ・・・寝ちゃってたんだ

ソファーで寝ていたことに気づき
身体を起こした

何だったんだろ? 今の夢は・・・

男に襲われそうになる夢なんて 
僕は欲求不満なのか?

でも・・・

最後に見た男の顔は 
確かに ユノだった

どうして ユノが夢に・・・

養子とはいえ 僕の子供だ

決して 許されることではない

夢とはいえ あってはならない展開に
僕は青ざめた



妙に後味の悪い夢を見たせいで
身体がだるい

イケナイ夢

そして 言えない夢

ユノの顔をまともに見れなくなりそうで焦る

きっと 女の子とデートするようになったユノの成長が
嬉しいような 寂しいような
そんな気持ちが 僕にこんな夢を見させたんだ

ユノに彼女ができたら
僕も恋人を作って楽しめと
言われているような気がした



気を取り直して おかずの仕上げをしようと
ソファーから 立ち上がった僕の目に飛び込んできたのは
お風呂から上がり 裸にバスタオルを巻いて
歩いてきたユノだった





💗 💗 💗 💗 💗

ランキングボタンの写真を変えようとしていて
昨日は 未完成のまま18時に公開してしまいました
見た方は驚きましたよね?
サイズも大きいままでスミマセン・・・
その後 気づいてすぐに余計な写真は無くしました
今日から この写真です
ユノは お話に合わせて若い頃の写真にしています☺️

go to eat のチケット🎫申し込んでみました
仕事帰りに引き換えに寄ってみようかな
それにしても ややこしくて わかりにくい制度は
何とかならないものでしょうかね😅
良い週末をお過ごしください🥰

いつも応援ありがとうございます♪



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くせ 28

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『昨日はチャンミンが隣りにいなかったから寒かった』

「その割には気持ち良さそうに眠ってたぞ」

『ひどいよ 起こしてくれればよかったのに
そしたら一緒に眠れたのに』

ユノは昨夜 僕がお風呂に入っている間に
寝てしまった自分を責めていた

そして 僕が起こさなかったことを 
朝ごはんのスープを飲みながらブツブツ言っていた



「今夜は一緒に寝てあげるから」

『ほんと?』

「うん」

『やったー! 
俺 練習終わったら速攻で帰るから』

「そんな急がなくても大丈夫だよ 
気をつけて帰っておいで」

『いや 今日は早く帰れるんだ
ミヨンを送らなくていいんだもん』

一度だけという彼女の願いを叶えて
デートの約束をしたユノ

彼女も約束を守り 
今日からは 
帰りにユノを待たないと言ってくれたらしい

『チャンミン 行ってきまーす』

ご機嫌で出かけて行った





相変らず僕を握るユノと一緒に眠る日々は続き
週末は いよいよ ユノの初デートの日だ

ユノは僕のダウンを着て行きたがったが
まだ少し大きいようで
去年買っってあげた黄色のダウンを羽織って行った

「楽しんできてね」

『乗り気じゃないけどな・・・
いつまでも彼女に期待させちゃうのも失礼だもんな
俺 はっきり断るから』

難しい顔をして渋々出かけていく様子に
送り出した僕も思わず苦笑いをしてしまった

ユノは 本当に乗り気じゃないんだ・・・

もしかしたら 
映画を見て 彼女のお弁当を食べたら
すぐに帰って来るかもしれないと思い
ユノが早めに帰宅してもいいように 
僕も早めに出かけて早めに帰ろう

ユノが出かけてから 
30分も立たないうちに僕も外に出た





去年だったか 
開店時にテレビで大きく特集を組まれていたコーヒーショップの新店舗

コーヒー豆の加工の様子が
間近で見られるシステムになっていて
コーヒーの飲み比べもできるらしい

なるほど 
これはコーヒー好きには堪らない場所だな

飲み比べが終わると 
僕は壁際の席に座り 
本日のお薦めのコーヒーをブラックでいただいた

コーヒーの香りと人の話し声 
そして 豆がひかれるときの音 

そんなものに囲まれて味わう
濃いホットコーヒーは ほろ苦く
その後 優しい味に変わった





ついでにコーヒー豆も買い
大きなBOOK STOREへ向かう

前から読みたかったベストセラーを見つけて 
空いているソファーを目指す

最近は 本を読みながら
ゆったりとソファーでくつろげる空間を売りにしている店も多い

チェーン店のコーヒーショップとコラボしていて
コーヒーを飲みながら 
売っている本も読めるというスタイルは
今までなかったことが不思議なくらい
僕の需要にマッチしていた

最近は欲しい本はネットで買ってしまうことが殆どだったけれど
こうして直接本を手に取って選べるのはやはりいいものだ

僕はまた コーヒーを飲みながら
少し目を通した本を購入することにした

店内をゆっくりと見て回る

更に以前から気になっていた本をいくつか探したり
滅多に足を踏み入れることのない
料理本のコーナーにも足を運んだ

女性ばかりだと思いきや意外にも男性が多く
自然と時代の流れを感じた

それだけ料理をする男性も増えているということか・・・

おかげで僕も臆することなく
沢山の料理本を見ることができ
ユノが喜びそうなおかずやお菓子のヒントを見つけたり
レシピを見ることもできた





BOOK STORE を出ると丁度お昼

真冬にしては珍しく太陽の存在感の大きい日

軽くカフェでランチでもしてから帰ろうと決め
窓際の1人席 通りを見渡せる場所に座り
大好きなカルボナーラとベーグル 
小さなサラダとコーヒーのセットを頼んだ

ここのパスタはチーズにもこだわりがあり
とても美味しいとSNSで見かけたことがあったのだ

カルボナーラはユノの大好物
何をしていても ついユノのことを考えてしまう



そう言えば 
ユノは何の映画を観るんだろう?

行く場所さえも聞いてなかったことを後悔し
急に不安になった

ユノはちゃんと帰ってこられるよな・・・

まだ中学生のユノ
デートのために 
多めにお小遣いを渡しはしたものの
やけに不安
彼女と上手く過ごせるだろうか?

今 何処にいるのだろう?

そんなことを考えて通りをぼんやりと見ていたら
何と 目の前の通りをユノが通りかかった



えっ?

隣には可愛いというよりも美人の女の子

2人ともかなりの美形だ

思わず息を飲んだ

スラッとした2人はかなり目立っていたが
中学生としての幼さも残り
並んで歩く姿は初々しくて



ああ お似合いだな・・・



ユノがあの子に夢中になればいいのに

ユノには全うな人生を送ってほしい

これは紛れもない僕の本心だった





冷えたカルボナーラの存在を忘れて
目の前を通り過ぎていく ユノの背中を
僕は見えなくなるまで見つめていた





📓 📓 📓 📓 📓

う〜ん
どうなるかなあ ユノのデート😘

いつも応援ありがとうございます♪
はじめましての方からもコメントいただき嬉しいです😍
週末にはコメ返できるといいのですが
お話の続きも書かねば💪



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くせ 27

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ユノが部活のマネージャーに告白された話を聞いてから
数日後
その女の子とデートするのだと告白された





『一度だけでいいから 
一緒に映画を観たりしたいって言われてさ』

「行っておいで」

ユノが そのコと2人で出かけて
何となくつき合うことになればいいなと思った

『俺は 何度も断ったのに
結構女子ってしつこいんだよ
一度だけでいいからお願いって・・・
そうしたら諦めるって言うからさ
じゃあ一度だけデートしようってことになったんだ
その代わり デートしたら 
もう部活の帰りも待たないでって言っちゃった』

「はっきり言ったんだ?
その子 悲しんでないかな?」

『もう 何度も何度も言ってるからね
いい加減わかれよって感じ 俺からすれば』

「その子の目が光っているから 
この先 他の子とつき合ったら
大変そうだね」

僕は苦笑いをした

『そんな予定ないし』

吐き捨てるように言うと 
ユノは さっさと風呂場に向かった





さて どうなることやら・・・

まだ中学生だけれど ユノはモテる

この先も きっと
女絡みの悩みは尽きないだろうことは容易に想像できる

ユノが好きになれるような女の子が現れればいいけど・・・



実際 ユノは男友達の話をしているときの方が楽しそうだし
いい友達に恵まれているなあと感じることも多かった

まあ 時期が来れば
少しは興味の対象も変わるのかもしれない





ユノのデートは今度の日曜日だ

僕も久しぶりに街をウロウロしてみようかな

新しくできたコーヒー専門店が手掛ける
ブックカフェにも行ってみたいし
最近は 街らしきところに殆ど出かけてなかったから
複合ビルに何が入っているのかも知らない

寒い季節だけど 
一人散歩というのも楽しいものだ

もともと 僕は一人が好きなのだから・・・





明日の朝のスープの下ごしらえをしていると
いつのまにかユノがお風呂から上がったようで
僕の隣に立っていた

「あ ユノ 温まった?」

『うん 何作ってるの?』

「明日の朝のスープだよ
寒いからね 
ユノも身体を温かくして学校に行った方がいい」

『ありがと チャンミンのスープも最高だから大好き』

目を細めてお鍋に顔を近づけるユノ

匂いを嗅ぐと 口角をぐ~んと上げて

『ん~ん 美味そう!』

とても嬉しそうな顔をした

こういう反応は 
料理をする人間にとっては嬉しいものだ

また ユノが喜ぶ料理をたくさん作るぞという
励みになる



『チャンミン 料理しながら何を考えてたの?』

「え? 別に何も」

『さっきから 何か 
考え事をしているみたいだったよ』

「そう? それはきっと 
ユノが何て言うかな?って考えていたんだと思うよ」

『そうかな? ならいいんだけど』

ユノは意外と僕のことを観察している

小さい頃からそう

気づくと僕のことをじーっと見ていたことが
思い起こせば 何度もあった

たった一人の家族になった僕が 
離れて行かないように
常に気にしているのだと思っていた

だからできるだけユノから離れないようにし
ユノに話しかけるようにして育ててきたのだ





「ユノ デートは今度の日曜だよね」

『うん』

つまらなさそうな返事

「ユノが出かけている間 僕も出かけるよ」

『えっ? 何処に行くの?』

「久しぶりに ウロウロしようと思って
別に何か用があるわけではないよ
新しくできたブックカフェに行ってみたくて」

『そっか チャンミン 本好きだもんな』

「うん ユノよりは早く帰ってくるから安心して」

『わかった』

「晩御飯はちゃんと作るからね」

『絶対だよ 
俺 夜はチャンミンのご飯食べるから』

「OK」





聞けば デートの相手のミヨンちゃんは
とても張り切っているらしい

お弁当を作るから
公園で一緒に食べたいとか

ユノにとっても 
初めてのデートらしきものだから
楽しいといいんだけど・・・

『映画だけ観て すぐ帰りたいんだけど
約束だから 一日だけ つきあってくる』

「そうだね 優しくしてあげなよ」

『普通にしかできないよ』

本当につまらなさそうなユノが可笑しくて 
笑ってしまった

『また笑う 酷いよチャンミン』

「ごめん 楽しんでおいで」

ユノは ぷくぅ~っと頬を膨らませて 
明日の準備を始めた





僕が風呂から上がると 
ユノはベッドのど真ん中で
気持ち良さそうに眠っていた

今夜は別々に眠れそうだ

僕はベッドの下に布団を敷いて横になった



そう言えば もうすぐユノの誕生日だな

今年はどうしようかと考えているうちに 
眠りに落ちていた





📽🎞 📽🎞 📽🎞 📽🎞 📽🎞

ユノのデート❤️
ちょっと気になりますねぇ\(//∇//)\
❤️
今週は暖かい日が続いて過ごしやすいですね
(先週末に厚掛け出したばかりなのに(*´ω`*))

NHK紅白歌合戦の出場歌手が発表されました🎤
AKB48の落選に 時の流れを感じます
ヒット曲全くなくても出場枠の増えるジャニーズには苦笑い
(もっと他にいるんじゃ🤭🤭🤭)
そしてやはりNiziUは当選でした❣️
コロナ禍の影響もあり 
韓国勢の当落云々は話題にもならないことが
今はとても楽でした
あっ今年もやるんだ?紅白 くらいの感覚です
もう色々考えなくて済むからこのままでいいよ
ずっと韓国勢なしでね😌なんて思っちゃいました🤫

あー明日で【くせ】のストックもなくなる💦
どうしましょう🤪

いつも応援ありがとうございます📣
コメ返できずすみません🙇‍♀️



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くせ 26

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久しぶりに一緒に寝た晩から 
ユノはまた 僕と寝たがるようになった

「背中 痛くない?」

『ううん 大丈夫だよ』

つまり次の日も そのまた次の日も
ユノは僕と眠った
僕を握りながら・・・





今夜もまた握られながら
抱きしめて少し話をする

『あのね チャンミン』

「・・・」

『サッカーの練習は6時半までなんだ』

「うん そうだね」

『最近 少し遅かっただろ?』

「うん 練習が長引いているのかな?って思ってたよ」

『違うんだ・・・』

「何か あった?」

ユノが僕に何かを告白してくれようとしている
自分から話そうとしてくれていることが嬉しかった

『あのさ この間 
チャンミンが拾ってくれたピンクの封筒 覚えてる?』

「覚えてるよ」

『あれ サッカー部のマネージャーなんだ
ミヨンって言う子なんだけど』

「うん」

話をしながらも ユノの手は僕を握りながら 
もじもじ動いている

僕は横を向いて 肩肘をつき
ユノのサラサラのストレートヘアを指で梳きながら
話を聞いていた

『俺のこと 好きなんだって』

「そうか」

『練習が終わったあと 
話があるから待っててって言われてさ
手紙渡されて 好きだって言われた』

「可愛い子?」

『多分 他の部員はミヨンのこと可愛いって言ってるし
狙ってるヤツもいる』

「・・・」

『毎日 練習のあと待っててさ
一緒に話しながら帰りたいって言うから
一緒に帰ってさ
一応 相手は女の子じゃん?
だから暗いのに一人で帰るのは危ないかなと思って』

「うん」

『俺 毎日 ミヨンの家まで送って帰ってたんだ』

「そうだったのか・・・
だから予定よりも遅かったんだね」

『うん 練習終わるともう暗いから 
先に帰れって顧問の先生にも言われてるのに
はいって言ったくせに 俺のこと待ってるんだ』

「ユノのことが大好きなんだね」

『みんなにはさ つき合ってるのか?って聞かれるし
違うと言うと 
あやふやな態度は良くないって奴もいるし
ユノがつき合わないなら自分がつきあいたいとか
勝手なことを言う奴もいるし
早くやっちゃえよとか 
けしかける奴もいるし・・・
相手が堂々と待ってるから隠しようがなくて
俺も困ってるんだ』

「そっか・・・
ユノは その子のことを 
えっと ミヨンちゃんだっけ?
どう思ってるの?」

『それが よくわからないんだ
確かに他の女の子よりは可愛いし
一生懸命でいい子だしマネージャーとしては気も利くし
いい子だとは思うんだけど・・・』

「わからないんだね」

『うん だって 男子の部室でさ 
結構クラスの女子の話とかするんだけど
俺 あんまり興味ないんだよね』

「ユノが ミヨンちゃんのことを好きならば
つきあってみればいいし
よくわからないなら 
その気持ちを正直に伝えてみたら?
マネージャーだと近過ぎて言いにくいかな」

『昨日さ 言ったんだ
俺 好きな子もいないし 
今はそういうの考えられないって』

ユノは紳士だな
ちゃんと心得てる

「で? なんだって?」

『好きな子がいないならデートしてみて?って言われた』

「あはは 積極的なんだね」

『もうっ 笑い事じゃないよ 
俺 真剣に話してるんだから』

「ごめんごめん」

ユノが口を開くたび 手も動く

こころなしか 
ユノの手の動きが大きくなってきているような・・・

手も大きくなったからかな?

気持ち良くなってしまいそうだけど 
今はユノの告白に集中しないと・・・





『俺 よくわかんないよ つきあうとか・・・
今までも ごめんって言って断って来たし』

「やっぱりユノはモテるんだね
何人くらい 言われたことあるの?」

冗談のつもりで 
せいぜい1人だよとか2人だよとかの答えを想像していたら

『うーん 数えたことないけど 
10人くらいかな・・・?』

「えっ? そんなに?」

『うん 正直 面倒くさい』

「はぁ・・・」

僕も溜息が出た
それは面倒くさいだろう・・・

好きでもない子から何人も告白されるのも
その後のことを考えると少し憂鬱だよな・・・



「やっぱりユノは僕の自慢の息子だ
カッコいいし 優しいし 明るいしね
誰だって ユノを好きになるよ」

『ねぇ チャンミン 僕 おかしいのかな
友達はさ
〇〇ちゃんより〇〇ちゃんの方が胸が大きいとか
キスするなら〇〇ちゃんがいいとか 
そんな話ばかりするんだけど
俺 ちっとも思わない』

「ユノは きっとみんなよりも少し奥手なんじゃない?
そのうち女の子に興味も湧くんじゃないかな?」

『そうかな・・・
でも誰に告白されても何とも思わなくて
また 断っちゃったって罪悪感ばかり・・・』

「でも 他に好きな子がいるわけでもないし
今はそういう気になれないって言ってるんだろ?」

『うん』

「じゃあ ユノが悩むことないよ 間違ってはいないよ」

『そうだよね・・・
家に帰ってチャンミンの顔をみると 
俺にはチャンミンがいるから
女の子なんて別にいらないって思うんだ』

「僕は家族だからね・・・」

『うん でも やっぱりチャンミンがいいや 
一緒にご飯食べるのも 出かけるのも眠るのも』

「ユノは 女の子の裸を見たりして興奮したことあるよね」

ユノの性癖を まだ知らない

一人でお風呂に入っているときに 
自慰行為くらいはしているのだろうと思っていた

『学校にエロ本持ってくるヤツがいてさ
一緒に見たりしたよ
でも 俺 あまり興味がないみたい』

「え・・・そうなんだ」
  




まさか・・・

まさか 僕と同じ じゃないよね・・・?

もうすぐ14歳になろうかという男子が 
女子に全く興味がないとは
もしかすると 
そっちの傾向があるのかもしれない

僕は少し不安になった

ユノには女性と結婚して 
幸せな家庭を築いてほしいと思ってるんだ

小さい頃に壊れてしまった家庭を作ってほしいと
そう思っているんだ





ユノは僕の胸に顔を埋めながら

『やっぱりチャンミンがいい』と言った

「僕もユノが大好きだし 一番大切だよ
家族だからね
きっと ユノもそのうち 
女の子に興味が出てくるんじゃない?
ミヨンちゃんのことは きちんと断るしかないね』

「そうだよね チャンミン ありがとう」

ユノは僕にぎゅうっとしがみついて
片手で僕を握ったままスヤスヤと可愛い寝息を立てた





はたして ユノは どっちなんだろう・・・?

僕は目が冴えて眠れなくなった





💌 💌 💌 💌 💌

ユノは自分の性癖に
まだ気づいてはいないようです😝
そう言えば
SHINee のミノ君が帰ってきましたね🥰
精悍な感じでカッコ良くなってた〜😍



いつも応援ありがとうございます😘



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